MMA
レポート

【UFC】アンソニー・ペティスが“スーパーマンパンチ”で トンプソンをKO「ウェルター級でRDAともう一度、ライト級でバルボーザとゲイジーの勝者とやりたい」=3.24 UFN勝者コメント

2019/03/27 10:03
【UFC】アンソニー・ペティスが“スーパーマンパンチ”で トンプソンをKO「ウェルター級でRDAともう一度、ライト級でバルボーザとゲイジーの勝者とやりたい」=3.24 UFN勝者コメント

(C)Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC 

UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2019年3月24日(日)に米国テネシー州ナッシュビルのブリヂストン・アリーナを舞台に“UFCファイトナイト・ナッシュビル”を開催した。



メインイベントではウェルター級ランキング3位につけるスティーブン・トンプソン(米国)が、ライト級から階級を上げたアンソニー・ペティス(米国)と対戦。第1ラウンドは積極的に前に出るペティスに対してトンプソンがローキックを放ちながら距離を保って様子をうかがう展開となり、第2ラウンドも終盤まで一進一退の攻防が続いたものの、残り10秒を切ったところで、トンプソンのサイドキックを受け、ケージまで後退したペティスの反撃の“スーパーマンパンチ”がトンプソンのアゴにクリーンヒットし、トンプソンがダウン。追い打ちのパウンドを打つペティスとダウンを喫したトンプソンの間にレフェリーが割って入って試合は終了した。ペティスが2ラウンド4分55秒、鮮やかなKO勝利を挙げている。

次回、UFCは米国ペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで日本時間3月31日(日) にUFCファイトナイト・フィラデルフィアを開催する。メインイベントはエドソン・バルボーザとジャスティ ン・ゲイジーによるライト級マッチが予定されている。

UFCファイトナイト・ナッシュビル 試合結果&勝者コメント

現地時間2019年3月23日(土)、日本時間3月24日(日)
ブリヂストン・アリーナ(米国テネシー州ナッシュビル)

【メインイベント】

▼ウェルター級 5分5R
○アンソニー・ペティス
[2R 4分55秒 KO]
×スティーブン・トンプソン

2R 4分55秒、アンソニー・ペティスがスティーブン・トンプソンに逆転のKO勝勝利。トンプソンのパンチを被弾し出血するペティスは、2R終盤、トンプソンの右サイドキックでケージに詰まるが、その跳ね返りを利して右スーパーマンパンチ&パウンドでKO!

◆アンソニー・ペティス「ウェルター級ではRDAともう一度、ライト級ではバルボーザとゲイジーの勝者とやりたい」

「今回の試合は(トンプソンの)ランキングが世界第4位ということが一番ワクワクしたよ。自分より後ろのやつとなんてやりたくない。特にライト級はね。だから俺は上に行こうって思ったんだ。フェザー級もライト級も、今回のウェルター級も減量がキツかったけど、今回の結果は俺がトップ10に入れるってことを示している。彼がジャブを当ててきていたし、レンジもあったから、ローキックで攻めて、向こうにローキックのことを考えさせながら、足の後ろ側を攻めつつ右の一発を組み立てていったんだ。みんなに楽しんでもらえるショーを見せたい。それが俺のやりたいこと。試合に臨んでみんなの拍手をもらう。みんなチケットを買って来てくれているんだから、ショーを楽しんでくれているといいな。ウェルター級ではものすごく調子がいい。しばらくここにいるつもりだけど、まだライト級で終わったわけでもない。ウェルター級には何人かいるから、RDA(ハファエル・ドス・アンジョス)ともう一度やりたい。この試合は俺がやりたい試合のひとつだ。あと、ライト級はデイナ(ホワイト)がやらせてくれるなら、バルボーザとゲイジーの勝った方とやりたい」

【セミメインイベント】

▼ヘビー級 5分3R
○カーティス・ブレイズ
[判定3-0(30-27、30-25、30-26)]
×ジャスティン・ウィリス

◆カーティス・ブレイズ「レスリングが大好きだ。30-25、30-26だぞ、誰が文句を言える?」

「今回の勝利はとても嬉しい。UFCヘビー級史上最多テイクダウンの記録を打ち立てたんだからね。キャリアでこんなにも早く記録を達成できるなんて思っていなかった。自分のレスリングを一番頼りにしているし、最高だと思っている。DC(ダニエル・コーミエー)は優れたレスラーだし、ケインも優れたレスラーだ。スティペもそう。でも、彼らは観 客が求めることにすぐに応じちゃうからね。俺はレスリングが大好きだし、自分のやっていることも大好きだ。圧勝がそれを物語っている。30-25、30-26だぞ、誰が文句を言えるっていうんだ。スティペでもJDS(ジュニオール・ドス・ サントス)でもデリック(ルイス)でもいい。俺より上のやつとやりたい。ジャスティン・ウィリスみたいな相手はもういい。それより上がいい。まだインターナショナルファイトウイークに戦ったことがないから、次は出たい」



【メインカード】

▼ライト級 5分3R
○ジョン・マクデッシ
[判定3-0(30-27、29-28、30-27)]
×ヘスス・ピネード

◆ジョン・マクデッシ「ローキックがカギになった」

「まず、相手がかなりハードでアグレッシブに来ると言う人が多かったけど、スマートな戦い方で正直驚いたし、こっちが調整しないといけなかった。今回の試合はローキックがカギになった。俺が打撃のバックグラウンドを持っていることは知られているけど、ルーファスポーツでやって成長しているし、これからはローキックをたくさんお見せするよ。向こうが俺を食おうとカウンターを狙ってきて、いいボクシングを持っているし、打撃も受けた。彼のことは尊敬している。 退屈な試合だったけど、彼はいい。向こうが距離を取り続けていたんだから、俺がリスクを冒して攻めていくべきだった。ゼロに戻ってチームと話す。もう8年やっているし、自分の力を証明したい。しっかりトレーニングキャンプに励むから、デイナ・ホワイトにトップ15の誰かとやらせてほしいと頼みたい。スタンディングで俺と激しくやりあってくれる誰かがいい」

▼フライ級 5分3R
○ジュシー・フォルミーガ
[判定3-0(29-28、30-27、29-28)]
×デイブソン・フィゲイレード

◆ジュシー・フォルミーガ「チャンピオンになる準備はバッチリだ」

「試合に勝つ自信はあったし、相手をコントロールできていた。向こうからやられたことは少しもない。次はセフードとやらないと。それ以外はない。ランキング1位だし、今勝ったばかりだ。7月のカードでやりたい。インターナショナル ファイトウイークでね。俺の柔術はみんなが知っていると思うし、相手に対してその点のアドバンテージがあったのは分かっていたから、戦略は向こうを疲れさせてパワーを奪うこと。レスリングもストライキングもうまくなってきているし、すべてを組み合わせられている。今でも毎日成長しているし、チャンピオンになる準備はバッチリだ」

▼148.5ポンド契約 5分3R
○ルイス・ペーニャ
[判定3-0(30-27、30-27、30-27)]
×スティーブン・ピーターソン

◆ルイス・ペーニャ「減量の影響をかなり感じた」

「ウソはつきたくないから言うけど、第1ラウンドは減量の影響をかなり感じた。もう一度、確認してフェザー級で前進し続けないと。次にやりたい相手はいない。自分の成長と、もっとうまくなることと前進することにだけ集中している。スキルを磨くためにボクシングのコーチと必死に頑張ってきたし、それを見せられたと思う。アメリカン・キック ボクシング・アカデミーには素晴らしいコーチたちがいるから、あらゆる面で成長し続けられる。俺はテネシーで戦ってきたし、アマチュア時代の序盤から、今日このキャリア最大の勝利を得るまでずっとだ。ある意味、一周りした感じだから、俺にとっては本当に大きい。アーカンソー州出身だけど、ここがホームみたいなものだから、ファンのためにショーを見せられてうれしい」

【プレリム】

▼フェザー級 5分3R
○ブライス・ミッチェル
[判定3-0(29-28、28-29、29-28)]
×ボビー・モフェット

◆ブライス・ミッチェル「最初のダースチョークでタップしそうになったけど…」

「向こうが仕掛けてきた最初のダース(チョーク)でやめる選択肢もあったけど、自分ならもっとやれるはずだと言い聞かせた。母と父のことを思い、家族を思った。タップすることもできたからね。負けそうだなと思ったし、今日は負けるかもしれない、って。でも、試合全体をつかみにいくしかなかった。そうしつけられているから。相手がかなり大きくて強く感じたから、自分も大きく強く見せようとした。これを続けていこうと思う。打たれてしまって、あれだけ大きい相手だととにかくしんどい。自分にノックアウトするパワーはあるけど、強くなるためにはまだやらなきゃいけないことがいくつかある。少し休んで、ちょっとケガもあるからそれを癒やしながら、生活を整えていこうと思う。今はもうたくさんやってきたから、次の試合を受ける前にバランスを取らないと。でも、次の試合を受けるときには覚悟が決まっているはずだ」

【プレリム】

▼バンタム級 5分3R
○マルロン・ヴェラ
[1R 1分25秒 TKO]
×フランキー・サエンツ

▼女子フライ級 5分3R
○ジェニファー・マイア
[判定3-0(28-29、28-29、28-29)]
×アレクシス・デイビス

◆ジェニファー・マイア「これで私が5位のはず。次はチョケイジアンとかどう?」

「第2ラウンドを失ったことは分かっていたけれど、最初と第3ラウンドで私が勝ったことは明白だったと思う。アレクシスは本当にタフで、今回の試合を受けてくれて嬉しかったし、勝てて本当に満足しているわ。ランキング5位の彼女を倒したのだから、これで私が 5位のはず。そうじゃなきゃ、トップに上り詰めるまで勝ち続けるだけよ。最高の相手と戦いたい。トップ3にいる人なら誰でもいいわ。アレクシスが戦ったばかりのチョケイジアンとかどうかしら」

▼女子ストロー級 5分3R
○ランダ・マルコス
[1R 4分24秒 腕十字]
×アンジェラ・ヒル

◆ランダ・マルコス「UFCのプレッシャーを受ける前の自分らしい姿に戻ることが大事だった」

「試合中の調子は良かったし、スポーツの心理学者がいてくれるから、試合に向かう前ですら余計なエネルギーを使わないように、緊張しないように、とにかくリラックスすることに集中したわ。UFCのプレッシャーを受ける前の自分らしい姿に戻ることが大事だったし、それが今回の試合にかなり大きかったと思う。常に自分より上の相手と戦いたいと思っているし、上に行きたいと思っているから、受けてくれる人がいればその人と戦ってベルトに近づいていきたい。トップ10の誰かなら最高ね」

▼バンタム級 5分3R
○クリス・グティエレス
[判定3-0(27-30、27-30、27-30)]
×ライアン・マクドナルド

◆クリス・グティエレス「ベーシックなところに戻れたらもっとうまくなれるはず」

「次にどうするかはコロラドに戻ってチームと話してみるつもり。俺は成長中のファイターだし、常に学んでいる。ひとまず計画段階に戻って、ゼロに戻ったら、つまり、ベーシックなところに戻れたらもっとうまくなれるはずだ。コーチも俺も、自分の力は分かっているけど、だからといって絶対に満足はしない。もちろん、勝てたことは嬉しいし、無事で健康なのも満足しているけれど、それ以外については自分にもっと期待しているんだ。できるだけ早く試合に戻りたいし、自分の実力を見せつけたい」

▼フライ級 5分3R
○ジョーダン・エスピノーサ
[判定3-0(27-30、28-29、27-30)]
×エリック・シェルトン

◆ジョーダン・エスピノーサ「自分が愛してやまないことをやって、感謝しながら人生を楽しんでいられるなら、結果がすべてだとは思っていない」

「相手よりも自分の方がかなり効果的だったと思っている。打てば俺の方が当たっていたし、こっちは避けられた。判定で勝てる自信はあったし、3ラウンドのうち2つは取ったと確信していたけれど、2人のジャッジが3ラウンドとも俺につけてくれていたから、ありがたくいただくよ。とにかく嬉しい。このスポーツをやって10年位上になるし、長くかかった。チームがいてくれて感謝しているし、支えてくれている家族と友達にも感謝している。正直、自分が愛してやまないことをやって、感謝しながら人生を楽しんでいられるなら、結果がすべてだとは思っていない」

イベントや選手の詳細情報はUFC公式サイトにて。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア