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2020年11月1日(日)、東京・竹芝のニューピアホールで昼夜に開催される『skyticket Presents DEEP 98 IMPACT』、『skyticket Presents DEEP 99 IMPACT』の追加対戦カードが発表された。
昼大会の「DEEP 98」では、水野竜也(フリー)が参戦。ジョアンオ・バティスタ・ヨシムラ(TOP 1 FITNESS GYM)とミドル級で対戦する。
39歳の水野は8連勝中で、前戦は2019年12月の「DEEP 93」でジョシュア・ロビンソンに2R リアネイキドチョークで一本勝ち。対する38歳のバティスタは9月の「HEAT47」でウェルター級で、菱沼郷に1R、左フックでTKO勝ち。2016年7月の「PANCRASE 279」での冨樫健一郎戦以来、4年ぶりのMMAで白星を挙げたばかり。
1階級上で身長差もある水野を相手にどんな試合を見せるか。
フェザー級では、8月のRIZIN横浜大会でZST王者の関鉄矢に2R TKO負けを喫した神田コウヤ(パラエストラ柏)が再起戦。鬼山斑猫(KRAZY BEE)と2R制で対戦する。
神田はレスリングで東日本学生選手権優勝、全日本学生選手権準優勝、天皇杯ベスト8の実績を持つ。プロデビュー戦となった2018年6月の「DEEP 84」では、平澤宏樹をローシングルでテイクダウンするとヒジと強烈なパウンドでTKO勝ち。期待の大型新人として注目されたが、同年10月の「DEEP 86」で高塩竜司に秒殺負けするなどプロの厳しさを味わった。
2019年3月の「DEEP 88」では山口大登をマットに沈めたが、続く5月の「DEEP 89」で加藤貴大に1R、リアネイキドチョークで初の一本負け。2019年9月の「DEEP 91」では佐々木由大、12月の「DEEP 93」で星野豊に長いリーチを生かしたパンチによるTKO勝ちを収めると、2020年3月の「DEEP 94」で遠藤来生にフルマークの判定勝ちを収め、3連勝をマークしていた。
RIZINで関をテイクダウンも立ち上がりを許した神田は、関のボクシングテクニックの前にTKO負け。DEEPのケージに戻り、課題を克服できるか。
対する鬼山は、Fighting NexusからPANCRASEに参戦。第25回ネオブラッドトーナメント準決勝で葛西和希にスプリット判定で敗れた後にDEEPに参戦。2020年8月大会では、高塩竜司を1R、後ろ三角からの腕十字で極めている。
2018年10月のプロ2戦目で神田は、鬼山が一本勝ちしている高塩に1Rわずか8秒で敗れており、2年を経ての進化をはかることができる相手と言えよう。
また、ONE Championshipで活躍中の平田樹の兄・平田直樹(K-Clann)がプロデビュー。2017年度プロ修斗フェザー級新人王・星野豊(和術慧舟會HEARTS)とフェザー級の2Rで対戦する。
樹より早く講道館・春日柔道クラブに通っていた直樹は、国士舘高校時代に柔道で体重別で団体戦に出場するなど活躍。その後も名門・国士舘大学柔道部に所属。
2020年2月のフューチャーキングトーナメントでは、1回戦でアゴ骨折の重傷を負いながら柔道仕込みの内股での投げから腕十字で一本勝ち。2回戦では三角絞め、腕十字など柔術練習の成果も発揮し、判定勝ちで優勝。アゴの治療を終え、満を持してプロデビュー戦に臨む。樹のSNSでの「やってやろうぜ」の期待に応えることが出来るか。
対する星野は、MMA4勝4敗とキャリアで平田を上回る。中学生のころはひきこもりのようになり、「2年生の終わりから学校へ行けなくなった」という星野だが、15歳から20歳まで地元・燕市の空手教室で学び、SAI-GYMに入門。定時制は続かなかったが、20歳から通信制で学び直して2017年春に卒業している。
上尾ケージファイト等を経て、2017年に修斗フェザー級新人王を獲得した。2018年春に上京し和術慧舟會HERTSに移籍。高橋孝徳、久保村嘉輝に敗れ、DEEPに戦場を移し、2019年8月に高塩竜司にスプリット判定で勝利。しかし、前戦同年12月の「DEEP 93」では、前述の神田コウヤの左ストレートを浴びTKO負けを喫している。再起戦で注目の新人相手にキャリアの差を見せつけるか。
さらに、朝倉兄弟が牽引するトライフォース赤坂から、佐々木大と、『朝倉未来1年チャレンジ』出身の西谷大成、畠山祐輔、ヒロヤが参戦。
トライフォース池袋で柔術を学び、赤坂でMMAに進んだ佐々木は、2019年9月のデビュー戦ではハーレイ・ベーハンにチョークで一本勝ちも、同12月の2戦目では大木良太に判定負けを喫しており、白星を先行させたいところ。
対する石塚雄馬(AACC)は2007年からプロで活躍し、豪州「Australian FC」など海外大会にも参戦しているベテランだがブランクもあり、国内では2013年・中村和裕の「King Kaz Fight」で米田奈央に判定負けを喫している。
フェザー級では、西谷大成が樋口武(骨法烏合會矢野卓見道場)と対戦。
『THE OUTSIDER』第2代&第4代-65kg級王者の樋口は、プロMMA8勝6敗。しかしアマチュア時代には、2011年11月に金太郎に腕十字で一本勝ち、2013年12月には朝倉未来にもヒールフックで一本勝ちするなど、両選手のキャリア初期ながら、高校時から通う骨法鳥合会矢野卓見道場らしい関節技で10連勝をマークしている。
しかし、プロ転向後は怪我もあり、黒星が先行。金太郎、未来にリヴェンジを許すと、一念発起。2016年12月から6連勝を飾った。DEEPには2019年12月に初参戦。高塩竜司に1R TKO負けと厳しい洗礼を受けている。2020年4月に『THE OUTSIDER』のベルトを返上、前田日明からも激励を受けた。
樋口は、SNSで「皆さまの力添えがあり手術後にまた試合復帰することが出来ました。そのことに感謝しつつ対戦相手を全力でぶっ壊します」と意気込みを記している。
対する西谷は、レスリングをバックボーンとするサウスポー構えのファイター。『朝倉未来1年チャレンジ』で自営建設業から転身し、2020年8月の『DEEP 96』では1R、リアネイキドチョークで岩永翔吾を仕留めている。突貫ファイトの西谷と、寝技師・樋口。勝負を決めるのは打撃か寝技か。それとも……。
畠山は柔道でインターハイ出場経験を持つサウスポー。術科特別訓練(特練)員として活躍したが、警察官を辞めて「格闘技に賭けたい」と1年チャレンジに応募した。8月大会では、BRAVEのレバナ・エゼキエルを相手に判定2-0で勝利。今大会は、Fighting NEXUSを主戦場としてきた健吾(F3)を相手に連勝を狙う。
同じく『朝倉未来1年チャレンジ』のヒロヤ(近藤大耶)は、「姫路では自分を知らないヤンキーはいない」と豪語し、姫路の総合格闘技道場・華王州や、神戸の総合格闘技reliableでも練習を積んできたバンタム級ファイター。しかし、前戦ではCAVEの実力者・橋本優大相手に判定負け。三銃士のなかで最も期待されながら、苦杯を舐めた。
しかし、今回の相手も一筋縄ではいかない。力也(KRAZY BEE)は、2012・2013年、レスリンググレコローマンスタイルインカレ優勝(二連覇)、2014年レスリング世界学生選手権グレコローマンスタイル5位入賞等の実績を誇るレスラー。PANCRASEでは田代悠生に勝利も、後藤丈治、聖王DATEにいずれもTKO負けで1勝2敗と負け越している。得意のレスリングをストライカー・ヒロヤ相手に発揮できるか。
skyticket Presents DEEP 98 IMPACT
2020年11月1日(日) ニューピアホール
開場11:30 開始12:00
▼DEEPウエルター級 5分3R
悠太(ALLIANCE)
阿部大治(フリー)
▼DEEPミドル級 5分3R
水野竜也(フリー)
ジョアンオ・バティスタ・ヨシムラ(TOP 1 FITNESS GYM)
▼DEEPフェザー級 5分2R
神田コウヤ(パラエストラ柏)
鬼山反猫(KRAZYBEE)
▼DEEPフェザー級 5分2R
星野 豊(和術慧舟會HEARTS)
平田直樹(K-Clann)
▼DEEPライト級 5分2R
佐々木 大(トライフォース赤坂)
石塚雄馬(AACC)
▼DEEPフェザー級 5分2R
樋口 武(骨法烏合會矢野卓見道場)
西谷大成(トライフォース赤坂)
▼DEEPバンタム級 5分2R
ヒロヤ(トライフォース赤坂)
力也(KRAZY BEE)
▼DEEPフェザー級 5分2R
畠山祐輔(トライフォース赤坂)
健吾(F3)
▼DEEP KICKルール 63kg以下 3分3R
我謝真人(Y&K MMA ACADEMY)
ラックチャイ・GTジム(GTジム)
アマチュアファイト※ メイン終了後に実施
▼DEEP 58kg以下 アマチュアキックルール 2分2R
木村琉音(K-Clann)
大島広也(JORKERジム)