2021年1月23日(土)東京・後楽園ホール『Krush.121』の記者会見が12月2日(水)都内で行われ、第二弾対戦カードが発表された。
“爆腕”大月晴明(NEXT LEVEL渋谷)がK-1 JAPAN GROPUに電撃復帰、明戸仁志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦することが決まった。
大月は1999年10月デビュー、46歳(試合時には47歳)の大ベテラン。これまでWPKC世界ムエタイライト級王座、第3代Krushスーパー・フェザー級王座、全日本ライト級王座、ISKAムエタイ・インター コンチネンタル・スーパーライト級王座などを獲得し、戦績は42勝(29KO)13敗。“爆腕”と呼ばれる強打を武器に、14連続KO勝ちを飾ったこともある。Krushには2009年3月の『Krush.2』から参戦していたが、2015年1月のレオナ・ペタス戦を最後に離れていた。
明戸は空手仕込みのハイキックや後ろ廻し蹴りを武器に、平塚大士、剣闘士“俊”、島野浩太朗に勝利するも、その後はまさかの5連敗。2018年8月に剣闘士“俊”との再戦に延長戦で勝利したが、2018年11月に“バズーカ”巧樹に敗れ、2019年5月の林将多戦では延長戦の末に判定勝ち。11月のBigbangでは谷山俊樹に判定2-0で惜敗している。戦績は10勝(4KO)12敗。
会見に出席した大月は「久しぶりにマイクを持ったので緊張しています。久しぶりに帰ってこれて、練習はずっと続けていたのでいい試合をする自信はあります。いきなり明戸選手はビックリしました。来年一発目でいい試合ができるように頑張りたい」と挨拶。
Krushに復帰したのは「40後半のおっさんですが、最後にリングの上で会いたい人がいるので。それにはKrushで勝っていかなくては会えない。名前はまだ言えません」と戦いたい相手がいるからだという。その試合を最後としたいのかと聞かれると「そうも考えるし、最高で最強の選手をぶちめしてやめるのがいいかなと思っています。それまで鍛えていい状態で試合を組んでもらえるようにして、その選手を倒して辞めたいと思っています」との決意を話した。
中村拓己K-1プロデューサーによると「今回からNEXT LEVEL渋谷の所属になり、ジムからコンタクトがあって、大月選手がまたKrushで試合をしたいとの話があり話し合いをして契約して帰ってくることになりました」とのこと。
対する明戸は「試合のオファーをいただいて昨日対戦相手を知りました。結構ビックリしています。憧れの選手だったので。倒して勝てるように頑張ります。自分は35歳になりますが、21歳で始めた頃から大月選手はトップ選手でした。DVDも見ていましたし、日本で一番強い選手だと思っていました。ボクシングでナジーム・ハメドの真似をする選手がいるように、自分は大月選手の真似をしていた憧れの選手、超レジェンドでした」と、大月に憧れていたと告白。
それを聞いた大月は「恥ずかしいです」と照れながら、「自分も明戸選手の試合は映像で見ていて、何でもできる気持ちも強い選手だと思います。自分と試合をしたら面白い試合になるんじゃないかと思う。1月の他の試合は知らなないけれど、一番面白い試合になるんじゃないかな」と、好試合になることを予感しているとする。
ジムをマスクマンズからNEXT LEVELに変えたことについては「前のマスクマンズは仲間と集まってふざけた形で登場するだけで。今はNEXT LEVELで練習させてもらっていて、いろいろ教えてもらっています。最後はきっちりと交渉もしてもらって、きっちりした形で終わりたいと思い、成田会長にお願いしたという流れです」と説明した。
一方、明戸もKRESTに移籍してからKrushでは初の試合となる。「練習はしっかりできていて、トップ選手たちと練習できるし、普段の会話もそうだし、いろいろなことがプラスになっています。格闘家としてプラスになることしかないですね」と充実しているようだ。
最後に大月は「このトシですが一発のキレは変わらない。自分の爆腕を見ていいホルモンを出してほしいなと思います」と、爆腕健在を見せつけると宣言した。