難敵・富松恵美との対戦が決まって急ピッチで仕上げるRENA 撮影/若原瑞昌
2020年9月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.24』にて、元DEEP JEWELSストロー級暫定王者・富松恵美(パラエストラ松戸)と対戦するシュートボクシング女子世界フライ級王者RENA(シーザージム)。
2015年大晦日のRIZINでMMAデビューして以来、13戦を行ってきたRENAだが、日本人対決は山本美憂と浅倉カンナ(2度対戦)の2人としか経験していない。富松は女子プロレスから2006年にMMAに転向したベテランで、2014年にDEEP JEWELSストロー級暫定王座を獲得。2019年10月には前澤智が保持するDEEP JEWELSアトム級王座に挑戦した選手で、浜崎朱加を頂点としたアトム級ピラミッドの中で、上位に長く君臨する選手だ。
そんな強敵を迎えるにも関わらず、直前の試合決定となったRENA。本当は「時間がないし今回は無理です」と断っていたと言うが、「コロナで大変なRIZINの状況を考えたら出ることになりました」と“RIZIN愛”から緊急参戦を決めた。
それでも「朱加さんを除く日本MMA女子のベテラントップ選手、富松選手、黒部(三奈)選手、前澤(智)選手の誰かはいずれ倒さないと次へは進めないなっていうのは元々ありました」と、富松を含む3人の誰かと対戦することは予想していたという。
9月24日にRIZIN公式YouTubeチャンネルにて生配信された『スカパー! presents 見どころ徹底解剖~直前スペシャル~』に出演した、RENAの指導をする浜崎朱加は「RENA選手は毎日一緒に練習しているんですけれど、以前と比べたら見違えるくらい寝技もできるようになっているので、今回はグラップラー(富松)vsストライカー(RENA)というよりは、RENAがオールラウンダーになったぞっていう進化を見せられる試合なんじゃないかなって思っていて。富松選手はDEEP JEWELSで暫定王者になったことがある本当に強い選手なんですけれども、ここはRENAが勝負に出てKOか一本で勝ってほしいなと思っています」と、オールラウンダーに進化したRENAに期待したいとコメントしている。
RENAは現在発売中の格闘技雑誌『ゴング格闘技』にて、7月にDEEP JEWELSストロー級暫定王者となった本野美樹(AACC)と対談。練習パートナーでもある本野とのエピソードを語り合っているが、ちょうどこの取材前日に富松戦が決定したこともあり、その胸の内を明かしている。