3月28日、ザ・リッツカールトン東京にて、3.31「ONE:A NEW ERA」両国国技館大会フェイスオフ&公式記者会見が行われ、チャトリ・シットヨートンCEOをはじめ、主要出場選手20人が登壇した。
冒頭、日本人の母を持つチャトリ代表は「私にはサムライの血が半分入っています。日本に戻ってこられることを嬉しく思います」とあいさつ。「ONEはアジアで最速の成長を遂げている企業。140カ国以上で放送され、20カ国以上で生中継されている。2018年には1イベントで2千万人の視聴者を記録しました。今大会で新しい記録を打ち立てるでしょう。ONEは、どの国でも貧困、苦労から育っていったストーリーを目の当たりにすることができます。『A NEW ERA-新時代-』へ、お越しください。私たちは、格闘技の世界を変えていくという新時代に突入しています」と両国大会をアピールした。
さらに「ONEとUFCが最高のギャランティを支払えます。ONEは選手に常に敬意があるし、家族と考えている。私はいまも練習を続けています。ビジネスではあるけど、価値観を共有し、選手を愛したい」とプレイヤーならではの選手との関係性も示すと「来年は日本で4大会を開催したい。将来的には12大会を開きたい。米国大会も交渉中です」と展望を語った。
また、秦“アンディ”英之(ONE Championship・ジャパン社長)は、「ONE Championshipは、日本大会を開催するにあたり、日本のスポーツ業界にマーシャルアーツを根付かせるという想いがあると率直に感じています。修斗やPANCRASEといった日本の団体とも提携をして、マーシャルアーツという仕組み・文化を作っていきます。日本も高齢化、貧困、いじめなど、多くの社会問題を抱えています。ONE Championshipは力を合わせて、よりよい社会を作っていきます」と、格闘技をスポーツ・文化として日本に根付かせる意気込みを語った。
続いて各登壇選手たちが以下のようにコメントした。
◆仙三「2週間と準備期間は短かったですけど、やれることを全力でやってきました。あとは気持ちだけ、全力でぶつけます」
◆V.V Mei[山口芽生]「日本では4年ぶり、その間、ONEという素晴らしい舞台で経験してきたことを日本の皆さんに見せられたらと思います。日本人選手のトップバッターとしてバトンを繋ぎたいです。そしてこれからも日本での開催が2回3回と続くようにONEのアスリートとして、マーシャルアーティストの魂を繋いでいきたいと思います。今回しっかり勝ってアトム級のベルトに挑戦するチャンスだと思っています」
◆クセニヤ・ラチコワ「今回の機会を得られてありがとうございます。試合が楽しみです」
◆秋元皓貴「シンガポールのEVOLVEジムの秋元です。日本大会出場を感謝します。自分は格闘技から離れて空手をしている時期もありました。すべてが今のためにあったのではないかと思います。家族や応援してくださるファン、周りのすべてに感謝して恩返しができるような試合をしたいです」
◆ロッタン・ジットムアンノン「再び日本で戦えてすごく嬉しいです。日曜日の夜にまた会いましょう」
◆ヨードセングライ・IWE・フェアテックス「試合が楽しみ。ONEは私に技術を発揮する場を与えてくれました」
◆アンディ・サワー「ここまで長い道のりでした。迷ったりしてまた戻ってきました。いまはONEを旅しています。11年前のリマッチになります。世界に、今でも20年以上のキャリアで最大の王者になることを証明したいと思います」
◆ティモフィ・ナシューヒン「この大会に参戦できて嬉しいです。対戦相手も素晴らしい。いい試合になることを楽しみにしています」
◆エディ・アルバレス「13年前に日本に来たときは23歳の小僧でした。飛行機に乗ることが楽しみで、相撲の会場で戦ったことを覚えています。そのときと同じ興奮を感じています。新しい王座を目指すことも。米国を代表して戦う機会を与えてくれました。ONEに感謝します。(青木との三度目対決も視野に?)いまはナシューヒン以外のことは考えていない。それが相手への敬意。最大のチャレンジはフィジカルよりもメンタルだ」
◆デメトリアス・ジョンソン「新しいステップになります。ワカマツは素晴らしい選手。面白い試合になるでしょう。彼も日本のファンの前で戦うことは楽しみでしょう。ワカマツと戦うために備えてきました。今回は時差ボケ対策のために早めに日本入りしました」
◆若松佑弥「歴史的な戦いに出られて光栄です。スーパースターをKOし、新時代を僕が作る大会で、それに向けて頑張ってきました。僕がDJと戦うことでみんな不安に思っているかもしれませんが24年間、生きてきてこのために生きてきたと思います。31日を楽しみにしていてください。気持ちでは絶対に自分が強いと思う」
◆ビビアーノ・フェルナンデス「2004年に柔術で日本に来て、2006年にHERO'Sで山本KIDと戦いました。今回、ONEが様々な選手の可能性を高めていることに感謝します。ケビンには前回、負けたと思っていません。また取り返したいと思っています。日本のファンが大好きです。リマッチはすごくタフでハードな試合になるでしょう」
◆ケビン・ベリンゴン「日本では初めてですが、戦うことに嬉しく思います。ビビアーノと戦うためにトレーニングしてきました」
◆長谷川賢「こんな豪華な大会でタイトルマッチ、リマッチを組んでもらえて感謝しています。リマッチ、純粋に楽しんでください。すごく面白い大会になると思います。再戦が決まってから、こんな人生で勝ちたいなと思ったことないです。この生まれ育った国で王者になりたいです。みんなの応援が力になります。会場でもテレビの前でも応援してください。
(前回のンサンとの試合を超えたい?)2019年のバウト・オブ・ザ・イヤーを狙います、今回は勝って。ニューヨークでの練習でいろいろ見つけました。試合を見てください」
◆アウンラ・ンサン「2005年、PRIDEを見ていました。日本で戦いたかったです。憧れてきた人たちに囲まれて、日本で戦うことに感謝します。12週間厳しいトレーニングキャンプを積んできました。日曜、みなさんに楽しんでもらえる試合をします」
◆アンジェラ・リー「私とションさんとの戦いは12月に戦う予定でした。今回、ここで実現しました。互いにアグレッシブ、五分五分の試合になるでしょう。今回はクリスチャンがセコンドについてくれます。(階級を変えて)ファイトウィークでこんなに笑顔の私は初めてと、周囲から言われています。青コーナーで戦うのは初めてですが問題ありません。二階級制覇のチャンスはそうそう来ない。ジンナンはパワーというよりボリュームで攻めてくるだろうけど、そうはさせません。(日本の桜は)見ました。この季節に試合が出来てよかったです」
◆ション・ジンナン「厳しい試合になると思うけど、いい試合になると思います。いろいろ言う人もいますが、私は準備ができています」
◆青木真也「ずっとこの大会に向けてやってきたんですが、気持ちも盛り上がると思いきや、気持ちは澄んだ状態で本当に試合をするのかなって状況です。新時代がテーマということですが、僕にとっては僕の時代でした。皆さんにとっては皆さんの時代でしょう。日曜日は僕の時代にしようと思っています」
(日本でメインを戦うことについて)教科書通りに答えればいいのでしょうけど、正直に言います。いま周りのことを考える余裕がないです。日々コツコツとやってきたことをケージのなかで出せるか、その不安と戦っています。自分のやってきたことをあと3日コツコツやって、良いパフォーマンスを出して満足してもらいたいです。(海外メディアから「この試合に向けた準備は?」と問われ)ご飯食べて練習して寝て起きて、ご飯食べて練習して……毎日その繰り返しをコツコツとやってきました」
◆エドゥアルド・フォラヤン「3年かかって実現することになりました。初めて日本で戦うことを楽しみにしています。みんなも楽しみにしていると思いますが、世界中で見ている皆さん、この大会にはたくさんの再戦があることで様々な歴史が作られると思います。31日は皆さん見ていただき、楽しんでいただければと思っています。
(チームラカイの強さは)みんながファミリーとして戦略を共有していること。互いに助け合って強くなっています。
(前回の戦いから成長した部分は?)互いにいろいろな経験を積んできたと思うけど、僕はレスリングや柔術の技術も上がったし、何より人間として成長したことが一番大きい」◆ONE:A NEW ERA IN TOKYO3月31日(日)両国国技館14:30開場/15:30開始
▼第15試合 メインイベント ONEライト級(※77.1kg)選手権試合 5分5Rエドゥアルド・フォラヤン(王者/フィリピン)青木真也(挑戦者/イヴォルブMMA)
▼第14試合 ONE女子ストロー級(※56.7kg)選手権試合 5分5Rション・ジンナン(王者/中国)アンジェラ・リー(挑戦者/シンガポール/アトム級王者)
▼第13試合 ONEミドル級(※93.0kg)選手権試合 5分5Rアウンラ・ンサン(王者/ミャンマー)長谷川賢(挑戦者/フリー)
▼第12試合 ONEバンタム級(※65.8kg)選手権試合 5分5Rケビン・ベリンゴン(王者/フィリピン)ビビアーノ・フェルナンデス(挑戦者/ブラジル)
▼第11試合 ONEフライ級(※61.2kg)GP一回戦(Aブロック)5分3R若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)デメトリアス・ジョンソン(米国)
▼第10試合 ONEライト級(※77.1kf)GP一回戦 5分3Rエディ・アルバレス(米国)ティモフィ・ナシューヒン [Timofey Nastyukhin] (ロシア)
▼第9試合 ONE SUPER SERIESキックボクシング 72kg契約 3分3Rアンディ・サワー(オランダ)ヨードセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)
【プレリミナリー】
▼第8試合 ONEフライ級(※61.2kg)GP一回戦(Bブロック)5分3R仙三(パラエストラ松戸)ダニー・キンガド(フィリピン)
▼第7試合 ONEフライ級(61.2kg)GP一回戦(Bブロック) 5分3Rカイラット・アクメトフ(カザフスタン/元ONE王者)リース・マクラーレン(オーストラリア)
▼第6試合 ONE SUPER SERIESムエタイ フライ級(※61.2kg)3分3Rロッタン・ジットムアンノン(タイ)ハキム・ハメッシュ(アルジェリア)
▼第5試合 ONE SUPER SERIESキックボクシング フライ級(※61.2kg)3分3R秋元皓貴(イヴォルブMMA)ヨセフ・ラシリ[Joseph Lasiri](イタリア)
▼第4試合 ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3RV.V Mei[山口芽生](RIKI GYM/和術慧舟會GODS/HybridFighter/Team Teppen)クセニヤ・ラチコワ[Kseniya Lachkova](ロシア)
▼第3試合 ONEフェザー級(※70.3kg)5分3Rアンソニー・アンゲレン[Anthony Engelen](オランダ)ゲイリー・トノン(米国)
▼第2試合 ONE SUPER SERIESムエタイ バンタム級(※65.8kg)3分3Rパニコス・ユーサフ[Panicos Yusuf](キプロス)モハメド・ビン・マフムード(マレーシア)
▼第1試合 ONEライト級(※77.1kg)5分3Rユン・チャンミン(韓国)バラ・シェッティ[Bala Shetty](インド)