キックボクシング
レポート

【新日本キック】REBELSからの刺客・潘隆成が勝次の強打を封じて勝利

2020/09/27 23:09
【新日本キック】REBELSからの刺客・潘隆成が勝次の強打を封じて勝利

前に出ようとする勝次を前蹴りと左ミドルでストッピングする潘(左) 撮影/安村 発

新日本キックボクシング協会「TITANS NEOS 27」
2020年9月27日(日)東京・後楽園ホール

▼スペシャルメインイベント(第9試合) 63.6kg契約 3分3R
〇潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
×勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級王者)


 勝次は2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。12月にはREBELS王者の丹羽圭介を激闘の末に下したが、2月大会ではロンペットY’Z D GYM(タイ)に判定負け。 


 勝次はこれまで所属していた藤本ジムが藤本勲会長の他界により今年1月に閉鎖となったが、藤本イズム継承者の自覚が強く、伊原ジムを練習拠点にしながらも藤本ジム所属として出場する。


 対する潘はREBELSをホームリングに様々な団体で活躍し、健太、小川翔、スアレックらと対戦。2016年9月にはWPMF日本スーパーライト級王座を手にした。2019年10月からタイへ単身武者修行に渡り、タイの名門PKセンチャイジムに住み込みで練習。タイで試合経験を重ねていたが、コロナの影響で帰国していた。


 1R、潘は距離を保ち左ミドル、右ロー、勝次が前に出ればテンポよく前蹴りで突き放してペースを握る。勝次は強引に前に出てパンチを振るうもヒットはない。


 2R、一気に距離を詰める勝次がパンチラッシュを仕掛けるも、潘は冷静に両腕ブロックで決定打を許さない。このラウンドも左ミドル、前蹴りを当て、勝次が距離を詰めれば組み付いて攻撃を寸断していく。


 3R、圧力をかける勝次に対し、潘はヒジによるカットに成功。ドクターチェック後に再開すると、勝次はガンガン前に出てパンチを振るうも、潘は変わらず左ミドル、前蹴り、組んでのヒザで対抗。勝次の前足を刈ってこかしも多用し、最後までペースを握らせない。潘がフルマークの判定勝ちを収めた。

▼ダブルメインイベント(第8試合) 70kg契約 3分3R
△リカルト・ブラボ(伊原道場本部/日本ウェルター級王者)
ドロー 判定1-0 ※29-29、30-29、29-29
△津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム) 


 ブラボは前戦となった2月のチェ・ジェウク戦ではTKO勝ち。対する津崎は2019年に開催されたREBELSスーパーウェルター級リーグ戦で決勝に進出した実績を持つREBELSからの刺客。


 1R、津崎の2度のローブローでペースを乱されたブラボだが、左ボディブロー、組んでのヒザ。パンチで出るが、津崎に組まれてペースを掴めない。


 2Rはお互いに組む展開が目立ち決定打はないが、終盤にブラボが右ハイをヒット。3Rはブラボが右ストレート、ヒジで前進するが、津崎もパンチで応戦し組んでの攻防で引けを取らない。一進一退の攻防はドローに終わった。

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