(C)ONE Championship
2020年9月10日(木)東京・渋谷O-EASTで開催される『ROAD to ONE 3rd:TOKYO FIGHT NIGHT』の追加4カードが26日、ONE Championshipから発表された。同大会は、ABEMAにて独占生配信される。
既に発表されているMMAライト級の青木真也(EVOLVE MMA)vs. 江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)、ストロー級の猿田洋祐 (和術慧舟會HEARTS)vs. 内藤のび太 (パラエストラ松戸)に加え、MMA2試合とムエタイルール、キックボクシングルールの各1試合が追加され、全6試合での開催となる。
▼ONEウェルター級 5分3R
手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場)
グンター・カルンダ(コンゴ/タップアウト・アカデミー)
ウェルター級では、実家の農業と格闘家の二足の草鞋を履く“ラストサムライ”手塚裕之が参戦。2019年の10月の「ONE: CENTURY」両国大会でのエルナニ・ペルペトゥオ戦の判定勝ち以来、約11カ月ぶりの試合に臨む。
手塚は「久々に試合ができるということを大変嬉しく思います。相手はアフリカの王者ということですが、インパクトのあるKOで私が勝ちます。どちらが本物のビーストか!? お楽しみに!」と真の“野獣”対決に向け、意気込みを示している。
対するコンゴの“The Beast”グンター・カルンダはMMA6勝1敗。南アフリカのカスタムバウトの「Last Fighter Standing」から「EFC」で5連勝後、2019年4月の「ONE Warrior Series 5」では、ブラジルのカルロス・プラテスの左ヒザを受けて負傷したか、その後の自身の攻撃の途中でうずくまり2Rでリタイヤ。しかし、2019年6月の「ONE WARRIOR SERIES」第2戦では、イランのメフディ・バゲリを左ハイからのヒザ蹴りでTKOに下している。
現在は日本で研鑽を積み、TRI.H studioやGENスポーツアカデミーで岡見勇信、長谷川賢、林源平らとトレーニングしているカルンダは、「日本の皆さんこんにちは。私はコンゴ民主共和国から来たグンターです。 南アフリカのEFCでチャンピオンとなりONE WARRIOR SERIESに参戦中です。兄弟とだけ練習している状況だったので、より良い生活、練習環境を求めて日本へ来ました。コロナで動けない中、幸運にも日本で試合が出来て感謝しております。相手はPANCRASEのチャンピオンの手塚選手。野獣と呼ばれているようですが、本物のビーストは一体どちらでしょうか? アフリカでビースト達としのぎを削って来たのは私です。誰が本物のビーストなのかを分からせて差し上げますので、日本の皆さま見届けて下さい」とのコメントを発表している。
カルンダは、180cmの長身から基本はオーソドックス構えも、バゲリ戦ではサウスポー構えで戦い、右アッパー、左ハイも決めており、オーソドックス構えの手塚にとっては注意が必要だ。果たして真のビーストは、手塚かカルンダか!?
▼ONEバンタム級 5分3R
今成正和(今成柔術)
根津優太(&MOSH)
バンタム級では、今成正和(今成柔術)と根津優太(&MOSH)が対戦。
今成は、2019年2月のONEシンガポール大会以来のMMA戦。前戦では韓国のクォン・ウォンイルを相手にヒールフックでタップを奪っており、2018年10月のラディーム・ラーマン戦の腕十字に続く一本勝ちでMMA2連勝を飾っている。その後、グラップリングのKASAI、コンバット柔術でも見事なヒールフックで勝利するなど、磨きがかかるサブミッションに注目だ。
今回の試合に向け、今成は「健康に気をつけて極めて勝ちます」と淡々とした“らしい”コメントを残している。
対する根津優太は再起戦。2019年11月の修斗で倉本一真のジャーマン8連発を受け、3R TKO負けしたが、ソリッドな蹴りを軸に得意の打撃で距離をコントロールし試合を組み立てるなど高い技術を誇り、倉本戦までは魚井フルスイング、平川智也、祖根寿麻を相手に3連勝をマークしていた。今成の寝技と根津の打撃、本来交わりにくい戦いがMMAで勝つためにどんな際が生まれるか。
根津は、「コロナで大変な状況の中、オファーを頂きありがとうございます! まさか、やるとは思っていなかった今成選手ですが、これも何かの縁でしょう。観ている人たちの明日の活力になる戦いをできればと思います!」と意気込みを記している。
▼ONEムエタイ ストロー級 3分3R
朝陽・PK. センチャイムエタイジム(エイワスポーツジム)
KING強介(team fightbull)
オープンフィンガーグローブを直用するONEムエタイのストロー級では、朝陽・PK. センチャイムエタイジム(エイワスポーツジム)とKING強介(team fightbull)が対戦。
強打が持ち味の19歳・朝陽は、名高、竜哉とともに期待されるエイワ三銃士の一人。これまでMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座を獲得。2019年12月のBOMでIBF&WBCムエタイ世界バンタム級王座に挑戦したが、ぺットチャワリットに判定負けで世界タイトル獲得ならず。しかし、2020年2月の「The Battle Of Muaythai BOM2-7」でタイのシンウドン・ウッウドンを右ローでKOで下し、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王者に就いている。
2019年9月の「Road to ONE」で薩摩3373(TARGET)を1R、左フックでKOに下している朝陽は、「勝てばONE本戦での契約交渉権獲得」というなか、「またこのような大会に出ることが出来て嬉しいです。前回出させて頂いた『Road to ONE』もKO勝ちで良い試合結果となりましたが、今回はそれを超える試合をしようと思っているので、楽しみにしていて下さい。応援よろしくお願いします」とのコメントを発表している。
対するKING強介は元REBELS王者の「爆腕ビッグダディ」。26歳からキックを始め、2011年7月に27歳でプロデビューした遅咲き。2018年2月にREBELSに初参戦し「西からREBELSを荒らしに来ました」という名セリフと共に連戦。同8月にKOUMAを下し、REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級の王座を手にした。
介護のために妻の実家の三重県に移り、宮大工をしながらトレーニングに励んだ強介は、2020年2月29日「REBELS.64」では、「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント1回戦」でタネヨシホを相手にカーフキックを効かせて2R TKO勝ちを収めている。オープンフィンガーグローブでの戦いで、朝陽のONE本戦行きを阻止し、自身がビッグチャンスを掴むか。新たなマットでの試合に強介は「しぶとく勝ちにいきます」とシンプルに意気込みを記している。
▼ONEキックボクシング ストロー級 3分3R
有井渚海(OWS/及川道場)
黒田直也(広島キックボクシングジム)
有井は、2019年10月の「ONE WARRIOR SERIESONE」日本大会でマレーシアのレイに3R TKOで勝利し、本戦出場を目指しているファイター。幼少時より関西でも屈指の指導力を誇る名門ジム「及川道場」に入門。2019年の新空手全国大会「K-2GRAND PRIX」軽軽量級で優勝。最優秀選手にも選ばれている。
また、「ABEMA」で配信されている恋愛リアリティーショー『恋する 週末ホームステイ』に出演し、「しょあ」として人気を博している。
「ONE WARRIOR SERIESONE」日本大会ではリングで戦ったが、2020年7月12日のプロ修斗大阪大会では、ケージでのキックボクシングを戦い、紀之定 健真(BLACK☆Jr)を相手に判定3-0で勝利している。
有井は「今、この時期に大きな試合を組んでもらって、凄く気合が入っています。対戦相手も強いですが、僕は僕の試合をして勝つだけです! 世界同時中継なので、僕の存在を認識してもらえるような試合にします」と存在感を示すと語る。
対する黒田直也は、キャリアでは有井を大きく上回るプロ10戦目。RISE3勝1敗1分で、2020年2月にはRISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵の弟である寺山遼冴(TEAM TEPPEN/2018年KAMINARIMON全日本ジュニア-55kg級優勝)を相手に右ストレート、右ミドルで序盤からアグレッシブに攻め、判定0-1のドローに持ち込んでいる。
「ONE WARRIOR SERIESONE」初参戦に向け、「ONE Championship」の大会に出場するチャンスに恵まれました。必ず勝ちます」と力強いコメントを残している。
【既報カード】
▼メインイベント ライト級(※77.1kg)5分3R
青木真也(EVOLVE MMA)
江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)
▼コメインイベント(セミファイナル)ストロー級(※56.7kg)5分3R
猿田洋祐 (和術慧舟會HEARTS)
内藤のび太 (パラエストラ松戸)