2020年11月21日(土)東京・GENスポーツパレス『Krush-EX 2020 vol.3』の前日計量が、20日(金)都内にて13:00より行われた。計量は全員が一度目でクリアーし、明日の決戦に臨む。
異彩を放ったのは第2試合のKrushスーパー・ウェルター級3分3Rで対戦する、ドニー・ドラゴン(ウズベキスタン/K-1ジム総本部チームペガサス)と夜叉猿(力道場静岡)。ドラゴンは69.3kg、夜叉猿はリミットちょうどの70.0kgで計量をクリアー。
両者は前を向いてのツーショット後のフェイスオフで、どちらからともなく近付いて顔を寄せてのにらみ合いを展開。そのまま目をそらさずに離れるという闘志むき出しの姿勢を見せた。
ウズベキスタン出身のドラゴンは「私は現在25歳です。K-1アマチュア大会で優勝した後、早めにデビュー戦が決まって嬉しかったです」と今回のプロデビュー戦を喜び、「(対戦相手は)オーソドックスもサウスポーも出来るトリッキーなファイターですね。リングネームも気になりますが、ドニー・ドラゴンの方がK-1ファンにとってインパクトを残せると思います」とする。
「チームのみんなと厳しいトレーニングをしました。私はキックでもパンチでも倒せる武器を持っています。まずはKrushのチャンピオンを狙い、K-1を目指します」と、これからタイトルを目指していくと意気込んだ。
一方、夜叉猿は「(今回の試合が決まって)夢に一歩近づけたと思いました。『1年でプロにしてやるよ』という会長の言葉を信じてやってきて、まだまだこれからですが、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。対戦相手はパワーがあり、打ち合いが得意な選手かなと思います。ただ倒される気はしないので、盛り上がりそうなら打ち合いに付き合ってあげてもいいかなと思います。(この試合に向けて)倒せる技を確実に当てる練習をしてきました。パンチでも蹴りでも倒せる状態です。派手なKO勝ちを狙って、また見たいと思ってもらえるような試合をしたいです」と、KO勝ちを誓う。
計量時には筋骨隆々の肉体を見せ、マッスルポーズで写真に収まった夜叉猿。そのバックボーンを聞かれると「高校時代にラグビー西日本代表選手として代表キャンプに参加しました。20mシャトルランや体幹トレーニングがずば抜けていたため、スタッフ陣から『ミスター・フィットネス』と呼ばれていました。ラグビー仕込みのフィジカルと会長から伝授して頂いた技で暴れまくります」と、フィジカルの強さには相当な自信があるようだ。
「格闘技を始めてからまだ1年ほどです。戦績はK-1アマチュア大会の-70kgで優勝し、今大会がプロデビュー戦です」と言い、「今後の目標はもちろんKrushのベルトを取ることです。まずはこの試合に勝って次に繋げます」と、ドラゴンと同じくデビュー戦に勝利してタイトルを目指していきたいと話している。
<全選手の計量結果>
▼メインイベント(第9試合)Krushライト級 3分3R山下和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)=62.5kg迅也(北斗会館浅科道場)=62.5kg
▼セミファイナル(第8試合)Krush女子アトム級 2分3Rチャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)=44.8kg豊嶋里美(TEAM OJ)=44.8kg
▼第7試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R川島康佑(HALEO TOP TEAM)=64.7kg齋藤紘也(WSRフェアテックス三ノ輪)=64.7kg
▼第6試合 Krushバンタム級 3分3R高橋享祐(戦-IKUSA-GYM)=52.8kg小島卓也(優弥道場)=52.7kg
▼第5試合 Krushバンタム級 3分3R嶋 拓実(team ALL-WIN)=52.9kg祐嘉(K-1ジム五反田チームキングス)=52.8kg
▼第4試合 Krushライト級 3分3R井上修一(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)=62.3kg河北光生(K-1ジム五反田チームキングス)=62.2kg
▼第3試合 -57kg契約 3分3R篠原広耀(優弥道場)=56.7kg山口真宙(月心会チーム侍)=56.0kg
▼第2試合 Krushスーパー・ライト級 3分3Rドニー・ドラゴン(K-1ジム総本部チームペガサス)=69.3kg夜叉猿(力道場静岡)=70.0kg
▼第1試合 Krushバンタム級 3分3R麗斗(K-1ジム総本部チームペガサス)=50.3kg松本 陸(TAD)=51.9kg