ウェルター級からミドル級転向を語った岡見。水抜き禁止のONEでは93kgリミットとなるが…(C)WOWOW/Getty Images
2006年から2013年の長きにわたりUFC世界ミドル級王座に君臨したアンデウソン・シウバ(ブラジル)。日本の修斗やPRIDEでも活躍し、圧倒的な強さを誇ったこのレジェンドファイターの特集番組で、2006年1月20日の「Rumble on the Rock 8」と2011年8月27日の「UFC 134: Silva vs. Okami」で2度、激闘を繰り広げた岡見勇信(EXFIFHT)がゲストとして登場。“The Spider”とのタイトルマッチなど、当時のことやミドル級への思いなどを語っている。
同番組では、シウバがミドル級王者に輝いたリッチ・フランクリン戦に始まり、ネイサン・マーコート、ダン・ヘンダーソン、フォーレスト・グリフィン、岡見勇信と、次々と強敵と戦ってきた試合を振り返る。“異次元の強さ”といわれた絶対王者の試合は必見だ。
――岡見勇信選手に、アンデウソン・シウバの試合を振り返り、ゲスト解説を行っていただきました。まずは収録の感想からお願いします。
「久しぶりにWOWOWに来て、いろいろ思い出しました。高阪さん、高柳さんに会えるのも嬉しかったですね。格闘技の現場ではよく高阪さんにお会いしますが、このような番組でお会いすると不思議な気持ちです。『WOWOW UFC』だな、と思いました」
――番組についてはいかがでしたか?
「アンデウソン・シウバの歴史をすべて知ることができると思いました。アンデウソンの歴史イコール、UFCの歴史でもあるので、UFC知りたい方にはぜひ見てほしいなと思います」
――ご自身のタイトルマッチを改めて振り返ってみて、率直な思いを聞かせてください。
「こうやってじっくり見るのは初めてでした。解説をしながら、あの時、自分がどういうふうに思っていたかを思い出していました。あの時は頭真っ白だったなとか、意外とこういう動きが出来ていたな、とか。いろんな発見があって、こういう機会をいただいて感謝しています」
――近況やこれからのことについて、思うところを教えてください(※岡見はUFCミドル級で驚異の13勝5敗。2019年5月からONE Championshipに参戦し、ウェルター級(※83.9kg)でキャムラン・アバソフ、ジェームズ・ナカシマに敗れるも、2019年10月の前戦でアギラン・タニに勝利)。
「コロナ禍の中でできる範囲のトレーニングを進めていて、いろいろ考える時間も多くなりました。自分の最後の勝負と言いますか、最後のステージとして、どう戦っていくのかについて考えることが増えました。その中で自分自身で戦いを考えていて、今のウェルター級からミドル級に階級をアップして、自分の力を発揮できるのではないかと。やはり岡見勇信=ミドル級とみんなに言われるので、そういったものも含めて、このミドル級に変えて世界に最後の勝負を挑もうかと、決断しました」
私史上最重量の160キロを上げた時の雄叫びです🐺
— Yushin Okami (@_Yushin_Okami_) September 2, 2020
今日も1日お疲れ様です! https://t.co/xy7bnCEdpg
――この番組でご覧になった数々のミドル級の試合は刺激になりましたか?
「そうですね。ミドル級に上げる決断をしたこの時期にご縁があり、アンデウソンのミドル級の試合をたくさん見られて、自分の試合も見ることが出来て、いろんな刺激があって、こういうもの一つひとつがミドル級に導いてくれるんだなと思いました。ありがとうございました!」
【放送スケジュール】
UFC 甦る名勝負選! 華麗なるスパイダー
「アンデウソン・シウバ」
9月5日(土)夜9時45分[WOWOWライブ]
10月18日(日)午前11時[WOWOWライブ]※中止の場合あり
出演:アンデウソン・シウバ(元UFC世界ミドル級王者)
ゲスト:岡見勇信
解説:高阪 剛
進行・実況:高柳謙一
10.31 UFC ユライア・ホール戦でシウバが引退示唆
2020年10月31日(日本時間11月1日)に開催予定の「UFC Fight Night: Hall vs. Silva」で、アンデウソン・シウバがユライア・ホール(ジャマイカ)と対戦。『MMA JUNKIE』の取材に「おそらくこれが私のラストファイトになるだろう」と引退試合になる可能性があることを語った。
シウバは2019年5月の『UFC 237: Namajunas vs. Andrade』でジャレッド・キャノニアに1R TKO負けして以来、1年5カ月ぶりの試合。ホールは2019年9月の『UFC Fight Night 158: Cowboy vs. Gaethje』でアントニオ・カルロス・ジュニオールに判定勝ちして以来の試合。現在2連勝中。
久しぶりのWOWOW。
— Yushin Okami (@_Yushin_Okami_) September 1, 2020
自分vsアンデウソンシウバのタイトルマッチ、対戦以来初めてじっくり見て解説。収録ではあの時の感情が蘇った。あの日あの会場で、観客が作り出した凄まじい轟音。体感した全て、決して忘れることはない。
45歳で今もなおトップ選手と戦い続けるアンデウソンの特集。ご覧ください! https://t.co/jcen79b3Hx