腫れあがった顔が前夜の激闘を物語る鈴木
2020年10月17日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.118』の一夜明け会見が、18日(日)都内にて行われた。
セミファイナル(第9試合)Krushスーパー・ライト級3分3R延長1Rで、松本篤人(バンゲリングベイ・スピリット)と激闘の末に3R1分50秒、KO勝ちした第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)が出席。前夜の試合を振り返った。
「松本選手が凄いタフで根性があって、今までで一番つらい試合でした」と打ち明ける鈴木。
「映像では正直、あまり強さが分かりづらいと思っていたんですが、向き合ってみたら本当にやりづらくて。根性もあって凄く研究されていたなと思って。全然蹴りも蹴らせてもらえなくて、とにかくやりづらかったです。ちょっとボディも効かされたところがあって。ああいう削り合いの展開で、息があがっている時にボディを打たれると効くんだなって。ボディが効いたのは試合では初めてで、嫌だなと思いました。そういう展開も初めての経験だったので勉強になりました。昨日の試合は今まで15戦やって来ましたが、その中で一番学べた試合でした。接戦の試合の中でいろいろなことに気づくことが出来て、かなり大きなものを得た一戦だったと思います」
そのような苦しい展開でありながらも、最後は左ボディストレートでのKO勝ち。このKOについては「最後判定まで行くかなと自分でも思ったんですが、どうにか突破口がないかなと戦いながら考えていて。いくら顔を殴っても全然倒れなくて、下がらなくてまずいなと。どうやったら倒せるかなって思った時に、ボディで嫌な顔をしたのが分かったので。これはボディで崩すしかないなと思って、それがいい形でハマって最後は倒せて本当に良かったと思っています」と、冷静に相手を見ていたことが突破口になったという。
激闘を物語る腫れあがった自分の顔について聞かれると、「昨日の夜からなんですが、今日も2時間くらいしか寝てないんですけれど、ここ最近はいい顔になっているなと自分でも思っています。今回もかなりいい感じですね」と笑った。
そして次の目標に関しては「格闘技をやっている以上は一番を獲らないと意味がない。自分の上には強い選手がたくさんいて。昨日の試合をしているようだと反省もあって、これでトップに挑戦するなんて言うのは失礼かなと思うくらいの内容かなって自分では思っています。でも昨日の収穫は凄くデカかったので、これからまた身を引き締めて練習を一からやり直して、トップの人たちをしっかり喰っていってやろうと思っています」と、頂点を目指していきたいと語った。