2020年12月13日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1ライト級3分3R延長1RでK-1 WORLD GP 2018ライト級世界最強決定トーナメント準優勝・大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)と対戦する、瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)の公開練習が行われた。
瓦田はアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。その後は東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、蓮實光と前戦の稲垣柊にはKO勝ちしてる。7月21日のKrushでは得意の伸びる右ストレートを駆使して里見柚己から勝利、9月のK-1ではSEIYAにも勝利と現在3連勝と絶好調のK-1ジム総本部の若手リーダー格。
公開練習のミット打ちで瓦田は「今は疲労が溜まってる状態なんですけれど、コンディション自体はいいですね」と軽快な動きを披露。「前回の大阪大会もそうですけれど、今はだんだんと去年やってきたことが試合やスパーで出せるようになってきて、それが大きいかなと思います。試合でもスパーリングでも、今まで以上に考えて戦えるようになってきて、がむしゃらというよりは少しは頭を使えるようになってきたかなって感じですね」と、昨年から積んできた練習の成果が、現在の絶好調ぶりにつながっているようだ。
そんな瓦田の今回の対戦相手は、所属ジムは違うながらも、日頃から練習を共にすることが多かった大沢だ。試合前にはアドバイスをくれるたりする良き先輩だったが、同じライト級に属する運命か、ついに拳を交えることになった。
「文也くんが上げてきた時にいつかはするかなとは思っていたんですけれど、いざ決まった時はちょっとやりづらいなという感じの気持ちはありましたね」と、オファーを受けた直後は複雑な思いもあったようだが、現在は気持ちも切り替えた。「知っている相手だからこそ、リスペクトを持って、思いっきり自分の実力を全て出したいなという気持ちのほうが強い。純粋に思いっきりぶつかっていける」と、リスペクトする先輩に全てをぶつけて挑む覚悟だ。
同じ大会では林健太vsゴンナパー・ウィラサクレックのライト級タイトルマッチも組まれている。当然、瓦田の狙いもK-1ライト級王座。対戦相手の大沢は、2018年に開催されたK-1ライト級世界最強決定トーナメントの準優勝者で、この階級のトップクラスの実力者だ。
瓦田も、この試合がタイトルマッチへの試金石となることは百も承知。「本当に強い選手なので、まずここをしっかり超えないとダメ。もう超えなくちゃいけないので、今回超えたいと思っています」と、まずは尊敬する先輩である大沢超えを目指す。「今回勝てれば周りの目線も変わってくるのかなと思っています」と、大沢を倒して、タイトルマッチへの期待感を自ら作る考えだ。
「2021年も2022年も全勝で行きたいなと思います」と力強く約束した瓦田。悲願のベルト奪取に向けて、リスペクトする大沢との決戦に挑む。