予備計量よりも軽い計量結果にビックリする菅原
2020年11月27日(金)東京・後楽園ホール『Krush.119』の前日計量&記者会見が、26日(木)都内にて13:00より行われた。
ダブルメインイベント第1試合(第7試合)、第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦3分3R延長1Rを争う菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)は44.4kg、MOE(若獅子会館)は44.8でそれぞれリミットの45.0kgをクリアー。
その後のタイトルマッチ調印式を終え、会見に臨んだ両者は「明日は頑張ります」(MOE)、「明日は一生懸命頑張ります」(菅原)とコメント。
7月のトーナメント初戦から4カ月の期間が開いたが、どのような練習をしてきたのか。MOEは「菅原選手の対策練習。あと前回の試合で行き切れることできなかったので、苦手な攻撃に対しての返しとかです」、菅原は「基本的に自分のスキルを上げるような練習を多くしてきて、向こうが対策をしてくることを読んだ練習を少ししています」と答えた。
計量時に体重を聞いてビックリしたような表情を浮かべていた菅原にその理由を聞くと「予備計量で44.5kgだったので、500グラム分飲めると思ってポカリスウェットを飲んだんです。でも(本計量では)44.4kgに減っちゃってて。なんでだろうと思ったら腕時計を外したからかなと。私の腕時計はそんなに重いんだと思ってビックリしました」と笑う。
減量ではなく体重が足りないため増量が大変だった、という菅原。「身体を大きくする人の映像を見て、食事を1日5回に増やました。今までは練習終わりで43kgだったんですが。今回は練習終わりで46kgの時もありました。順調に増えていたんですが、昨日もご飯を食べて寝たら1kg落ちていましたね」と、自分の代謝の良さに驚いたという。
戦前のインタビューでは菅原から「何が強いか分からない」と言われていたMOEだが「それは全然知らなかったです。なるほど、あ、そうなんやって感じです」と全く気にしてない様子。「制服で会見に出るのもこれが最後かなと思う(来春高校を卒業)。JKのうちにチャンピオンになった人は(Krushに)いないので私が獲りたい。獲ります」と、Krush初のJKチャンピオンになりたいと意気込んだ。
会見の冒頭では石川直生エヴァンジェリストより「2人とも若くて個性もあって一見すると格闘家に見えない。失礼かもしれないがかわいらしい2人がタイトルを争うのはKrushという競技の進化を感じて嬉しいです。菅原選手はこのトーナメントで化けつつある。粗っぽさが魅力的な印象。(同門の)KANA選手を見ていることで背負うこと、ベルトを巻くことの意識も高まっていると思う。MOE選手はパンチも蹴りも強い。格闘家として一番大事な気の強さが魅力的です。1回戦から見るとリーチの長さや力強さは菅原選手有利かと思いますが、そこにMOE選手がどこに突破口を持ってくるかがポイント。Krushのタイトルマッチは男子も女子も関係ない試合を見せてくれることを期待しています」との言葉があった。
その評価を聞いてMOEは「気の強さがあると言っていただけたのは嬉しいです。菅原選手が進化しているみたいなことを言われていたと思いますが、前回の試合で自分はそれを見せられなかったんですが、決勝戦では自分が成長したところを見せてしっかり勝ちたいと思います」と、菅原に負けない進化を見せたいとする。
その進化とは、と問われると「進化したことはいろいろあります。今までできなかったテクニックだったり、前よりもスピードが速くなった。パンチ力も以前よりは上がったと思います」と話した。
一方、菅原は「前回の試合からは働きながらの練習環境が整えられて、やっと練習ができるようになったので、進化しているところを見せていきたいなって思っています」と、練習環境が整ったことにより力をより発揮できるようになったところを見せたいとした。
また「今まではけっこう練習時間が少なかったので、今回はパンチをメインに練習したのでそこで腕に筋肉が付いたかなって思います」と、腕が太くなったという。
最後に、どんな試合にしたいかと聞かれると、MOEは「KOもそうですが自分がめちゃ強いと思われるような試合をしてしっかり勝ちたい。試合に勝つために練習もしっかりしてきたので、明日はそれを出します」、菅原は「同じくKOもそうですが、今回は勝ちにこだわって気持ちを見せる試合をしたいと思っています。明日のために練習してきたので一生懸命頑張ります」と、それぞれ必勝を誓った。