五輪メダリスト太田(左)のデビュー戦の相手を務める所は自分が「挑戦」すると言った
2020年12月31日(木)にさいたまスーパーアリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.26」の追加カードが12月2日(水)、都内にて発表された。
11月21日(土)の大阪城ホール『Yogibo presents RIZIN.25』での対戦が発表された、2016年リオ五輪レスリング男子グレコローマン59kg級銀メダリスト・太田忍(26歳)と所英男(リバーサルジム所プラス)も会見に出席。改めて対戦への意気込みを話した。
太田は「大晦日に試合ができることで対戦する選手が所英男選手。大阪でも言わせていただいたんですけれど、ずっと見てきた選手との対戦ということで、まずそういう舞台を作ってくださった榊原社長ありがとうございます。SNS等でいろいろな声が上がっているのは僕自身も目にしていて、MMAそんな甘くないぞって言われていて。それは僕自身もしっかり感じていますし、覚悟を持ってMMAに転向してきているので、しっかり準備して。何度も言いますが負ける気はないので、しっかり準備して臨みたいと思います」と、様々な声への反発心を見せる。
所は「大阪大会でも発表があったんですが、今日もありがとうございます。3年半総合格闘技の試合をしていない僕が、RIZINの舞台でまた大晦日の舞台に立ててることを凄く興奮しています。対戦相手の太田忍さん、さっきも言われた通り総合格闘技は甘くないというのを感じていて、SNSや発言を聞いていて本気度が伝わってきて勝つのは難しいじゃないかと感じています。僕が総合格闘技とはなんぞやを教えるのは難しいかもしれませんが、僕との試合で総合格闘技の試合の流れなどを感じていただければと思います」と、いつも通りの弱気な発言。
その後の質疑応答で所は「久しぶりの会見でビックリしたのは、以前一緒にやっていた方々がいないというので。その中でミノワマンさんにお会いしたので凄く嬉しかったです。自分はQuintetとコンバット柔術という組み技の大会に出場していたので、間違いなく以前より組みの方が強くなっています。桜庭さんからたくさん教えていただいたり、ミノワマンさんとも練習させていただいたり、間違いなく組みの方は強くなっています」と、43歳となった今も進化していると話した。
練習環境を聞かれると太田は「寝技も立ち技もいろいろな人にお世話になっています」と言い、所のグラップリングに対しては「これも戦術になるのでお話しできないんですけれど、寝技に関しては青木さんのところにもお世話になっていますし、僕が有利な体勢になってからの練習も今詰めてやっているので、所選手のストロングポイントを活かせない練習をしているのでどういう展開になるとは言えないですけれど、しっかり対応できるような練習はしています」と、対策を積んでいる様子。
さらに「MMAのレスリングというのは打撃とサブミッションの間でしかないと思っています。そこに関しては自分は自信を持っています。テイクダウンするところまでは自信を持っていますけれど、それを活かした試合展開ができたらいいなと思っています」とレスリングを活かしたいと言い、打撃に関しては「大丈夫かどうかは試合を見て判断していただければいいんじゃないかと思っています。試合へ向けてこれから精度であったりを上げていければいいんじゃないかなと思っています」と“試合を見てくれ”と話した。
それを受けて所は「僕自身も総合格闘技を20年やっていて、今からノビシロというのはなかなかないと思っているんですが、ただ3年半のブランクはありますが自分は冷凍人間だと思っているので。そのままの状態で試合をします。堀口戦のままの自分とQuintetで強くなった組み技を織り交ぜて太田さんに挑戦したいと思います」と、ブランクは心配いらないとし、デビュー戦の太田に“挑戦する”という言葉を使った。