4月5日(金)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて、5月18日(土)「K-1 KRUSH FIGHT.101」の第2弾対戦カード発表会見が行われた。
「Krush.99」にてサプライズ発表され、既に大きな反響を呼んでいるK-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者・木村"フィリップ"ミノルvs挑戦者・近藤魁成のタイトルマッチ。近藤はプロキャリア3戦目での大抜擢に動じる様子もなく「やるからには絶対に勝ちたい」と意気込みを語る。
対する木村は「彼も僕に挑むのはもの凄いチャレンジだと思うので、僕自身もそれに負けないように絶対1Rで倒すと自分に課題を作ってチャレンジしようと思う」と1RKOを宣言。その一方で「前回Krushのリングで(魁成の)目を見た時に、凄い本気の目をしてて『覚悟が決まってるな』と思ったから、僕もいつになく本気モード」と全力で挑戦者を叩きつぶすつもりだ。
近藤魁成「僕は絶対に勝つって決めてるんで」
「昔から木村選手のファンで、試合の時にリプライとか送っていて、木村選手がそれを引用リツィートしてくれたことを喜んでたぐらい好きな選手でした。でもを今はそれを越える時かなと思って、全力で頑張ります」
──最初にこのオファーを受けた時の心境は?
「最初に聞いた時は『次の次ぐらいにもしかしたら(木村とやる)』と思ってたんですけど、すぐに決まっちゃって、最初は『えっ!?』となりました。でもすごいチャンスなんでやらしてほしいと思いました」
──その覚悟はすぐに決まった?
「最初は『決まるんや!?』みたいな感じでしたけど、やるからには絶対に勝ちたいなと思ったんで、もうすぐに『やります』と言いました」
──先ほど「ファンだ」という話があったが、どういうところが好きだった?
「ファイトスタイルというか、試合がハズレなしなので、ずっと木村選手の試合を見ていました。リプライを送った時も、引用リツィートしてくれて『明日頑張るね』みたいなコメントもくれて、僕が喜んでました。その憧れていた選手と戦えるというのは凄い嬉しいです。それと同時に越えたいなと思います」
──木村選手を見ている時に、もし自分が戦ったらという視点で見ていた?
「その頃は全く見てなかったです。ファンとして試合を見たいなっていう目線で見てました」
──ファン目線で木村選手の弱点は見えた?
「いや、その時はKO決着で面白い選手だと思ってたんで、どっちがKOするか?」みたいなことをずっと楽しみに見てました」
──木村の『1RでKOする』という宣言については?
「嬉しいです。本気でぶつかってきてもらえるというので、僕も全力でやりたいなという気持ちになりました」
──チャンピオンからも高く評価されているが?
「ファンの方は『頑張れ!』と言ってくれる方もいれば『まだ早いんじゃないか』と言う方もいて、それでも木村選手にそう言ってもらえたんで、もう僕はあとは勝つだけじゃないかなと思います」。──ファンへメッセージを。
「少ししか可能性ないかもしれないですけど、僕は絶対に勝つって決めてるんで。KOしてベルトを奪いに行きます。応援よろしくお願いします」
木村“フィリップ”ミノル「近藤選手をいち早く倒しに行くので、長く持つように近藤選手の応援をよろしくお願いします」
「こうやってK-1甲子園のチャンピオンで若くて勢いのある選手と後楽園ホールで戦うというのは、何年か前を思い出して凄い気合が入りますね。今まで僕は未完成で無冠でちょっと脆いところもある選手だったけど、今年からはタイトルも沢山獲って完成型に向けてどんどん進んで行こうと思うので、こうやって勢いのある選手と試合をするのは僕自身もチャンスだと思ってます。彼も僕に挑むのはもの凄いチャレンジだと思うので、僕自身もそれに負けないように、絶対1Rで倒すって自分に課題を作ってチャレンジしようと思います」
──近藤魁成選手がチャンレジャーに決まった時はどう思いましたか?
「この年代の選手はこうやって上げといて、試合で噛み付きに来ると思うので、ちょっと油断せず(笑)。まあでも僕も見ていて良い選手だと思っていたから。前回のKrushのリングで(近藤の)目を見た時に、凄い本気の目をしていて『覚悟が決まってるな』と思ったから、僕もいつになく本気モードです。
決して楽な試合にはならないと思うけど、メジャーリーガーが高校生を叩きのめすような感じで終わらせたいなと思います。それが彼に対する僕のプレゼントですね。僕のファイトスタイルが好きって言ってたけど、リング上ではこのファイトスタイルが大ッ嫌いに思えるようにしたいと思います。本気でぶつかります。彼は強いんで、油断なく叩きのめしに行きます」
──下から挑まれるシチュエーションで油断したことは?
「油断したことはないですけど、対戦相手として凄い勢いで来ると思うので、僕がチャレンジするって気持ちでちょっとでも下回ってたらリング上で痛い目見るのは知っています。その点、あんまり格下とは思ってないです。結果的には多分圧倒すると思うんですけど、練習段階や仕上げる段階ではトップファイターに挑むぐらいの気持ちでやりますね。そこは変わらないです。そこは彼というよりはファンが見てるものなので、プロとしてリングに上がる以上は絶好調の最高潮の状態で上がろうと思います」
──今回ベルトの防衛戦をやることの意義は何だと思う?
「僕が防衛戦をすることによって、会場がどこであろうと“木村ミノル”ってカラーを出せれば凄い作品が出来ると思うし、それを僕のキャリアで一個一個残していくっていうのは凄い重要なことです。KRUSHのこのベルトを守っていくということも、僕自身のキャリアの中で凄い大事なことなので。何よりもKRUSHのベルトを守るという点では相手が重要なので、こういうテーマのある試合なので受けました。これが『誰?』ってヤツだったら受けないですけど、彼は名前もあってちゃんと結果も残してるから、タイトルマッチには申し分ない相手だと思います。じゃなきゃ受けないですね」
──これから何回ぐらい防衛したい?
「これがラストかな?(笑) それは嘘ですけど、タイミングとか状況とか色んな流れに乗りつつ、でもこうやって燃える相手がいる限り防衛はしていきたいですね。KRUSHも後楽園ホールも好きなので、お客さんが入りきれなくなって『後楽園じゃ無理だよ』ってなったら返上時かな? でもいつかKRUSHのベルトも東京ドームで防衛するようになったら、ずっと持ち続けるかもしれないですね。今回は目の前の相手を倒すだけ。このベルトも好きだから、防衛戦がある限りやっていく感じですね」
──『K-1 KRUSH FIGHT』に名称が変わったが、まさに『K-1 KRUSH FIGHT』という試合を見せる自信は?
「あります。それしかやってこなかったし、僕にふさわしいタイトルだと思います。今までのKrushの中で僕が(KRUSHに)一番ふさわしいと思ってるし、僕が歴史を創ってきたし、救ってきたとも思ってるんで。今までは守ってきたし、色んなピンチからK-1もKrushも救ってきたと思うから、次は創造的な色んなものを創り上げて、もの凄い舞台にしたいなって思ってます。
近藤選手はそういう面で人気もあるし、今まで甲子園のチャンピオンとしても戦ってきたと思うから凄い良い相手だと思う。歴史を創っていくのに、この戦いは重要な一戦になる気がします」
──ファンへメッセージを。
「近藤選手をいち早く倒しに行くので、長く持つように近藤選手の応援をよろしくお願いします」