キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】三日月蹴り一閃、日菜太が初回KO圧勝で70戦目を勝利で飾る。鈴木千裕もKOで復活

2020/09/13 20:09

▼第3試合 80kg契約 BLACKルール 3分3R
〇吉野友規(スタージス新宿)
判定3-0 ※30-29×2、29-28
×竜矢(伊原道場稲城支部/第27回全日本新空手道選手権大会 K-2GRAND PRIX 2016軽中量級&中量級優勝)


 吉野は剣道で活躍し、高校3年生時に国体で優勝、大学4年生時には団体戦で全日本選手権3位の実績を持つ。大学卒業後も実業団で剣道を続けていたが、29歳でキックボクシングと出会い、2018年12月に32歳でプロデビューした。強打を武器に4戦無敗を誇り、2019年8月のKNOCK OUTではMMAファイターのロッキー川村をKOしている。その試合後、怪我もあって長期欠場となったが、今回満を持しての復帰戦を行う。


 対する竜矢は2016年第27回全日本新空手道選手権大会 K-2GRAND PRIX 2016軽中量級&中量級優勝の実績を持ち、同日2階級制覇は新空手史上初。同門の重森陽太が「日本ヘビー級の秘密兵器」と称する選手だ。


 1R、身体ごとぶつかり合うような重量級らしい展開。吉野が左フックを当てると、竜矢は左ミドル、左ストレート。竜矢の強打を被弾する吉野だが、強引に突っ込んでいく。2Rも同じく激しく打撃を交錯させ、3Rには疲れを見せ始めた竜矢に吉野は首相撲から顔面へのヒザ蹴り。さらに吉野がパンチを振るって前進するも、竜矢は胴廻し回転蹴り、バックブローでKO狙い。後半は疲れの見えた吉野だったがタフファイトを制した。

▼第2試合 47kg契約 BLACKルール 2分3R 
〇宮崎小雪(TRY HARD GYM)
判定3-0 ※30-29、30-28×2
×KAREN(DRAGON GYM)


 第1試合に出場した若菜の妹・小雪は小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月の『RISE GIRLS POWER』にてプロデビュー。松谷綺と引き分けている。


 KARENは東北のアマチュアキックボクシングで活躍した後、仙台のキックボクシング大会『Aリーグ』で2019年4月にプロデビュー。左ミドルを中心とした蹴り技で勝利を飾っており、ハイペースで試合を重ねて4勝3分無敗の戦績を誇る。


 1Rはお互いにミドルで距離を探り合う展開。KARENが左フックを当てる場面があったが、2Rになると接近戦で小雪のパンチ連打がKARENを捉え始める。印象の悪いKARENは距離を詰めるもののなかなか捉えることができない。3Rもパンチ・蹴りのヒット数で上回った小雪が判定勝ちでKARENに初敗北を味わわせた。

▼第1試合 50kg契約 BLACKルール 2分3R
〇宮崎若菜(TRY HARD GYM)
判定3-0 ※30-28×2、30-27
●大塚愛莉(上州松井ジム)※デビュー戦


 KAMINARIMON 全日本女子トーナメント -52kg優勝の実績を持ち、女子キックのホープとして期待を集める若菜がプロデビュー戦の大塚と対戦。1Rからお互いにアグレッシブな攻めを見せる中、若菜は左フックを浴びせてダウンを奪う。3Rもパンチと横蹴りをヒットさせて主導権を握った若菜が大差の判定勝ちで第2試合に出場する妹の小雪につないだ。

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