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【REBELS】どうなる決勝での兄弟対決、小笠原裕典・瑛作は「複雑です」宮田Pは「変更する可能性もある」

2020/11/09 21:11
【REBELS】どうなる決勝での兄弟対決、小笠原裕典・瑛作は「複雑です」宮田Pは「変更する可能性もある」

トーナメント決勝戦で対戦が決定した裕典(左)と瑛作の小笠原兄弟。実際に戦うとなるとかなり複雑な心境のようだ

 2020年11月8日(日)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS.67』の一夜明け会見が、9日(月)都内で行われた。

「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント」の準決勝で、INNOVATIONフェザー級王者・宮元啓介(橋本道場)に判定2-0で勝利した(30-29、29-29、30-28)ISKA K-1ルール世界バンタム級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)と、元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者KING強介(team fightbull)に延長ラウンド1分25秒、TKO勝ちした元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者・小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺)の小笠原兄弟が出席。昨夜の試合を振り返るとともに、兄弟対決となる決勝について語った。


 裕典は「僕は1年1カ月前に父親になった新米パパですが、KING選手は4人のお子さんがいて人生の先輩であるだけでなく父親としても先輩。向かい合った時に背負うものがある男の圧を感じました。そのために前に出られない自分がいました。蹴って距離をとり蹴りを中心に戦うプランだったんですが、思ったよりも距離が遠く、距離感がつかめませんでした。それと圧を凄い感じました。圧というよりも覚悟ですね。不用意に手を出せない圧でした」と、延長戦までもつれ込む接戦になった理由を話す。


 延長戦では別人のように攻め、ヒジでカットして左フックでのダウンも奪ったが「ダメなループに入り込んでいるのを感じて、延長に入ってからは気持ちを切り替えました。違うリズムに変えようと思いました。左フックは倒すならこれだっていうのを用意していて直前のアップでも左を練習していました。準備してきたことがリズムを変えたことによって、無意識に出た感じでしたね」と、切り替えたことが上手くいったとする。

 決勝は弟・瑛作との兄弟対決となった。


「トーナメントが発表されてから決勝で対決があり得ると知っていましたが、そのことは考えていなくて目の前の試合に集中していました。決勝に上がるのは複雑な気持ちがありますね。2人で同じイベントに出て、2人とも勝つのは6年ぶりなんですよ。本来なら2人で勝って喜ぶはずなんですが、勝った後もモヤモヤして、複雑でした。試合後、一緒に食事をしたんですが、お互いモヤモヤしているのでそこは触れずにしていたんですが、変な雰囲気で食事が美味しくなかったですね」と、かなり複雑な心境のようだ。

「両親も知っていると思いますが、まだ母とは話していなくて。昨晩の食事は父親も一緒だったんですが、そのことには振れることもなく。複雑な雰囲気でした」と、親も兄弟対決には複雑な想い。しかし、兄として弟に負けたくないのではと聞かれると「そりゃあそうですね。負けたくはないです。でも、まだ気持ちの整理が出来ていない。練習環境を分けるのも考えづらいし、気持ちの整理がまだできてない状態です」とした。


 一方、瑛作は宮元との試合について「4年ぶりの再戦ということもあって宮元選手は相当僕の研究をして来ただろうし、試合をやっても気迫を感じて。単純に強かったです。内容には満足いってないので、こういう時こそ成長できるチャンスだと思っているので無駄なものにしないように次につなぎたいです」と、難しい試合だったとする。


「1Rと2Rで、結構長い距離でポイントを取っていたと思ったので、3Rでもっと自分から攻めていける場面もあったんですが勝ちに徹してしまいましたね。ミドルも入っていたので。あとで映像を客観的に見たら、そこまでの差はなかったと自分でも思います。でも試合中はポイントアウトできたと思っていました。それは自分の甘さもあります。こういう時こそ倒して勝たないといけない。もっとレベルアップしないといけないと思いました」と反省。


 3Rに瑛作がバックハンドブローを空振りしたところへ宮元が右ハイを蹴り、瑛作が尻もちをついた場面があった。「あれはダウンじゃないのか」との声もあがっているが、「ダメージは全然ないし、脳が揺れたのもない。ただ、レフェリーによってはダウンを取られてもおかしくないタイミングだとは思いました」と、ハイキックが効いて倒れたわけではないと説明(REBELS REDルールはムエタイのWPMFルールを踏襲しているため、以前からフラッシュダウンの時はダウンをとっていないとの公式見解)。


 決勝の兄弟対決については「ここまで上がってきて、いざお兄ちゃんを目の前にすると複雑な心境ですよね。トーナメントだからやるんですけれど、正直お兄ちゃんとはやりたくない。いざ目の前にしてみると複雑な心境です」と、こちらも複雑な身長を口にする。スパーリングでもダメージを与えるようなガチなスパーリングはやったことがないという。両親とは「何も話してないですが、見たくないと思います。身内は見たくないでしょうね…」と話した。


 宮田充プロデューサーは「2021年の開幕戦で決勝戦をやります。2人が戦いたくない気持ちを感じていますが、それについてはトーナメントを組んだ以上はやって欲しいとの気持ちもあります。昨日の今日なので、これからクロスポイントの代表を通じて調整に入りたい。兄弟対決を見たくないって言葉もあるし、何が一番いいのかな。と。決まっているんだからやれよってものではないとも思うので、クロスポイント代表でもある山口(元気)さんと兄弟と話して、なるべく早く結論を出したい。決勝はやりますが、兄弟ということで戦うことに正直気持ちが…というのをバックステージで両者から聞いて、変更する可能性もあるということです。なるべく早く決めて報告したいと思っております」と、兄弟対決は回避する可能性もあるとの見解もあった。

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