MMA
インタビュー

【RIZIN】カラテを生かす! 瀧澤謙太「金太郎選手とは打撃技術で僕のほうが上」=9.27 さいたま

2020/09/26 20:09
 2020年9月27日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『yogibo presents RIZIN.24』の第6試合で、注目のバンタム級戦が行われる。  朝倉海(トライフォース赤坂)が王座に君臨するバンタム級(61kg契約)で、瀧澤謙太(フリー)と金太郎(パンクラス大阪稲垣組)が、ヒジ有りルールで対戦する。  瀧澤はPANCRASE同級の2位。金太郎は3位にランクされており、「本当はPANCRASEで決まってたトップアスリート同士の試合を、RIZINで奇しくもやらせてもらうことになった。両選手ここから上を食ってやろうという思いが強いから、皆さんの期待を裏切らない激しいものになると思います」と榊原信行CEOは期待を寄せている。  計量では、バンタム級の61kg契約を金太郎が60.95kg、瀧澤は200gアンダーの60.80kgでパスした。  計量後の瀧澤に話を聞くと、「試合が決まらない間もずっと練習をしてきました。いつでも戦えるように。いつも強さを求めているので、ダラける時間は無かったです」と、常在戦場の構えでいたという。  計量については「今回もほぼ水抜き無しでパスしました。サウナなどの水抜きが身体にいいとは思えないので、過剰な水抜きはしていません。通常体重から節制していて、最後に3kgを落とすくらい。筋量がついたので若干、いつもよりは減量が辛かったんですけど、難なくクリア出来て良かったです」とナチュラルな身体で試合に臨むとし、「リカバリーも2.5kgくらい。今までで一番いい仕上がりだと思います。今すぐにでも試合ができます」とコンディションの良さを語った。  計量では金太郎の前日の姿も確認し、「想像通りでした。大きくもなく小さくもなく」と、その印象を語っている。  PANCRASEで同階級の金太郎とは「話したことが無い」という。1年前にSNSで瀧澤が「金太郎選手と試合をしたい」と呼びかけたところ、金太郎が「PANCRASEが暫定王座戦を組んでくれるなら」と返答。その後、金太郎がRIZINに参戦するなど、バンタム級戦線の活発化により、PANCRASEで両者の試合が組まれることは無かった。  2019年11月のPANCRASE310では、修斗世界フライ級2位の石井逸人を跳びヒザ蹴りでTKO。10勝のうち8つがKO勝利の打撃力を誇る。 “ストライカー対決”と呼ばれるが、その性質は異なる。本能のままに前進し、パワフルなパンチを中心とした打撃と組みを融合させて戦う金太郎に対し、瀧澤はフルコンタクト空手出身ながら、リーチを活かした蹴り技、ボディ打ちも得意としているため、遠い間合いを重視している。 「金太郎選手は僕とやるのは嫌だろうなと」と瀧澤は語る。「僕との試合は暫定王座戦が条件だったし、金太郎選手はパンチが大きくて打たれ弱いから、ストライカーにKOされているイメージがあります。打撃技術で僕のほうが上だと思います」と自信を見せる。 “隠れたグラップラー”としての金太郎対策も万全だという。 「相手は詰めてくるでしょうから、大きな一発に気を付けて、組んで来ても僕からテイクダウンを取ることは出来ないと思います。たとえ倒されても立てるし、その際で極められることもない」ときっぱりと語る。  リバーサルジム東京スタンドアウトでの練習に加え、“公園柔術家”として知られるGTFフェザー級王者・岩本健汰(IGLOO)とグラップリングの練習を積んできた。 「岩本選手とグラップリングすることで、ディフェンス面でも大きく成長出来ました。岩本選手の組みを切る、極めさせないことができれば、僕の得意なストライキングがより活かせますし、僕自身の極めもかなり強くなりました」  そして、もっとも得意とする打撃面において、さらなる進化を得ているという。ハファエル・シウバ戦でテイクダウンを合わせられた蹴り技。MMAのなかでいかに自分だけが打撃を当てて、相手の攻撃はカットするか。 「シウバ戦のときは、自分で理屈がわからないまま本能的に戦っていました。それを細かく噛み砕いて、自分がどういう距離感でどういう体勢で戦うのか。それができるときとできないときのムラがあったんですけど、いまは1R目の1秒目からその空間を作れます」  そのきっかけはEXFIGHTで高谷裕之との練習で掴んだという。 「重心が浮くとタックルを取られてしまう。高谷さんにミットを持っていただいたときに、『いま浮いてるぞ』と指摘してくださったのが、“ああ、これか”と自分で納得できたんです」  新極真の木元道場で学んだ空手。それが「ようやくMMAの中で落とし込めるようになりました」と声を弾ませる。 「キックの選手は棒のように腰を入れて打つんですけど、それをしない。空手のような重心を落とした蹴りで、破壊力もある蹴りを打てるように。今までも僕は蹴り足を取られたことは無くて、今は蹴り終わりも重心が浮いていないので、相手の組みを切ることが出来ます」  本能のまま戦う金太郎と、本能に理性を加えて戦うという瀧澤。RIZINで目指すのは、もちろんバンタム級のベルトだ。現在はそのベルトを朝倉海が持つ。「(海は)腰が強くテイクダウン耐性が強いので、負けるとしたらストライカー。自分には相性がいいと思います」と、その先も見据える。  そのためにもこのサバイバルマッチは負けられないが、瀧澤に気負いは無く、楽しみが多いという。 「メチャメチャ楽しみですね。あれだけデカい舞台で戦えるのは。RIZINは国内で一番注目度が高い舞台ですし、ここで勝てば一気に名前が売れる。僕自身も楽しみだし、楽しみに待っていた人のためにも、面白い試合をして勝ちます。判定にはならない。1、2RでしっかりKO出来るように、集中して戦います。期待していてください!」
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