▼第7試合 スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇島野浩太朗(菅原道場/第7代Krushスーパー・フェザー級王者)
KO 1R 1分32秒
×佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
島野はMA日本キックボクシング連盟をホームリングに、2011年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。強打を武器にトップ戦線で活躍し、北井智大、レオナ・ペタスらをKOし、皇治、卜部功也、卜部弘嵩らトップファイターたちと拳を交えてきた。2018年6月に郷州征宜を破り第7代Krushスーパー・フェザー級王座に就くと、同年12月に大岩龍矢を退けて初防衛に成功。しかし、2019年3月の2度目の防衛戦で西京佑馬に敗れ、ベルトを失った。2019年12月の再起戦ではSATORU成合とド突き合いを演じて勝利している。戦績は24勝(14KO)13敗。
佐野はK-1カレッジ2017 -65kg王者で、2017年12月にKrushでプロデビュー。これまでに3勝(2KO)3敗2分の戦績を残している。前回は2020年1月のKrushで竜樹にKO負けを喫した。
1R、佐野は右ローを集中的に蹴っていったが、島野は右フックを叩きつけ、強烈な左ボディから右ストレートを打ち下ろしてダウンを奪う。2度目も強烈なフックを叩きつけてからの左ボディ、左フックでダウンを追加。最後は足を止めてのフックの打ち合いで左フックを打ち込み、佐野を吹っ飛ばして圧巻のKO勝ちを飾った。
島野はマイクを持つと「僕はこの一戦に決死の覚悟で準備してきました。そして準備していく中で肉体だけでなく精神面も100%一人では準備することはできないと改めて感じました。ここまで仕上げてくれた菅原会長、菅原道場の皆様ありがとうございます。そしてこの1勝、重く受け止めて次の高みへ向けて一歩明日からまた精進していきたいと思います。
そして今、この試合を自宅で座って見ることもできます。でもこうして会場で生でご観戦に来てくださった、熱を体感してくださる人がいる。それが自分たちファイターの生きがいであり、モチベーションになります。ありがとうございます。次の一歩、次の目標へ向けて明日から精進してまいりたいと思います」と、アツくメッセージを語った。
▼第6試合 スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇山本直樹(優弥道場)
判定3-0 ※28-26×3
×中島千博(POWER OF DREAM)
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は10勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降した。
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2勝(2KO)を飾ったが2020年2月の試合で横山朋哉に敗れプロ初黒星。今回が再起戦となる。
1R、中島は蹴りからパンチ、パンチから蹴りと縦横無尽な動きで矢継ぎ早に攻撃を繰り出していく。山本もローを蹴り返すが、左右に構えをスイッチする中島の手数に戸惑い気味。左ローでバランスを崩した山本に中島が右フックを叩きつけダウンを奪った。
2R、中島の蹴りに右ストレートを伸ばして山本がダウンを奪い返す。その後は相手がアッパーを打てばアッパー、ボディを打てばボディと意地の張り合いが続いたが、中島の技の回転がさらに上がっていき、パンチ、ヒザ蹴り、ミドルと次から次へと攻撃を繰り出し、アッパーもヒットさせる。
3R、額と額がくっつくような接近戦でパンチとロー、ヒザを打ち合う両者。まるで極真空手のような超接近戦での打ち合いの中、中島がヒザを蹴ったところで山本が左フックでダウンを奪う。その後も我慢比べのような超接近戦での打ち合いが続き、お互い一歩も譲らずの熱闘となり、勝敗は判定へ。2度のダウンを奪った山本が熱闘を制した。