打ちつ打たれつの激闘を2試合も展開した森川の顔はボッコボコも清々しい表情
2020年9月5日(土)東京・新宿FACEで開催された『KHAOS.11』の一夜明け会見が、6日(日)都内にて行われた。
会見には「DREAM KAHOS女子アトム級ワンデートーナメント」で2試合連続の激闘を制して優勝した、森川侑凜(サポートスクールグレス)が出席。前夜の試合を振り返った。
「勝ちたい気持ちが強い選手が勝てると思っていたので、それが実行できたと思いました。昨日は一睡もできなくてアドレナリンが出た一日になりました」と森川。
準決勝では、加藤りこに1Rにダウンを奪われながらも猛反撃して本戦ドローに持ち込み、延長Rでの逆転勝利。決勝も最初から最後までパンチを出して攻め込み、打ちつ打たれつのタフな試合で勝利をつかみとった。
「顔は見ての通り痛いです(笑)。でも今回の試合は1回戦も2回戦も打ち合ってくれたので、かなり面白い試合になったので相手選手に感謝したいです」と、美形が台無しになりながらも笑顔。
観客や視聴者をとにかく驚かせたのが、相手に打たれようが前進して手を出し続ける驚異のスタミナと根性。森川は「ウチの代表から『根性と気合いだ』とずっと言われてきたので。練習内容も1回でトータルで10分しか休憩がもらえないんです。詰めて詰めてスタミナ強化、そして根性の強くなる練習をしてきたのでそれが出た試合になりました」と、まるで昭和のスポ根マンガを地で行く。
準決勝でダウンを奪われた時は「そのインターバル中にセコンドの代表から『ここで魔裟斗だったら前に出るぞ』とそれだけ伝えられました(笑)。代表が魔裟斗さんのファンなんです。それでもう、行くしかないと。これで逆転したら面白いだろうなと自分でも思っていました。気持ちは強かったのでどんどん前に出ました」と、意外と冷静だったという。
今回のトーナメントは優勝すると、事前に考えておいた“夢”が叶えられるというご褒美付き。森川の夢は、なんと「一日ラウンドガールをやりたい」だった。
「以前の会見で、廊下で中村プロデューサーから直前に優勝したら夢が叶うと急に言われて、ぱっと思いついたのがラウンドガールになりたいってことでした。目標と夢は違うので、目標はもっともっと上に行きたいことですが、それは自分の力で叶えられるじゃないですか。だから夢はラウンドガールかなって。奇麗なお姉さんと並びたいですね。自分も隣にいたら輝けるんじゃないかなって。衣装は女性らしい感じでいきたいです」と、ラウンドガールになる日を楽しみにしている。
中村拓己K-1プロデューサーからは「本当にフィッティングからやってもらって、皆さんにお披露目します」と確約の言葉も。
今後の選手としての目標については「今回のKrush女子アトム級王座決定トーナメントに呼ばれなかったのは実力もありますし、いま強い選手でももっと強い選手が出てくるのもある。私が上に上がった時に一番強い選手と対等に戦えるような、面白い試合ができる選手になりたいですね」と話した。
「自分は、私のために戦っているわけじゃない。たくさん応援してくれる人たちのために、凄くいい負け方だったでもいいし、いい試合だったと思ってもらえて、記憶に残って一緒に喜べる、楽しめる試合を理想としています。勝ち続けたい気持ちもありますが、やはり会場を盛り上げて印象付ける選手になっていきたいです。もっともっと面白い試合をしていくので応援よろしくお願いします」と、記録よりも記憶に残る選手になっていきたいと語った。