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【K-1】弘輝、トラックの運転手をしている時に仲間の活躍を見て「俺は何しているんだろう…って」

2020/09/06 08:09
【K-1】弘輝、トラックの運転手をしている時に仲間の活躍を見て「俺は何しているんだろう…って」

朝久泰央を破って一気にトップクラスへの仲間入りを狙う弘輝 (C)K-1

 2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、スーパーファイトのライト級3分3R・延長1Rで朝久泰央(朝久道場)と対戦する弘輝(team ALL-WIN)が大阪の所属ジムで公開練習を行った。

 今年6月の新宿FACE大会でKrushに初参戦した弘輝。SEIYAを3Rに2度ダウンさせてTKO勝ちし、大きなインパクトを残した。そしてK-1 JAPAN GROUPでの戦績わずか2戦目にしてK-1本戦、スーパーファイト出場のチャンスを手に入れた。弘輝はSEIYA戦を振り返り、試合中も常に冷静だったという。


「練習したことも出たのは出たけど、もっと早い段階で倒せたと思うし、あの試合はトレーナーと相談してゴーサインが出るまで倒しに行かないっていうテーマがあったんです。それで2Rが終わってインターバルの時に『行っていいですか』って聞いたら『次(のラウンド)は行っていい』と言われて、行ったらすぐ倒れてくれました。僕は毎回ラウンドのインターバルでトレーナーと相談をしてテーマを決めるので、それが上手いことはまったと思います」

 試合序盤は飛びヒザ蹴りのフェイントやトリッキーな動きが目立った弘輝だったが、3Rにはコンパクトなパンチの連打で試合を決めた。攻撃の幅はもちろん、冷静さがあっての試合運びだった。

「僕は試合を客観的に見ることができると思っていて、試合中もセコンドの声をずっと聞いています。あの試合もセコンドから言われたことをすぐやりました。そのへんはトレーナーとの信頼関係ができているからで、客観的に試合を観てくれているトレーナーの指示に勝るものはないです」

 幼い時期は喧嘩ばかりだったという弘輝。その道筋を変えたのは家族の言葉だった。弘輝の素行を心配する兄から格闘技を勧められ、高校へ進学した弘輝はボクシング部へ入部し、格闘技のキャリアをスタートさせる。その後、神戸の名門キックジムへ通い始めたのがKrushやK-1を知るきっかけとなり、K-1大阪大会への想いを徐々に強めていった。

「一度格闘技をやめて仕事ばっかりしていた時、トラックの運転手をしている時に大阪K-1の放送があって。神戸時代のチームメイトや(安保)瑠輝也くんが活躍していて、かたや俺はトラックの運転手。何をしているんだろうなって…。それを覚えてますね。大阪のK-1を会場で見たことはないですが、思い入れはめちゃくちゃあります」


 同門でK-1スーパー・ライト級王者の瑠輝也をはじめ、チームメイトがK-1のリングに立つ姿を見てきた弘輝にとってK-1のリングとは「立ち技で最高峰の舞台。一人ひとりが輝いているのでめちゃくちゃ夢がある。セコンドに何回かついたことあるけど、あの場に立って試合がしたいと思う場所」だ。

 K-1大阪大会は関西の選手たちが活躍する場で、弘輝曰く「倒せる力は関西でもずば抜けてる」。さらに弘輝は自分のファイターとしての見所はそこだけではないと続ける。

「僕はパンチでインファイトのイメージがあると思いますけど、アウトボクシングもできるし色々と戦い方を変えられるし、この選手にはこのスタイルでいくということもできる。僕は動きに型がないので、オーソドックスもやるしサウスポーもやる。そういう適応力には自信があります。普段の練習でも相手の対策というより、自分の“個”を上げているイメージでやっていて、トレーナーも(相手と)対峙した時の対応力を褒めてくれてます」

 その弘輝が対戦するのは3月の『K'FESTA.3』で急遽の参戦ながらライト級王者・林健太からダウンを奪って勝利を収めている朝久泰央。手数の多い朝久を「落ち着きがない」と評する弘輝は「めっちゃ強いと思います。K-1にはいろんな売り方ができる選手がいますが、朝久君は僕が思うに本物候補。強さに特化した選手だと思うから認めているし尊敬しています」と朝久の実力を認めている。


 その一方で「試合を組んでくれるということは僕からしたらありがたいし、期待されているということ。プレッシャーは一切感じないし、ベルトを目指すために目の前に朝久君がいるなら倒さないかん。ベルトにいくまでの過程です」と打倒・朝久に燃える。

 卜部功也vs篠原悠人を筆頭にライト級の好カードが並ぶポスターには弘輝の姿もある。「あれに写ってるの上の方の選手じゃないですか。ライト級のトップランカーの方におるんやとポスターを見て思いました(笑)。嬉しいですね。格闘技ファンの脳がまだ残っているので、K-1ファンからK-1ファイターになったって感じで」と弘輝。下馬評では不利の予想も弘輝にとってはむしろ好都合のようだ。

「K-1はランキング制じゃないから戦績とか関係ないし、朝久君と僕が組まれた時点で結構いろんな情報を聞くと(僕が勝つ確率は)9対1ぐらい。でも試合が組まれるってことはそれなりに可能性があるから組まれると思ってるから、みんなが思っていないような結末にできると思います」と、番狂わせを起こすと予告した。

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