2020年12月6日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.69』(夜の部)にて、山上都乃(WSRフェアテックス湖北)と女子48.0kg契約2分3R延長1R BLACKルールで対戦するERIKO(ファイティングラボ高田馬場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
ERIKOは2019年9月の『RISE』でプロデビュー。同じくプロデビューのAKARI(TARGET)に序盤からパンチでの打ち合いを仕掛け、判定3-0で敗れたものの激しいファイトを展開。今年10月の新日本キックではオンドラム(伊原道場本部)と対戦し、やはりパンチでの打ち合いを見せ首相撲からのヒザ蹴りを連打して判定3-0で勝利。戦績を3勝(1KO)1敗としたアグレッシブスタイルの女子だ。
練習も全部ガチスパーです。マススパーは一切やってません
──プロ5戦目で今回、山上選手と対戦ということになりました。
「オファーをいただいたときは、素直に嬉しかったです。コロナ期間で試合を組みづらい中で組んでいただいたので、チャンスだなと思いました」
──これまでの4戦は新日本キック2試合、NJKF1試合、RISE1試合となっていますね。『REBELS』には初参戦となります。
「『REBELS』さんはムエタイというイメージが勝手にあったんですが(笑)、今は凄い人気のぱんちゃん璃奈選手のイメージが強いです。他の団体も含めてですが、女子はKOできる選手が少ないので、自分はそこを目指して強くなりたいと思っています」
──その言葉の通り、パンチでガンガン出るスタイルですよね。お手本の選手などはあったんですか?
「正直、ないです。私はもともと格闘技に全然興味がなくて、試合とかもほとんど見てなかったんですよ。それが突発的にアマチュアの試合に出ることになって、そこから試合に興味を持ち始めたので、格闘技のこととかあんまり知らなくて(笑)。だからトレーナーに任せてる部分が多いんですよ。私に合ったスタイルをトレーナーが分析してくれて、今のスタイルになったという状態ですね」
──なるほど。キックボクシングを始めたのはフィットネス目的だったんですか?
「はい。私は派遣でOLをやってるんですが、ダイエットしたいなと思って、キックボクシングはやったことがなかったので興味を持って、3年ほど前に通い始めました」
──それがあれよあれよという間にプロで試合を重ねていると。
「ただ、プロになる以上はチャンピオンになりたいし、しっかり結果を出したいと決めてプロの道を選択してる部分はあるので、本気でやってはいます。できれば来年にはベルトを巻きたいと思ってます」
──その中で、今回は2戦2勝の19歳、山上都乃選手との対戦です。印象は?
「私は正直、普段から相手選手の映像とかはあまり見ないんですよ。そこもトレーナーに任せちゃっていて。だから、『かわいい子』だっていうことしか分かってません(笑)。でも、アマチュアから勝ってきてるという話は聞いているので、うまいんだろうなと思ってます」
──では今回はどう戦おうと?
「今回に限らないんですけど、とにかくKOしたいという気持ちが強くて、蹴りもパンチもパワーを意識したスタイルで戦うので、そこに注目してもらえたらと思います」
──KOのやり方にもいろいろあると思いますが、ERIKO選手の場合はまずパワーなんですね。
「はい。だから練習も全部ガチスパーです。マススパーは一切やってません」
──女子選手でそれは珍しいのでは?
「なかなか珍しいですよね(笑)。まわりが男性だらけなので、そういった意味でもバチバチ、ガンガンやらせてもらってます」
──男性に対抗できていますか?
「最初の頃に比べたらパンチが見えてきたなとは思うんですけど、まだまだボコボコにされてます(笑)。ただ男性の圧力に自然と慣れているので、試合で女子選手とやると自分が圧力をかけられるようにはなりましたね。だから試合では圧力を感じなくて気持ち的にも練習より楽です。今回もKOを狙っていきます」
──ちなみに今もオフィスワークを?
「そうですね。派遣なので時間の調整がきいて、練習との両立も支障なくできています。試合前でも会社の方の理解を得て調整させていただいているし、応援もしていただいています」
──では改めて、今回の試合で一番見せたいものは?
「見てほしいのはやっぱり、KOする姿ですね。そこに一番こだわって練習しているので。そして先ほども言いましたが、来年には必ずベルトを獲るというつもりなので、それに向けてもいい勝ち方ができればと思います」