▼ダブルメインイベント 第6試合【創世のタイガ presents】]REBELS-BLACK 女子46kg級初代王座決定戦 3分3R+延長1R BLACKルール
〇ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
判定3-0 ※30-29、30-28×2
×MISAKI(TEAM FOREST/元J-GIRLSミニフライ級王者)
※ぱんちゃんが初代王座に就く。
ぱんちゃんは昨年2月のプロデビュー以来7戦7勝と無敗。2月11日の『KNOCK OUT』では祥子との再戦を制した。メディアへの露出も増えており、人気急上昇中だ。今回初のタイトルマッチを迎えることとなった。
対するMISAKIはシュートボクシングの女子トップ選手で、2016年3月にプロデビュー、“猪突猛進女子”の異名通り、最初から最後までガムシャラに攻め続ける驚異のスタミナを武器に勝ち続け、2017年12月に無敗の女子高生・寺山日葵を破ってJ-GIRLSミニフライ級王座に就いた。同年7月のGirls S-cup -48kg世界トーナメントでは3位に。同年12月に寺山とのリマッチでJ-GIRLS王座を失い、2019年2月にMARIを破って再起するも7月のSB日本女子ミニマム級王座決定トーナメント決勝戦で、女神にまさかのTKO負けを喫した。今回が約1年ぶりの再起戦となる。
同カードは2月18日の記者会見で発表され4月24日の後楽園ホール大会で行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で5月10日の後楽園ホール大会に延期。その5月大会も延期となり、今回ようやく実現することに。この試合はREBELS初の女子タイトルマッチでREBELS-BLACK(ヒジ打ちなし)ルールで行われる。
1R、ぱんちゃんは向かってくるMISAKIに前蹴り、ミドル、ジャブを一発当て、MISAKIのパンチの距離になると組み付いてのヒザ蹴り。これを徹底的に繰り返し、MISAKIに接近戦でのパンチを出す隙を与えない。ラウンド終了間際には顔面前蹴りでMISAKIをのけ反らす。
2Rも同じ戦法のぱんちゃん。MISAKIは組まれ際にフックを放つが、ぱんちゃんが組み際で先に当てる場面が目立つ。インターバル中には手を上げてファンに笑顔を向けるぱんちゃん。
3Rも徹底して作戦を遂行するぱんちゃん。MISAKIは何とかパンチを当てようとするが、リーチの差はいかんともしがたく、先にぱんちゃんが当ててすぐに組まれる展開。ぱんちゃんは顔面前蹴りもヒットさせる。それでもMISAKIは前へ出てパンチを当てに行く。ぱんちゃんも必死に組み付いてヒザ蹴りを打つ。最後まで乱戦は続き、勝敗は判定へ。
判定は最初のジャッジがぱんちゃん。飛び上がって喜ぶぱんちゃんに、2人目のジャッジもぱんちゃんを指示したことが告げられるとぱんちゃんは歓喜の雄叫びをあげる。最後のジャッジもぱんちゃんで判定は3-0。ぱんちゃんが作戦勝ちで不利の予想を覆して初代王座に就いた。
顔をくしゃくしゃにし、涙を流して喜ぶぱんちゃん。一方、MISAKIは涙をぬぐいながらリングを降りて行った。
ベルトを巻いたぱんちゃんは涙が止まらず、「タイトルマッチなので凄い試合をしないといけないのかもしれませんが、でも私はまだ実力がないのでワンパターンで盛り上げられなかったかもしれませんが、これからもっと技を覚えて面白い試合ができるかもしれません。MISAKI選手がいてくれたおかげで弱かったんですが、強くなれたと思います。MISAKI選手、ありがとうございました」と、一気に言葉を続けた。