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インタビュー

【KRUSH】崖っぷちの元王者・郷州征宜が友尊と対戦。再起をはかる明戸仁志と5年半ぶりKRUSH復帰の林将多が激突。名古屋の激闘派・倉崎昌史vs階級転向の森坂陸のフェザー級戦も=5月18日(土)「K-1 KRUSH FIGHT.101」後楽園

2019/04/07 14:04
4月5日(金)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて、5月18日(土)「K-1 KRUSH FIGHT.101」の第2弾対戦カード発表会見が行われ、スーパー・フェザー級で郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/元K-1 KRUSH FIGHT王者)vs友尊(TEAM K/元NJKF王者)、ライト級で明戸仁志(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)vs林将多(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)、フェザー級で倉崎昌史(GET OVER)vs森坂陸(エスジム)が発表され、各選手が意気込みを語った。「Krush.99」で西京佑馬が新王者に輝いたばかりのスーパー・フェザー級において、4月5日の「K-1 KRUSH FIGHT.101」では、郷州征宜と友尊がワンマッチで対戦する。二人は共に3月の「K'FESTA.2」に出場し、友尊は郷州の同門・川口拓真からKO勝ち。それとは対照的に郷州は小宮山工介に判定負けを喫した。会見でも威勢よくタイトル奪取を目標に掲げた友尊に対し、郷州は自らの立場を「崖っぷち」と表現してこの一戦にかける覚悟を見せた。 また、ライト級では明戸仁志vs林将多の一戦が決定。明戸は昨年11月に“バズーカ”巧樹に敗れてからの再起戦となる。林はK-1ライト級王者の林健太、スーパー・バンタム級戦線で活躍する林勇汰の実兄。三兄弟でのK-1 JAPAN GROUP参戦を目指し、約5年半ぶりのKRUSH復帰となる。会見では両者共に復活にかける思いと試合への意気込みを語っている。 さらに、これまでスーパー・バンタム級で活躍してきた森坂陸が階級を上げてフェザー級に転向。名古屋の激闘派ファイター・倉崎昌史とフェザー級で対戦することが決まった。倉崎は12月のK-1大阪大会でTETSUに敗れてから約半年振りとなる再起戦。一方の森坂は二連勝と勢いに乗っているが、3月の「K'FESTA.2」では減量に苦しみ、今大会からフェザー級転向を決意した。会見では倉崎が「外見は派手だが試合が地味」と森坂を評したのに対し、森坂は「地味と言われないように色んな蹴りで盛り上げる」と得意の蹴り技でのKOすると応戦した。 友尊「どの局面でも勝つ自信がある。このチャンスは逃さない」vs 郷州征宜「ここで結果を出さないと終わりだという覚悟を持って戦う」 ◆友尊「遅くとも来年にはタイトルを獲りたい」 「この間の3月の試合を怪我なく勝てて、モチベーションも保ったまますぐ練習も始められました。すぐ試合がしたいなと思ってたところで5月に試合の話をいただいて、二つ返事ですぐやりたいですと話をさせてもらいました。相手も元チャンピオンの郷州選手なんで、より気合いが入った状態で5月リングに上がれるんで楽しみにしててください」 ──対戦相手の印象は? 「郷州選手は気持ちが強いのと、あとはフィジカルが強くて、攻撃をもらっても関係なく前に出てきて凄いやりづらい選手なのかなと思います。 ──郷州戦のオファーをもらった時心境、郷州と戦える自信は? 「最初にお話をもらった時は、強い選手としかやりたくないんで素直に嬉しかったです。郷州選手は元チャンピオンというのもあるんで、これにしっかり勝って、遅くとも来年にはタイトル獲りたいなと思っています。このチャンスは逃さないでしっかり勝って行きたいと思ってます。 下馬評で見ると僕が不利の予想だと思うんですけど、自分としては打ち合っても、足を使ってヒットアンドアウェイやっても、どの局面でも勝てる自信があるんで楽しみにしててください」 ──郷州の突進や打たれ強さを攻略する自信は? 「あります」 ──来年にはタイトルを獲得したいと話していたが、今の目標はKRUSHのベルト? 「KRUSHとK-1のタイトル、どちらもですね」 ──ファンに向けてメッセージを。 「今年からはどんどん勝って、どんどん上に昇ってチャンピオンになるんで楽しみにしててください。応援よろしくお願いします」 ◆郷州征宜「ここで結果を出さないと終わりだという覚悟を持って戦う」 「前回『K'FESTA.2』で小宮山選手に負けてしまって、最近中々思うように結果が出ないんですけど、このように試合を組んでいただいて感謝してます。もう本当に自分としては崖っぷちだと思ってますので、これに負けたら後がないという覚悟を持ってしっかりと戦いたいと思っています。 ──対戦相手の印象は? 「前回の試合は同じジムの川口が派手にKOされてしまったので、とてもパンチが上手い選手だと思っています。またパンチ力もある選手で、一発に注意しなければいけないなと感じました」 ──リベンジをかけた前回の試合に敗れた時の心境は? 「最近勝ててないので、本当に応援してくれる方々に申し訳ない気持ちが一杯ですね。でも自分としてはまだ(格闘技を)やりたいので今回は絶対に結果を出します」 ──そのために今回自分をどう変えていく? 「今まで考えが浅かったかなというのが一番大きいと思います。なので今回はしっかり考えています。今までの自分は自己主張がないというか、人に何かを言われるまでやらないことが多かったんですけど、今回は自分から考えて練習をして、しっかり自分で考えて戦いたいと思っています」 ──友尊を迎え撃つ立場をどう思う? 「自分は相手の方が下だとは思ってないので。自分もこれから這い上がるという気持ち、絶対に下から這い上がるという気持ちで戦います。友尊選手が下だとは思っていないので、モチベーションは友尊選手以上にあると思います」 ──ファンに向けてメッセージを。 「最近結果が出てないんですけど、本当にここで結果を出さなきゃ終わりだという気持ちと覚悟を持ってしっかり戦いますので、ぜひとも応援にいらしてください。よろしくお願いします」 明戸仁志「メンタルを改善して昔のように爆発したい」vs 林将多「兄弟三人で同じ大会に出たいんで、ちょっとお兄ちゃん頑張ります」 ◆林 将多「パンチで来るなら噛み合うかな」 「ファンのみなさんに林家は二人兄弟(健太・勇汰)やと思われてると思うから、とりあえずKOで勝って三人兄弟なんやでってところを見せたいと思います」 ──復帰までの期間が空いた特別な理由は? 「試合で喧嘩みたいな打ち合いばっかやったんで怪我が多くて一回引退したんです。で、最近、健太と勇汰がサウスポーとばっかり試合が続いて練習に付き合ってたんですけど、あいつらお兄ちゃんの顔を本気で殴るんですよ。それでちょっと頑張ってやらなアカンなと思って練習してたら、スタミナさえつけたらまた戦えるなと思ったんで、ちょっと(復帰を)お願いしました」 ──本格的に練習を再開したのはいつ頃? 「フライスカイジムに移ってからはずっと会長がミットを持ってくれてたんで、一年ぐらいはずっと動いてました」 ──以前の自分と違う部分は? 「アホみたいに弟二人が殴ってくるから(笑)、カウンターとかがちょっと上手くなりましたね。パワーは前より大分ついたと思います」 ──健太選手がK-1王者になって嬉しさは? 「ベルトを獲ってもらって嬉しいですけど、健太に影響を受けて何かをするというのは僕の中にはないんで大丈夫です(笑)」 ──自分もベルトを獲りたいという気持ちは? 「ベルトというよりも兄弟三人で試合に出たいなと。真ん中(健太)とは何回か出たことあるんですけど、三人で出たことないし、勇汰が(一緒に)出たいって言ってたんで、ちょっとお兄ちゃん頑張ろうかなと」 ──対戦相手の選手として印象は? 「僕が現役の時は明戸選手はあんまり試合してなかったと思います。弟が試合に出る時によく控え室で見ていて、良い人そうやなって印象しかないです。あと会長が『相手はパンチで来る』って言ってたんで、噛み合うかなって思います」 ──ファンに向けてメッセージを。 「何か言おうと思ってたんですけど忘れました(苦笑)。頑張ります」 ◆明戸仁志「一人でいた時が一番強かった」 「最近は勝ったんだか負けたんだかよく分からないような試合をしてしまうのが自分の課題なんですけど、しっかりそこを克服するように練習しています。林選手の(以前の)現役時代を知ってるんですけど、勝ちも負けもKOが多くて攻撃力も凄いし、面白い試合になるんじゃないかと思ってます」 ──プロ選手が他のジムに移籍して、現在の練習環境は? 「恵比寿ではプロ練習が出来ないですけど、周りの人も協力もあって練習はしっかり出来てる状況です」 ──課題はどう克服してきた? 「それは一応練習もそうなんですけど、メンタルの部分が大きいと思うんですよね。何年もやっていて、急に弱くなるというか、結果が出なくなることがある。自分も何連勝もして、そこから連敗したのですが、それは多分メンタル(の問題)で。色んな人付き合いとか私生活とか、やっぱ連勝してちやほやされるじゃないですけど、色んな人も集まってくる。いくらトレーニングしても結果が出ないというのはメンタルの部分があると思うので、そういったところを見直して練習して、私生活から見直してます」 ──天狗になっていた? 「天狗にはならないですけど、色んなお金持ってる人や女性が寄ってくる中で。前にK-1ファイターはモテるって話がありましたけど、まあ……モテるんですよ(笑)。で、色んな人が寄ってくる中で、その人付き合いでメンタルが変わってくる部分があるので。やっぱりファイターは孤独というか、自分は一人でいた時が一番強かったと思っています」 ──2019年最初の試合になるが、今回の試合でどういう自分を見せたい? 「昔の自分と言っても『昔の明戸を知らないよ』と言われるかもしれないですが、アマチュア時代だったり自分が仙台にいた頃はけっこうバンバン倒してたんですよ。今も体力が落ちてるとかそういうのは全然ないので、メンタルの部分を改善して昔みたいに爆発したいですね」 ──対戦相手の選手として印象は? 「三兄弟揃って凄い強いし、試合を見ても攻撃力も凄いし、かなりイケイケな選手だなって印象ですね」 ──ファンに向けてメッセージを。 「私も頑張ります」 倉崎昌史「拳は熱く頭は冷静に。今年は覚悟を決めて戦う」vs 森坂陸「ただ倒すだけじゃなくて色んな蹴りで盛り上げる」 ◆森坂 陸「KRUSHのチャンピオンが江川優生選手で一応、自分が一度勝っている選手です」 「前回から減量が辛くてスーパー・バンタム級から階級を上げることに決めました。スーパー・バンタム級で二連勝していて、やりたい選手もたくさんいるんですけど、前回の試合はコンディションも悪い中で試合してたんで、今回はフェザーに挑戦として新しい一歩を踏み出そうと思って決意しました。フェザー級だったらもうちょっとパワフルな自分を見せられるかなと思いますので、自分のスタイルは貫きながらしっかり倒せるようになりたいと思います。注目お願いします。 ──倉崎昌史選手の印象は? 「けっこう前からいる選手でベテランというか、KRUSHには前からいる選手かなと思っています。何試合か見たことあるんですけど、打たれてもどんどん前に来るパンチャーの打ち合う選手かなって思ってます」 ──『外見は派手だが試合が地味』だと言われたが? 「全然倒すことが出来ないんで地味って言われてもしょうがないのかなと思います(苦笑)。本当に今回は階級を上げたってこともあって倒せないと駄目だなと思ってるんですけど、倒すだけじゃなくて地味と言われないように色んな蹴りで盛り上げられたらなと思います。パンチで打ち合うのは他の選手も出来ることだと思うんで、僕はパンチに対して蹴りで対抗して、上手い具合にストーン! と当てて倒せたらなと思います。 ──上の階級で通用する自信は? 「やっぱり相手は大きくなると思うんですけど、減量が辛くてパワーがなくなるよりは、相手が大きくても自分の体調が良ければ全く問題ないと思ってます。パワーとかそんなに気にしないというか、相手が大きくても自分の方がスピードは絶対あると思いますし、意外と打たれ強い自信はあるし、絶対もらわないはずなんで。もらわなきゃ良いだけの話なんで大丈夫です」 ──フェザー級での目標は? 「まだベルトは凄い遠いですけど、KRUSHのチャンピオンが江川優生選手で、一応、自分が一度勝っている選手です。その時は全然圧勝じゃなくて勝ったって感じじゃないんですけど……。いつかちゃんとそこ(江川)まで辿り着いて挑戦できたらなと思ってます」 ──ファンに向けてメッセージを。 「今回は階級を上げて一発目の試合なんで、必ずKOで倒して勝てるように頑張りたいと思います。今回の試合も負けてられないんで、最低限勝ちで倒すことを目標に練習してきます。ちょっといつもと違う自分を、これ毎回言ってますけど本当に倒せるように頑張ってくるんで、地味って言われないようにダダッと行きます」 ◆倉崎昌史「(森坂の)見た目は凄い派手だけど、試合は地味」 「昨年12月のK-1から約半年空いて再起戦という形なんですけど、12月に(地元の)名古屋でK-1をやるって話を聞いたんで、そこに向けてここはしっかり倒して、12月のK-1出場をアピール出来たらなと思います」 ──対戦相手の森坂陸選手の印象は? 「とりあえずまず見た目がかなり派手ですね。見た目は凄い派手ですけど、試合はちょっと地味かなって思います。まあ次の僕との対戦はお互い盛り上げられれば良いかなって思います」 ──1年3カ月振りの後楽園ホールで、変わったところと見てほしいところは? 「1年3カ月前は、12月もそうなんですけど僕はちょっと熱くなり過ぎて失敗するパターンが多くて。とりあえず今は拳は熱く頭は冷静にというスタイルを模索中で、必死こいて頑張ってます」 ──戦績は黒星が先行しているが、今後どう巻き返して行きたい?「戦績は自分でもちょっと恥ずかしいなって思ってるんで、とりあえず今年は色々と覚悟を決めて戦うつもりなんで、まずは目の前の一勝をしっかり掴んで、そこから先のことはまた考えます」 ──ファンに向けてメッセージを。 「話変わるんですけど、今日の朝に名古屋で駐車違反取られて凄いイライラしてるんで、このイライラを森坂選手とのファイトにぶつけて、ぶっ倒してやろうかなって思ってます」
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