K-1K-1
K-1
ニュース

【Krush】山際和希vs加藤虎於奈のタイトルマッチ決定、2日連続兄弟で勝利しての“加藤兄弟の日”実現なるか

2020/12/02 20:12
 2021年1月23日(土)東京・後楽園ホール『Krush.121』の記者会見が12月2日(水)都内で行われ、第二弾対戦カードが発表された。  Krushウェルター級タイトルマッチとして、王者・山際和希(谷山ジム)vs挑戦者・加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)が決定。  山際は2009年に全日本学生キックボクシング連盟ウェルター級王者となり、プロデビュー後も順調に勝ち星を積み重ね、2015年6月にBigbangウェルター級王座を獲得。2017年2月まで11連勝を記録した。K-1 JAPAN GROUPには2013年から参戦し、2020年8月の第7代Krushウェルター級王座決定トーナメントで連続KO勝ちして悲願だったKrush王座に就いた。しかし、王者として臨んだ11月の『Bigbang』でFUMIYAにKO負け。戦績は31勝(13KO)15敗4分。  加藤はレオナ・ペタスの弟で、2017年12月にKrushでプロデビュー。左右どちらにも構え、豊富な運動量で動き回る独特な戦い方で戦績は5勝(3KO)2敗。前回11月には松岡力に反則勝ちもダウンを奪うなど押していた。その松岡戦後、タイトル挑戦をアピールしており、今回念願叶った形だ。  中村拓己K-1プロデューサーは「ダメージのことも加藤選手サイドと話をしてドクターも1月に試合をするのは問題ないとのことで、オファーしたところ山際選手も可能だということで決定しました。加藤選手は王座決定トーナメントを欠場になってしまいましたが、申し分ない挑戦するにふさわしい実績を残しています」と、加藤が挑戦者に選ばれた理由を説明。  加藤は「今週ここへ来るのが3回目(前日計量と一夜明け会見)という。嬉しいことだと思います。タイトルマッチが決まりましたが、普段から山際選手とはご飯を食べに行ったりする関係ですがリングの上では関係ない。王者になれるように頑張りたい」と挨拶。  山際は「今回若くて強い挑戦者がきて、凄く燃えています。11月の試合も見ましたが、終わり方は両者納得がいかないと思うが、激闘でアツくなりました。1月23日はしっかり盛り上げる試合をして最後に僕が倒して勝ちたいと思います」と意気込んだ。  王者第一戦として臨んだFUMIYA戦を振り返り、「KO負けという不甲斐ない結果に終わってしまいました。僕なりに王者としての初戦で、どういう試合をしないといけないか。今までのように蹴って距離をとるポイントを取るような試合はしたくないと思って。また、谷山ジム主催のBigbangが10周年記念大会ということもあって、しっかり盛り上げる試合をして倒しに行こうと思ってやったんですが、雑なところがあってそこは反省しました。でも会場は盛り上げたので、1月は盛り上げつつ反省を活かして丁寧にやって結果を残したいと思います」とした。  加藤が挑戦者になることは「僕はおそらく来るかなと思っていました。加藤選手は倒せる力があるので、序盤でもしかしたら(松岡を)倒すんじゃないかなと予想していました」と、予感していたという。  前回のタイトル挑戦アピールが実現した加藤は「ありがとうございます。挑戦できる選手は自分が一番先頭にいるのかなと思っていました」と自信のコメント。これにより、アピールしていた通り、翌日24日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催されるK-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチ『K'FESTA(ケーズフェスタ).4』で兄のレオナ・ペタスが武尊が保持するK-1スーパー・フェザー級タイトルへの挑戦が決まっており、2日連続で兄弟がメイン、そしてタイトルマッチということになる。 「一番理想なのは俺が獲って兄が撮るというのがいいんですけれど、2人とも獲れなかった時はヤバいなって話もしています(笑)。逆にお兄ちゃんからしたら、俺が獲って兄ちゃんが獲れなかったらそれもヤバいみたいな感じの話をしました。まあ、2人揃って獲れるのがベストかなと思っていますね」と、2日続けてタイトルを奪取し、加藤兄弟の日にしたいとした。  加藤は山際を「蹴りがめちゃ強い。アップを見せてもらったらミドルの音が凄くて。その時は自分の戦績低かったので戦うことはまだないと思っていました。それがこうやってタイトルマッチでやれるのも楽しみだし、山際選手からベルトを獲るのは難しいと思うし、防衛するのも難しいと思いますが、俺ならできるかなと思っています」と評する。  山際は加藤を「パンチも蹴りもどっちもできてバランスよくて凄い攻撃力がある」と評し、「早いラウンドから仕掛けてくると思うので、序盤からしっかり攻めていきたいと思います」と迎え撃つ覚悟はできている。  1月23日の試合ということで年末年始はどう過ごすのかと聞かれると、山際は「年末年始は返上です。もし試合がなかったら実家が新潟なのでベルトを持って帰って親戚周りをしようと楽しみにしていたんですが、コロナで親から帰って来るなと言われました(笑)。僕は32歳であと何年もできないのでこれも試練だと思ってやろうと思います」と、年末年始は返上で防衛戦に備える。  加藤も「本当は遊びたいけれど喪中なので練習することしかないし、年末年始は頑張って23日に嬉しい想いをしたいので、我慢して年末年始は出かけずに練習に専念しようと思います」と、こちらも年末年始は練習に明け暮れるとした。  山際とは一緒にステーキを食べに行ったことがあり、この会見後にも松岡と食事に行く約束があるという加藤だが、「基本緊張しないので、仲良くても知らない人でも緊張しないし、試合は試合なのでそこは区別して戦っています」と普段の生活と試合は全く別と笑った。  そして「1月23日、24日は加藤兄弟の日にしたい。1Rで決めようかなというのがあるんですけれど、そう簡単にはいかないので3Rでも延長でも泥臭くても勝てる、どのタイミングでも勝てる準備をして24日につなぎたいと思います」と、必ず勝って兄レオナにつなげたいと宣言。  山際は「攻めて倒しに行くチャンピオンらしい試合をして、会場を盛り上げて自分が勝つ試合をしたい」と誓った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア