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2020年10月10日(日本時間11日)、フランス・パリのアコー・アリーナにて、同国初となるMMA大会「Bellator 248: Kongo vs. Johnson 2」が開催された。
アリーナに収容可能な集客の25パーセントまで入場が認められた同大会。175ポンド契約試合では、“MVP”ことマイケル・ペイジ(英国)が登場した。
前日計量&入場では『モータルコンバット』のマスクを被って計量会場を沸かせるなどオタクぶりを見せたペイジだが、試合では、ケージウォーリァーズのウェルター級王者で8勝0敗1NCと負け無しのロス・ヒューストン(スコットランド)の堅い戦い方に、持ち味を発揮できず。判定勝利もパリっ子からブーイングを浴びた。
【写真】『モータルコンバット』流の勝ち名乗り「FATALITY」を見せたMVP
メインイベントでは元UFCのチーク・コンゴ(フランス)が45歳にして地元凱旋試合に臨み、同じく元UFCのティモシー・ジョンソン(米国)と2年ぶりの再戦。前回は1R KOで勝利したコンゴが、今回はジョンソンのケージ際での攻防で後手に回り、スプリット判定で敗れるも、試合後、サークルケージの中で現役続行を宣言している。
▼175ポンド契約 5分3R
○マイケル・ペイジ(英国)
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×ロス・ヒューストン(スコットランド)
175ポンド契約での3R戦。“MVP”ことペイジは2019年年末のBellator JAPANで安西信昌に2R KO勝ち以来、10カ月ぶりの試合。対するヒューストンは、ケージウォーリァーズ(Cage Warriors 106)・のウェルター級王者で8勝0敗1NCと無敗。前戦は2019年6月の今回がBellatorデビュー戦となる。
1R、オーソから半身構えのペイジ。ヒューストンの右ローをかわすと、スイッチし、前手で牽制して低い手の位置から右ストレート狙い。右の前蹴りをヒザ関節に狙う。ヒューストンの蹴りは遠く空振り。
ペイジは右の跳びヒザで飛び込むがそれをキャッチし、テイクダウン&サイドを奪うヒューストン。ペイジはオモプラッタ狙いから反対の足にフックしてバギーチョークに固めるが、自ら解いてハーフに戻すと、パスガードを狙うヒューストンの脇を差しに行くが下のままゴング。ヒューストンも抑え込むも攻められず。
2R、1Rより近い間合いで圧力をかけるペイジ。左フック&右ストレートをヒット! さらに右アッパーで詰めるがヒューストンも押し戻す。ペイジの大きな右をかわしてシングルレッグはヒューストン。差し上げるペイジは押し込むヒューストンをクリンチから崩して上を取ると鉄槌。しかし、がぶりから後頭部への鉄槌に。スタンド再開。遠間からのヒューストンの低いシングルレッグをスプロールするペイジが上に。ニーインから鉄槌。サイドを奪う。
3R、サウスポー構えにスイッチするペイジ。オーソに戻すと低い手の位置からボディストレート。圧力をかけていくと、アップライトのヒューストンもバックフィスト。しかしそこにペイジはいない。互いに慎重な展開に会場はブーイング。ワンツーからボディロックはペイジ。そこからバックテイクを狙うが、小手に巻いてバックには行かせないヒューストンが右で差して押し込み四つからシングルレッグへ! 奥足を掴んでダブルレッグに移行を狙うが、足を開いて取らせないペイジが体を入れ替えて四つのままゴング。
判定は3-0で勝利したペイジはブーイングに「マットが滑った」と語り、試合後には現Bellator世界ウェルター級王者で、ペイジがBellatorウェルター級ワールドGP準決勝で敗れているドゥグラス・リマ(ブラジル)へのリヴェンジを望んだ。