パンチで3度のダウンを奪い、2度のダウンはローキックで奪って圧勝した内田(右) (C)HOOST CUP
「HOOST CUP KINGS OSAKA 5」NIGHT FIGHT
2020年10月18日(日)エディオンアリーナ大阪第2競技場
▼メインイベント(第7試合)HOOST CUPヘビー級 3分3R延長1R
〇内田雄大(TeamPeterAerts/ HOOST CUP日本ヘビー級王者)
TKO 2R
×岡崎章太(DOT/ACCELヘビー級王者)
国内ヘビー級王者同士の団体を超えた対戦。今回コロナ渦により、普段オランダで師匠ピーター・アーツ会長のもとで修業をしていた内田は国内で調整をしてきたという。対する岡崎はピーターソン・シャカルに勝利し、アクセル王者となった強豪。体格では若干岡崎が上回る。
ゴングと同時に軽快なフットワークから手数多く繰り出す岡崎に対し、内田はどっしりと構え重い攻撃をヒットさせる。積極的に攻撃を出す岡崎だが、1R中盤、入り際に内田の右クロスがクリーンヒット、ダウンコール。再開後、強いローキックからパンチで畳みかける内田、ラウンド終了直前に再び右クロスでダウンを奪うが岡崎が根性で立ち上がり、次のラウンドへ。
2R開始から前に出る内田にガードを固める岡崎だが、再び左フックで内田がダウンを奪う。立ちあがる岡崎だがダメージは大きく、内田が畳みかけるようにローキックで2度目のダウンを奪い、3度目のダウンでレフェリーストップ。内田のTKO勝利となった。
▼ダブルセミファイナル(第6試合)HOOST CUP日本スーパーフライ級タイトルマッチ 3分3R延長2R
〇滉大(及川道場/王者)
判定3-0 ※30-27、30-29、30-28
×KING剛(ロイヤルキングス/MA日本バンタム級王者/挑戦者)
※滉大が防衛に成功。
昨年大阪大会にて、現RISE王者・大崎一貴とどちらに転んでもおかしくない激戦の末、判定で惜敗した滉大が1年ぶりにHOOST CUP日本スーパーフライ級タイトルマッチ防衛戦に登場、対するKING剛は、大崎一貴とも延長に及ぶ激闘を繰り広げ、王者・滉大と引き分けた國本真義も破りトップコンテンダーとして登場。
序盤からプレッシャーをかけ、サウスポーのKING剛に対し右ミドル、右ローを積極的に繰り出す滉大。KING剛はかわしながらステップインして左ストレートを当てようと試みる。大崎戦と同じく打ち終わりの反撃を試みるKING剛だが、滉大のディフェンスが固い。KING剛が振りの大きい右フックをクリーンヒットさせるがすぐに立て直し、滉大は追撃を許さない。
2R、積極的に前に出て攻撃をしかけるKING剛だが、滉大の攻撃の精度が高く打ち勝つ印象。ラウンド後半はタイミングと距離を読み始めた滉大がボディーワークでかわし、テンカオを合わせ始める。
最終R、後が無いKING剛が開始早々打ち合いを仕掛けるが、滉大は時々サウスポーにスイッチしながらボディーワークでかわしカウンターを度々ヒットさせる。ボディー打ちを混ぜながらさらに前進を強め手数を増やすKING剛だが、滉大もクリーンヒットを許さずカウンターのパンチ、前蹴りでKING剛を崩す。
フルマークの判定勝利で防衛に成功した滉大だが、試合後には減量苦を理由に階級を上げることを希望した。