その風貌から“ハルク”のリングネームが付いた大城(左)
2020年11月28日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2020 act.2』にて、62.0kg契約エキスパートクラス特別ルール3分3R延長無制限RでSB日本フェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)と対戦する、パンクラス2013年ネオブラッド・トーナメントフェザー級優勝ハルク大城(ボスジムジャパン)のインタビューが、主催者を通じて届いた。
ハルクは2004年ウェイトリフティング全国高校総合体育大会でトータル272.5kgを上げて優勝。アマチュアを経てプロMMAデビューを果たすと、ぶんぶん振り回す強打を武器に主戦場とするパンクラスでは2013年新人王トーナメント優勝の実績を持つ。2012年から2018年までパンクラス上位ランカーと激戦を繰り広げ、8勝4敗2分の戦績。戦いの舞台をキックのリングに移しても、現在連勝記録を更新中。
また、2011年には全日本アマチュアシュートボクシング関東大会65kg級でオール1RでKO勝利。優勝を果たしている。SBのプロ大会には今回が初参戦となる。
自分が全て上回っているので普通に勝てるなと思った
――ボスジム所属選手はリングネームが変わってますが、ご自身はどういう意味で付けられたのでしょう。
「会長がその選手の特徴を見て決めていて、自分の見た目が超人ハルク(アメリカのマーベルコミック社のアメコミに登場する緑色の肌の巨人)そのまんまなので、ハルク大城のリングネームになりました(笑)」
――今回SB初参戦となり、心境はいかがですか。
「コロナで大変な時期にいきなりチャンピオンとやらせてもらえるのでありがたいですね」
――ハルク選手と同門の北斗拳太郎選手はSB日本スーパーウェルター級王者です。SBに何度か参戦していることで今回アドバイスもありました?
「北斗がSBの大会に出ていた時は近くで見ていましたし、練習でもちょくちょくアドバイスをもらっています」
――対戦する笠原選手についてはどのような印象がありますか?
「立ち技の試合映像を良く見ていたのですが、今回の試合が決まってから笠原選手の映像を見たら、笠原選手はシュートボクサーでありながらもキックボクシングの基本的な動きのできる巧い選手かなと」
――弱点は見つかりました?
「何でもできる選手なので逆に全てが穴なのかなと。自分が全て上回っているので普通に勝てるなと思いました。立ち技の試合数では向こうの方が上ですが、僕みたいなタイプの選手とやったことがないと思うのでやりにくいと思いますよ」
――キックでプロデビューした後にMMAを14戦やられていて、再びキックに転向したのはなぜですか?
「MMAだとやるべきことがたくさんあるのでパンチとキックを極めたいと思って気分転換のような感じでキックに移行しました。もちろんまだMMAにも興味はあるので平行してやっていくとは思います」
――SBルールでは立ち関節、投げ技も認められていますが、狙っていきますか?
「MMAをやってきたことも活かせると思うので、その点でも自分の方が有利かなと。なので試合でもどんどん立ち関節、投げ技を狙っていきます。そういう点も相手は警戒することになるのでやりづらいでしょうね。あと高校と大学でウエイトトレーニングを重視していたのでフィジカルにも自信はあります。キックを8戦やってきてフィジカル負けを感じたことはなく、笠原選手はムエタイスタイルで重心が浮いているので簡単に投げやすいです」
――今回勝てば笠原選手の持つタイトルにも挑戦アピールできるかと思いますが、狙っていますか?
「そうですね。そこも考えていて今は目の前の試合に集中していますが、笠原選手のベルトを獲ったらその上の階級のライト級でも自分は問題ないので西岡蓮太選手のベルトも狙います」
――二階級制覇を狙うと。では、会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「僕はキックボクシングのような綺麗なスタイルではないのですが、ハルクらしい迫力ある試合を楽しみにしていて下さい」