▼第3試合 46.5kg契約 3分3R BLACKルール
×平岡 琴(TRY HARD GYM)
判定0-3 ※28-29×3
〇erika(=erikaの後にハートマーク/SHINE那覇)
平岡は極真会館の全日本女子ウェイト制空手道選手権軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。Krushでプロデビューし、近年はRISEで活躍。今年2月の『RISE GIRLS POWER 2』では3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹(NEXT LEVEL渋谷)に挑んだが、ダウンの応酬の末に判定で敗れた。
erikaは沖縄在住の選手で、戦績は4勝(2KO)無敗。ぱんちゃん璃奈とは練習仲間でもある。今年3月に沖縄で開催された『TENKAICHI 96』ではボディへのヒザ蹴りで初回KO勝ちを飾った。両選手とも倒せる武器を持っており、今回は46.5kg契約での試合となるが、平岡はRISEアトム級(-46kg)、erikaはミネルヴァ・アトム級(-46.26kg)4位であるため、同日に王者が決まるREBELS-BLACK女子46kg級戦線に絡んできそうだ。
1R開始と同時にサウスポーからの左ミドルを連打して突進するerikaは平岡を首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。これを繰り返す。首相撲に不慣れな平岡は捕まってしまうが、離れると左右フックの連打を見せ、ハイキックを軽くヒットさせた。
2Rも同じ戦法でいくerikaに、平岡は入り際を狙っての右フック、前蹴り。これでerikaを止めに行き、同じく入り際にバックハンドブローや右ハイも合わせに行く。erikaは焦りからかパンチが雑になり、平岡の攻撃をもらうことに。
3R、左ストレートから組みに行って崩し、平岡の体力を奪いにいくerika。平岡は入り際へのパンチ、蹴りを見せるがerikaの突進は全く勢い衰えず首相撲で組み付いて崩していく。
判定は3-0でerika。RISEルールとREBELSルールの違いを活かした戦い方で、格上の平岡を破る番狂わせを演じた。
▼第2試合 46kg級 3分3R BLACKルール
〇山上都乃(WSRフェアテックス湖北)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-28
×木幡紀帆(BELIEF/KROSS×OVER)
山上はアマチュア戦績7勝1敗6分で、KNOCK OUTのTRYOUT生として2019年11月大会のオープニングファイトに出場。チエミから勝利を奪うと今年2月の『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』でプロデビュー。左右ミドルキックからパンチで前へ出るアグレッシブファイトで荒井穂乃香(DRAGON GYM)から勝利。今春高校を卒業し、女子大生になった。
初参戦の木幡はアマチュアで20戦以上を経験し、『KROSS×OVER』で2戦2勝の現役女子高生ファイター。ジムのYouTubeで「ぱんちゃん璃奈選手とやりたい!」と発言している。山口元気REBELS代表の「大会を見に行って、アグレッシブな選手だな、ぜひ出てくれないかと許可をいただきました。高3になったばかりで、若くて期待できる選手です」とのお墨付き。
1R、ジャブと左ミドルで山上が先制。木幡は鋭い右ストレートを繰り出すが手数が少なめで、前蹴りの蹴り合いでも山上がパワフルな蹴りを見せる。しかし終盤、木幡が顔面前蹴りをクリーンヒット。
2R、山上がジャブを的確に当ててからの左ミドル、右ローで攻勢。木幡は顔面前蹴りと右ローを放っていくが手数が少なく、木幡のジャブで仰け反らされる。
3R、右で打ち合いも見せる両者だが、やはり山上のジャブ、左ミドル、右ローが上回る。木幡は山上の蹴りに左右のストレートを合わせに行き、前蹴りも繰り出すが、最後まで山上のアグレッシブな攻勢が続き、判定2-0で山上が次世代対決を制した。
▼第1試合 60kg級 3分3R BLACKルール
×井樋大介(クロスポイント吉祥寺)
KO 1R 2分51秒 ※右フック
〇斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
井樋は2試合連続で飛びヒザ蹴りでのKO勝利を飾っている“吉祥寺のレミー・ボンヤスキー”。対戦相手の斧田はタイでの試合経験がある。
1R、序盤からパンチで距離を詰めて連打する斧田。井樋は下がって得意の飛びヒザ蹴りを狙うが、斧田のラッシュでコーナーへ詰められる。井樋が飛び蹴りを出した直後、斧田が右ストレートを打ち抜いてダウンを奪った。
立ち上がった井樋はコーナーへ詰められながらも右フックで斧田をグラつかせる。それでも斧田の突進は止まらず、徹底したラッシュで井樋をコーナーへ追い詰め、最後は右フックの連打でダウンさせたところでレフェリーが試合を止めた。