ムエタイ重量級ラーシーシンを見事KOに仕留めた和島 (C)K-1
2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場で開催された『K-1 WORLD GP~K-1秋の大阪決戦』。その一夜明け会見が23日(水)大阪府内で行われた。
第7試合のスーパーファイトK-1スーパー・ウェルター級3分3R・延長1Rで、ラーシーシン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)を2R59秒、KOに仕留めた和島大海(月心会チーム侍)が出席。前夜の試合を振り返った。
和島は戦前に予告していた通り、ムエタイ戦士を相手に蹴り合いの勝負を挑み、1R終了間際には左アッパーでダウンを奪う。2Rには右アッパーからの左ローでダウンを奪い、ラーシーシンは目を見開いて身体を痙攣させ、和島が豪快なKO勝ちを飾った。
「昨日はタイ人選手と蹴り合うことをテーマにしていたんですけど、もう一つテーマがあって、タイ人選手にはアッパー系が有効やと思っていたんで凄い練習してんたですけど、それで勝てて良かったなと思います。(試合を終えて、相手の印象を踏まえての試合の感想は?)相手の印象は映像で見てた選手と、リングで向かい当たっ時に全然違うなというか。K-1ルールを意識して、ホンマに蹴り合いになると思っていたんですけど、相手の選手も凄いパンチが強くて、やっぱリングに立ってみないとちょっとわからないなと思いました。あと蹴りも凄い重くて、めちゃくちゃ痛かったです。逆に言ったら、今まで蹴りをほとんどもらったことがなくて、自分が蹴る側だったんで、ちょっと悪いことをしてきたなと思ってます(笑)。
(相手はパンチで前に出てくる場面もあったが想定してた?)あんまりパンチは来ないだろうなとは思ってたんですけど、僕あんまり相手の選手の動画とかを見るタイプではないので、蹴り合いをしようとは思っていました。(最後は右アッパーと左ローも当たっていたが?)僕は最後アッパーが当たったんかなと思ったんですけど、どっちなんですかね?(笑)。アッパーが当たってその後のローで倒れたので、どっちかというと右アッパーかなという感じがします。でも、2R目は自分が狙ってたというか、思ってたところにローキックが当たり始めてたので、別にアッパーが当たってなくても蹴りでも行けたんじゃないかと思います。
(会場には木村もいて見ていたと思うが、今後の目標や展望は?)木村選手に2回負けているんでね、リベンジもしたいんですけど、今回だったら、右手で倒したことはなかったんですけど、右手の武器がもう一個増えたと思っていますし、もっともっと自分の伸びしろはあると思うんで、今すぐ木村選手というよりは、Krushでもいいので、まずはベルトを獲って、もっと地力を上げて、万全な状態でもう一回リベンジしたいなと思っています。(ファンの皆さんへのメッセージは?)ご報告なんですけど、ちょっとリカバリーの調子が良すぎて、計量から2日目にしても、腹筋さんが家出してしまいまして、すぐにまた試合を決めてもらえたら嬉しいです(笑)。また頑張るのでよろしくお願いします」
(写真)平山は3月にK-1王座に挑戦した不可思を破る金星
第6試合のスーパーファイトK-1スーパー・ライト級3分3R・延長1Rでは、平山迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)がKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)から合計3度のダウンを奪って大差の判定勝ち(30-24×3)。
会見に出席した平山は次のように試合を振り返った。
「こういう状況の中、会場まで足を運んでくれたお客さん、ファンのみなさん応援ありがとうございました。試合に関しては試合の直前から終わって控え室に戻った時まで、いろんなドラマがあったっていう感じです。
(そのドラマとは?)まず試合の直前なんですけど、バックステージで待機している時、大阪で試合をするときは幼なじみにセコンドに入ってもらっているんですね。そいつは格闘技経験がなくてサッカーの選手なんですけど、いつもリングに上がる前に太ももを軽く蹴ってもらって体に刺激を与えてもらうという“慣らし”をやってもらうんです。でも、そいつは素人なので太ももをスネで思いっきり蹴ってきて(苦笑)。試合中にローをめっちゃ蹴られて平山効いてるんじゃないかっていう声があったと思うんですけど、あれ実は不可思選手のローじゃなくて幼なじみのローでちょっとダメージがあったからだと思います(苦笑)。
次に2Rが終わった時のインターバルで、最終ラウンドへ行く時に大宮司代表に『お前マジで(ローを)カットしろよ』ってめっちゃ怒られたんです。試合前の追い込みでもカットの練習をめっちゃしていたので、『蹴りをカットしてお前の戦いをしろ』って喝を入れられたんですけど、全然カットしませんでした(苦笑)。
最後に、試合が終わって控え室に戻ってセコンドについてもらった左右田先輩に言われたのが『代表にあそこまで指示を受けて・喝を入れられて、めっちゃ『分かりました』って返事もしてたのに、その指示に従わないのはお前ぐらいだ。ある意味メンタルが強い、と(笑)。そういうドラマがあって、何か一つ乗り越えたかなと思います。
(次に目標は?)この一戦にほんと懸けていたというか、自分の覚悟を試すじゃないですけど、すごく大事な一戦だったので、まずものにしようっていう、その一心で戦いました。(メインイベント、スーパー・ライト級のタイトルマッチは)控え室で見ていてすごい試合だと思いました。逆に刺激をもらいました。
(ベルトへの道は)昨日の自分の試合の組み立て方もそうなんですけど、一つ一つ課題をこなして、勝ちを重ねていけば必ず近づいていけると思います。そういう意味でも昨日の試合はかなり自信に繋がったと思うので先はしっかり見ています。(ファンのみなさんへのメッセージは?)自分にしかできない戦い方でしっかり未来を作っていくので応援よろしくお願いします。SNS、TwitterやInstagramでもっと自分の名前で何でもいいのでつぶやいてください。そしてInstagramのフォロワー1万人行くよう頑張るのでよろしくお願いします」