メインでスーパーフライ級王座を争う挑戦者・大崎(左)と王者・田丸(右)
2020年9月4日(金)東京・後楽園ホール『RISE 143』の前日計量&記者会見が、3日(木)都内にて14:00より行われた。
メインイベントでRISEスーパーフライ級(-53kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rを争う、王者・田丸辰(TRY HARD GYM)はリミットちょうどの53.0kg、挑戦者で同級1位の大崎一貴(OISHI GYM)は52.95kgでそれぞれ計量をパス。
その後の調印式を経て会見に出席した田丸は、「2度目の防衛戦になりますが減量も上手くいって調子がいいので、明日はすでに勝てると思っています。大崎選手はRISE3戦目ですが、3戦目でベルトを渡すわけにはいかない。王者としてしっかりベルトを守ります」と、“外敵”から王座を守ると宣言。
これまで様々な団体に参戦し、近年はKNOCK OUTを主戦場としていた大崎は「明日はRISEのタイトルマッチ。田丸選手は凄く強いですが、しっかり練習してきて対策もできたので、それを試合で出して僕が勝ってベルトを巻きます」と初代WMC日本フライ級王座、LPNJフライ級王座に続く3本目のベルトを奪取するとした。
「ベルトを見ると欲しいな、カッコいいな、意地でも獲りに行きたいという想いが強くなりました」と大崎。「KOを狙って早い段階で倒しに行きたいと思っていますが、5Rで削っていっても勝てます。タイで戦っているのでそういう戦い方もできるし、5R使ってでも勝ちに行きたい」と、KOと判定のどちらでも勝てると言い放つ。
田丸は「大崎選手のことはKNOCK OUTのトーナメントの時から注目していました。パワーがあって圧力があってディフェンスも上手くて強い選手だと思っていました」と最大限の警戒を払うと言い、「自分は5Rは3回目で5Rの試合にも慣れているので、倒しに行けるところがあればKOを狙いに行くし、判定になっても勝てる自信があります」と、こちらもどのような展開になっても勝つと自信を見せる。
もし田丸が勝ちに徹したら、と聞かれた大崎は「田丸選手は目がよくてディフェンスも良くて速い選手ですが、試合も見て対策しているので、そういう戦い方をされても勝てるような練習をしているので問題ない」とした。
一方、HIROYA率いるTRY HARD GYMに移籍してこれが2戦目となる田丸は「今までの自分の戦い方にプラスして、TRY HARDのムエタイの技術のいい部分を上手く合体できているのかなっていうのがあります。前回は慎重になりすぎましたが、倒せる技やテクニックがいろいろ増えてきています。仲間である先輩や後輩、全員から学んで技術が増えているし、ノップ(タイ人コーチのノッパデッソーン)からはいろいろ教わって今までにない技術が入ってきています」と、テクニックがさらに進化していると話した。
そして、伊藤隆RISE代表は「53kgの日本最強決定戦だと思っています。未来を担うような、次世代の象徴のような試合をしていただきたい」と両者にメッセージを送った。