連敗で崖っぷちの不可思（左）が再起を懸けて強敵・鈴木と対戦
2020年12月13日（日）東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の記者会見が、10月28日（水）都内にて行われ、対戦カード第二弾が発表された。
スーパーファイトのK-1スーパー・ライト級3分3R延長1Rで、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)と第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)が対戦する。
不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。さらに9月大会では平山迅に合計3度のダウンを奪われて惨敗。今大会に再起を懸ける。
鈴木は2016年12月にKrushでプロデビューすると、サウスポースタイルから繰り出す左ミドル＆左ストレートを武器に頭角を現し、2019年1月にKrushスーパー・ライト級王座を獲得。2019年8月の初防衛戦ではK-1ファイターとして活躍していた左右田泰臣の挑戦を退けている。現王者・佐々木大蔵に2連敗を喫してタイトルを失ったが、7月大会でFUMIYAを初回KOに破って再起。10月のKrushでも松本篤人を激闘の末にKOした。
鈴木は「ここで勝つと負けるとでは今後の格闘技人生が変わってくるので何が何でも勝ちます。不可思選手はK-1に来る前に他団体にいる時から映像を見ていて凄く強い選手だと思っていました。打たれ強くて身体が丈夫でパンチを打って前へ出てくる。気持ちが強い印象です」と不可思を評する。
不可思は「年内にもう1試合やりたかったので、試合を組んでもらえて嬉しいし、鈴木選手という相手を用意してもらえて嬉しいです。左ミドルが強い選手で、K-1の中ではあまり蹴りのタイプは少ないと思うので珍しいタイプ。蹴りが強い選手という印象です」と鈴木を評した。
K-1ルールに適したスタイルを作り上げてきた、と絶対の自信をもって臨んだ前回の平山戦で敗れた不可思は「K-1ルールに適応しようとして試行錯誤してきた。自分ではK-1に来る前と来てからのスタイルは変化が大きいと感じています。前回の試合でいろいろ新しくやってみて、いい形が出来たと思ったが試合では全然出なくて、練習で手応えもあったぶん前回の試合はショックだった。でもあの試合があったおかげでどうすればいいかはっきり分かったので、次の試合では強い姿を見せられる自信があります」と、次こそはとする。
鈴木もまた「前回の松本戦はやりづらくて、自分の武器である左ミドルがなかなか蹴らせてもらえなくて。初めてのことが経験できて勉強になった一戦でした」と、前回の試合の経験を踏まえて今回の試合に臨むと語った。
