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レポート

【PANCRASE】久米鷹介が王座防衛。ホッシャが新王者に。北方大地、アグォン、藤野恵実が勝利

2019/04/14 17:04
4月14日、新木場スタジオコーストにて『PANCRASE 304』が開催され、ライト級と女子フライ級の二階級でタイトルマッチが行われた。 ライト級王座戦では王者・久米鷹介(ALIVE)が挑戦者トム・サントス(ブラジル)を3R、三角絞めで極めて一本勝ち。HEAT王者を相手に2度目の防衛に成功した。 女子フライ級王座決定戦では、バレーボールの強豪国ブラジルでプロのバレーボーラーとして活躍していたシッジ・ホッシャ(ブラジル)が端貴代(和術慧舟會 AKZA)を5R判定で下し、初代女王となった。 3月にPANCRASEとONE Championship(ONE)がパートナーシップ契約を締結したため、4月以降にPANCRASEでタイトルマッチを行い、王者に認定された選手はONEと契約を結ぶことが可能となっている。今回、王者となった久米とホッシャは今後、ONEから出場オファーを受けることになる。 また、ストロー級とフェザー級の二階級で「次期挑戦者決定戦」が行われ、ストロー級では北方大地(パンラス大阪稲垣組)が曹竜也(闘心)にフルマークの判定勝利。ストロー級王者・砂辺光久への挑戦権を獲得。 フェザー級ではカイル・アグォン(グアム)が中島太一(パラエストラ東京)にスプリットの判定勝ちで、5月26日に正規王者ナザレノ・マレガリエと暫定王者ISAOによって行われる王座統一戦の勝者への挑戦権を獲得した。 なお“レジェンド女子三連星”として女子フライ級の端貴代とともに参戦した藤野恵実(FIGHT FARM)とライカ(RIGHT THING ACADEMY)は、藤野がクセニヤ・グーセヴァ(ロシア)に判定勝利。ライカは柔道出身のマイラ・カントゥアリアの首投げ&払い腰からの腕十字に一本負けした。 ▼第11試合 メインイベント ライト級 K.O.P.T.(王座戦)5分5R○久米鷹介(ALIVE/王者/70.3kg)[3R 1分08秒 三角絞め]×トム・サントス(Team Brazilian Thai/5位/HEAT現ライト級王者/69.8kg) サントスの右足をつかんでテイクダウンした久米。ガード取るサントスの両足をつけさせずにパウンド。2Rも大きな左右の大きなステップからダブルレッグテイクダウンは久米! 金網に這うサントスをインサイドから 細かくパウンドする。 3R、テイクダウンのプレッシャーをかけながら左右スイッチするステップから右フックでダウン奪う久米! ハーフガードに入れるサントスに鉄槌、さらに左で脇差しパスガードからマウントへ。脇を開けさせ、マウントから三角絞めへ! サントスがタップした。セコンドの日沖発ばりの三角絞めで王座防衛に成功した久米はONEからのオファーを受ける権利も手に。試合後、「復帰戦で勝ててホッとしています。多くの人に支えられて感謝の気持ちでいっぱいです。(ONEについては)これに向けてやってきたので先のことはまだ考えられないのですが、応援してくれた人たちが少しでも元気になる、モチベーションになってもらえるように全力で戦っていくだけです」と実直に語った。 ▼第10試合 女子フライ級 Q.O.P.T.(王座決定戦)5分5R×端 貴代(和術慧舟會 AKZA/1位/56.05kg)[判定0-3(45-50×3)]○シッジ・ホッシャ(ROCHA TOP TEAM/BRASIL/3位/56.4kg)※ホッシャが新王者に。 計量から一回り大きなホッシャの圧力にサークリングで下がる端。ホッシャはジャブからワンツー。端もジャブを刺すが鼻血。1R終盤、ホッシャはボディロックからテイクダウン!マウントも端はホーンに救われる。 2R、互いにジャブ刺し、右ストレートもヒット。端の右にバランス崩したホッシャだが、スタンドで横につく端にホッシャは正対。端は崩せず。3Rも常に追うホッシャ。端は下がりながらもジャブを突く。4R、ついに自らシングルレッグに組んでいく端。差し上げるホッシャは前足に左右ロー連打。端もローを返す。5Rもテイクダウントライする端だが、ホッシャは許さず。しかし、端はついにボディロックから横について崩すとバックに回ろうとするが際の勝負で前に落としたホッシャ。端は下に。片足をパスしようとするホッシャにガードに戻し、立つ。圧力をかけなおしたホッシャに端も応戦も決定打を浴びせることはできず。5Rを通して圧力をかけたホッシャが判定3-0で勝利。フライ級のベルトとONEからのオファーを受ける権利も手に入れた。 ホッシャ「とても難しい試合でした。応援してくれた人、神に感謝したい。ONEからオファーが来たら即答で受けます」 ▼第9試合 PANCRASEストロー級王座挑戦者決定戦 5分3R○北方大地(パンラス大阪稲垣組/1位/52.55kg)[判定3-0(30-27×3)]×曹 竜也(闘心/4位/52.85kg) 互いに手の位置を低く構え、オーソは北方。サウスポーの曹。金網まで押し込み頭をアゴ下につけて細かく左振る曹に、北方は2R、左フックを連打。曹は左のヒザを当て飛び込むが、北方も金網際で首相撲ヒザ! 3R、曹のミドルをつかんでテイクダウンした北方は、マウントも曹はブリッジ・リバーサル。そのマウントを北方も返し、バックへ。前に落とした曹にスクランブルする北方。最後は打ち合いに。判定は有効打を当て、組みの展開でも試合を作った北方が勝利。王者・砂辺への挑戦権を手にした北方は、「俺はこんなもんじゃないから」と応援団に叫んでデカゴンを後にした。 ▼第8試合 PANCRASEフェザー級王座挑戦者決定戦 5分3R×中島太一(パラエストラ東京/2位/65.5kg)[判定1-2(28-29×2,29-28)]○カイル・アグオン(SPIKE 22/3位/65.75kg) 1R、オーソの中島はサウスポーのアグォンの前足に左右ロー。アグォンも右を振るが、シングルレッグは中島。スイッチ狙うアグォンに中島はバックうかがうがアグォンも回させず。2R、左を当てるアグォン! バランス崩す中島だがシングルレッグからダブルレッグは中島。 3Rも前足に左ロー3連打は中島。右オーバーハンドも当てるがアグォンも左ストレートをヒット。中島はシングルレッグから両足で片足引き込みバックうかがうが、アグォンはスイッチで片手差し込み、バックを狙われると1本オーバーフックし、正対まで持っていく。熱戦の判定は左を当て、組み技で決定機を作らせなかったアグォンがスプリットで制し、5月26日に正規王者ナザレノと暫定王者ISAOによって行われる王座統一戦の勝者への挑戦権を獲得した。 ▼第7試合 女子ストロー級 5分3R○藤野恵実(FIGHT FARM/3位/52.55kg)[判定3-0(29-28×3)]×クセニヤ・グーセヴァ(MATTI TEAM/フライ級2位/52.05kg) サウスポーのグーセヴァにオーソから左に回る藤野は左フックを振りながら右で差して金網押し込み、ギロチンプレッシャーもかけながらクラッチするがグーセヴァも倒れず。ヒザ突く藤野。2R、ジャブ&ローはグーセヴァ。左回りの藤野の外足を取り、塞いでジャブ突く。3R、4連打で前に出る藤野は右で差して金網まで押し込むと左でオーバーフックはグーセヴァ。ダブルレッグには入れない藤野。ブレーク。左ハイはグーセヴァもそれを掴んだ藤野がテイクダウン! 片足を抜きハーフで背中着かせるとパウンド。最後に決定的な場面を作り、接戦を判定で勝利した。 試合後、藤野は「BBA、なめんな! この後、本物のBBA、出てくるんで応援よろしくお願いします」と和術慧舟會の盟友・端にエールを送った。 ▼第6試合 バンタム級 5分3R×TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/1位/61.3kg)[1R 3分11秒 KO]※右ハイキック○金太郎(パンクラス大阪稲垣組/6位/61.55kg) ※ともにサウスポー。金太郎の左ローをつかんでテイクダウンはTSUNE。右で脇差し、立つ金太郎は左ストレート狙いから右ハイキック! TSUNEが後方に伸びて倒れ、すぐにレフェリーが試合を止めた。金太郎は試合後、タイトルマッチ、ONE出場を希望した。 ▼第5試合 ライト級 5分3R×アキラ(MSC/&MOSH/4位/70.35kg)[判定0-3(28-29×3)]○冨樫健一郎(パラエストラ広島/7位/70.3kg) ともにサウスポー。アキラの右フックに右を合わせてダウン奪う富樫はすかさず足を超える。ハーフに戻すアキラはブリッジからリバーサルで立つ。2R、ジャブをこつこつと突く富樫。アキラはスイッチしての右ミドルをヒットも富樫のジャブに左目を腫らす。富樫10-9。 3R、アキラの入りに細かくワンツーは富樫。アキラは組み付くも脇硬い富樫に自ら離れる。終盤、金網詰めたアキラはマモルの声にヒジを打つと富樫がカット! 終了間際にアキラはダブルレッグへテイクダウンもパウンドと同時にホーン。判定はダウンを奪い1、2Rを制した富樫がランキング上位のアキラを相手にいぶし銀の勝利。 ▼第4試合 フェザー級 5分3R○内村洋次郎(イングラム/10位/65.95kg)[判定3-0(29-28×2,29-27)]×亀井晨佑(パラエストラ八王子/11位/65.8kg) 1R、サウスポー内村のワンツー、左フックは肩口。亀井の右ハイをブロックする内村だが、亀井のワンツーの圧力に尻餅、パウンド受ける。10-9×3亀井。 2R、内村の左スーパーマンパンチにダウンする亀井。立つ亀井は左右返すと内村は鼻血。しかし内村はさらに左ストレートでダウン奪う。3R、組みも交える内村に外がけ足関節からスクランブルは亀井も、離れる内村。亀井も右を当てるが内村も組んでは左で出入り。タフファイトを判定で制した。 ▼第3試合 ライト級 5分3R○粕谷優介(総合格闘技道場CROWN/70.5kg)[1R 1分01秒 TKO]×菊入正行(NEVER QUIT/8位/70.3kg) ※サウスポーの粕谷の左ミドルに後退する菊入。金網詰めてダブルレッグテイクダウンした粕谷は中腰パウンド! ▼第2試合 女子フライ級 5分3R×ライカ(RIGHT THING ACADEMY/57.0kg)[1R 3分17秒 腕十字]○マイラ・カントゥアリア(NEW LEVEL ACADEMY/57.05kg) ※左右圧力かけて詰めて金網際首相撲ヒザはマイラ。柔道出身らしく首投げからテイクダウン。パス・マウント、パウンド、腕十字でフィニッシュ。 ▼第1試合 ウェルター級 3分3R○高木健太(リバーサルジム川口REDIPS/5位/77.55kg)[1R 1分31秒 KO]×丸山数馬(TEAM LTDR/77.1kg)※サウスポーの高木は丸山の右ミドルにカウンターの左ストレートでKO。 【プレリミナリーファイト】 ▼第10試合 フライ級 3分3R○有川直毅(K-PLACE/57.0kg)[2R 2分04秒 肩固め]×中嶋悠真(マッハ道場/56.6kg) ▼第9試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 ウェルター級 3分3R-廣野雄大(パンクラスイズム横浜/81.45kg)※失格[中止]-真王DATE(Team DATE/76.95kg) ※廣野雄大は77.55kg契約を本計量81.45kg、再計量は辞退。3.9kg超過で失格、試合中止に。この結果により真王DATEが決勝戦進出、第8試合の勝者と6月30日に対戦予定。 ▼第8試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 ウェルター級 3分3R○渡邊雅祥(パラエストラ八王子/77.25kg)[判定2-0(29-27,30-27×2)]×山下 剛(マッハ道場/77.45kg) ▼第7試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 フェザー級 3分3R×DARANI DATE(Team DATE/66.0kg)[判定1-2(28-29×2,29-28)]○×○名田英平(総合格闘技道場コブラ会/65.85kg) ▼第6試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 フェザー級 3分3R○立成洋太(FIGHT FARM/65.85kg)[2R 0分18秒 TKO]※パウンド×塩津良介(パラエストラ広島/64.70kg) ▼第5試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 フェザー級 3分3R○鬼山斑猫(KRAZY BEE/66.0kg)[3R 0分57秒 TKO]※パウンド×岩本達彦(BLOWS/65.9kg) ▼第4試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 バンタム級 3分3R○平岡将英(KRAZY BEE/61.4kg)[判定3-0(27-30×3)]○××高杉遼介(新潟イエローマンズ/61.5kg) ▼第3試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 フライ級 3分3R○下田洋介(和術慧舟會総本部/55.6kg)[判定2-1(29-28×2,28-29)]○××西村大輝(ALLIANCE/56.85kg) ▼第2試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 ストロー級 3分3R○アラヤ(チームアラヤ/)[判定3-0(29-28,30-27×2)]×有村 桂(誠流会館/52.2kg) ▼第1試合 第25回ネオブラッドトーナメント1回戦 ストロー級 3分3R×アベリュー(パンクラスイズム横浜/52.45kg)[判定0-3(28-29,27-30,28-29)]○尾﨑龍紀(総合格闘技道場コブラ会/52.65kg)
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