◆UFC Fight Night: Munhoz vs. Edgar現地時間2020年8月22日(日本時間23日)UFC APEX(米国ネバダ州ラスベガス)※メインカード詳報は後程掲載。
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【メインイベント】
▼バンタム級 5分5R○フランキー・エドガー(135.5lbs/61.46kg)[判定2-1] ※48-47×2, 46-49×ペドロ・ムニョス(136lbs/61.69kg)
バンタム級5位のムニョスと、フェザー級8位のエドガーによるバンタム級戦。1R、ともにオーソドックス構えから。序盤から右ローを効かすムニョス。左右にステップを踏むエドガーはサークリング。ムニョスは詰めて左ジャブ、右ストレート。圧力をかけ続けるムニョスは左を当てるが、ブザー直前にエドガーもワンツーを返す。ムニョスのラウンドか。
2R、前足シングルレッグも固執しないエドガー。詰めるムニョスはワンツー。それをかいくぐり回るエドガーは右ボディストレート。しかし詰めて際の打撃はムニョスが攻勢。追ってくるムニョスの足が止まったところに右を当てるエドガーはダブルレッグテイクダウン! バックに回りリフトするが、ムニョスもすぐに立ち上がる。
アッパーを当てるエドガー。ムニョスの右ローを掴んで尻餅を着かせることで、ムニョスにローを警戒させるか。1R中盤から左目尻から出血しているムニョス。エドガーはムニョスの左の打ち終わりに右ストレートを叩き込む。エドガーが取り返したラウンド。
3R、エドガーの飛び込みに左を返し右ローをダブルで突くムニョス。しかし、エドガーも右から左を当てると、追うムニョスも右ローでエドガーのステップを止めに行く。右回りのエドガー。競り合いのラウンド。
4R、ムニョスのローを掴んでダブルレッグテイクダウンはエドガー。尻餅を着きながらもすぐに立つムニョス。エドガーの左ジャブに右ストレートはムニョス! 互いに顔を腫らしながら打撃数は2Rがエドガーが多いもののほぼ同数との表示。詰めて打つムニョスのラウンドに。
5R、右ハイで牽制するムニョス。続くローキックに合わせてダブルレッグに入るエドガーだが、ムニョスもテイクダウンはさせず。しかしエドガーも右アッパーを当てると打ち合いの中でワンツーをヒットさせる。エドガーの右のバックフィストはブロックするムニョスがワンツーで詰めて右のハイまで繋ぐ。右ローのムニョス。出入りから右アッパーはエドガー。エドガーの左に左の打ち返しはムニョス! ジャブ&ローで圧力をかけるムニョスに右を当て返すエドガー。エドガーも左右を突くが、打ち返しがあるムニョスは右ロー。ブザーで終了。
ボディ打ち、右アッパー、テイクダウンを織り交ぜたエドガーに、常にプレッシャーをかけて前進し、テイクダウンされてもすぐに立ち上がり、左右フック、ジャブ&ローを効かせたムニョス。判定はスプリットでエドガーが勝利。下がりながらも打撃を当て、タイミング良くテイクダウンを奪ったエドガーがオクタゴンでのバンタム級初陣を勝利。バックステージで「僕は戻ったぞ!」と咆哮し、片足をひきずりながら控え室に戻って行った。
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【セミメインイベント】
▼ライトヘビー級 5分3Rオヴィンス・サン・プルー(205.5lbs/93.21kg)アロンゾ・メニフィールド(204.5lbs/92.76kg)
※サンプルーが新型コロナウイルス陽性反応。試合前日午後にキャンセルとなった。9月5日に試合で再調整中。
【メインカード】
▼ライトヘビー級 5分3R○マイク・ロドリゲス(205.5lbs/93.21kg)[1R 2分17秒 TKO] ※左ヒジ→パウンド×マルチン・プラフニオ(205.5lbs/93.21kg)
※ロドリゲスが首相撲ヒザでコントロールし、首相撲から近距離でヒジを縦・横と突き、ダウンを奪いパウンドアウト。
▼ライト級 5分3R○ジョー・ソレッキ(155.5lbs/70.53kg)[1R 3分51秒 リアネイキドチョーク] ※スタンドで背中に乗りチョーク×オースティン・ハバード(156lbs/70.76kg)
▼女子フライ級 5分3R○シャナ・ドブソン(126lbs/57.15kg)[2R 1分38秒 TKO] ※マウントからパウンド×マリヤ・アガポバ(125.5lbs/56.93kg)
※インサイドガードからパウンドを受けたドブソンだが、アガポバをリバーサルしマウントでパウンドアウト。賭け率で大幅アンダードックのドブソンが逆転勝利。
▼ウェルター級 5分3R○ダニエル・ロドリゲス(170.5lbs/77.34kg)[1R 2分24秒 KO] ※右フック×ドワイト・グラント(169.5lbs/76.88kg)
※佐藤天、ケーレン・ボーンは欠場。左右フックで先にダウンしたロドリゲスだが、攻め疲れたグラントに左フックをアゴに打ち込み、崩れたところに右を連打でKO。
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【プレリム】
▼女子ストロー級 5分3R○アマンダ・レモス(ブラジル/115.5lbs/52.39kg)[判定3-0] ※30-27×3×魅津希(日本/115.5lbs/52.39kg)
プレリミナリーのメインで日本の魅津希が登場。UFC2戦目に臨む。RIZINで活躍中の弟の井上直樹に続く勝利を目指す。2019年8月の前戦は緊急オファーを受け、一階級上であるフライ級で中国のウー・ヤナンに判定勝利したが、今回は本来のストロー級でブラジルのアマンダ・レモスと対戦する。
レモスは7勝1敗1分で、7勝のうち5つがKO、2つが一本勝ちというオールフィニッシャー。バンタム級でレスリー・スミス戦後(2017年11月)、ドーピング陽性でブランクがあり、2019年12月にストロー級でミランダ・グレンジャーにリアネイキドチョークで一本勝ちしている強豪だ。
1R、魅津希のセコンドには、同門でUFC世界バンタム級ランキング2位のアルジャメイン・スターリングがつく。ともにオーソドックス構えから。先に右ローは魅津希。ワンツーで飛び込むなどスロースターターを意識して自ら行く。スイッチするレモスも大きな右を振る。かわす魅津希。組んで左のクリンチボクシング。さらに左で差してヒザを突く。右で足を踏む魅津希。ケージ背にするレモスも右ヒザ。右での差しに変える魅津希。
離れ際に連打をまとめるレモスだが、魅津希はブロッキングも印象はどうか。サウスポー構えから左足で魅津希の腹に三日月蹴りを突き刺すレモス。そのまま蹴り足を前に着地させ、オーソドックス構えに変えると、右から左のワンツーの右ストレートで魅津希がダウン! 鉄槌も受けるが足を効かせてガードの中に入れる魅津希は手首を掴み腰を切って腕十字。離れたレモスに立ち上がる。レモスの左ミドルをガードする魅津希。右で差す魅津希にレモスが払い腰テイクダウン! 魅津希もすぐに跳ね上げて足を効かせてブザー。ダウンを取ったレモスのラウンドに。
2R、得意の右ローをカーフキック気味に前足に当てるレモス。出入りよりも圧力をかけていく魅津希。詰めて左で差してシングルレッグに入るが、右で小手に巻くレモス。魅津希は押し込んで右ヒジ。右ヒジを返すレモスに魅津希の速い左右! 左右ボディ打ちも。しかしレモスも首相撲ヒザ。押し込む魅津希は足技で崩すが、その右足を掴んで持ち上げテイクダウンはレモス。魅津希はすぐにガードから再び腕十字を狙うが、ここはレモスもしっかり警戒。背中をつけた魅津希は蹴り上げから立ち上がる。レモスはサウスポー構えに。そこを詰める魅津希は肩パンチを当てる。押し込んで魅津希だが、下になってもいる。どちらにつくか微妙なラウンドだ。
3R、勝負の最終ラウンド。オーソから左ローを当てる魅津希。レモスは右ミドル。さらに右ローにパンチで前に出る魅津希は金網まで詰めて左で差してシングルレッグへ。しかし右で小手に巻くレモスは差し上げると、右で差しに行く魅津希だが離れる。
左ハイはガードの上も、さらに右ミドルを当てるレモス。詰める魅津希はシングルレッグも差し上げられる。ヒザを突く魅津希に体を入れ替えるレモスを再び回す魅津希。シングルレッグからダブルレッグに移行も差し上げられる。
離れる魅津希にガード上もミドルを当てるレモスは左フックも。詰める魅津希にケージ背に尻で支点を作るレモスは首相撲ヒザを突き、ヒジ狙い。左ジャブを当てるレモス。右から左の打ち終わりに右を当てる魅津希だがブザー。
判定は3者30-27でレモスが勝利。ダメージは見えない魅津希だが、1年ぶりの試合間隔が響いたか。2020年11月15日にUFCデビューする村田夏南子(vs.リビーニャ・ソウザ)も同階級。あらためてUFC女子ストロー級の層の厚さも見えた魅津希のオクタゴン2戦目となった。
試合後、魅津希はSNSで「すみません。負けました。人生初ノックダウンでした。勝てるとどこかで思ってた分、応援してくれた方、楽しみにしててくれた方に申し訳ない気持ちでいっぱいです。少し休んですぐ練習再開します。押忍」と記している。
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▼ライトヘビー級 5分3R○ジョーダン・ライト(200lbs/90.72kg)[1R 1分31秒 TKO] ※ドクターストップ×アイザック・ビラヌエバ(205.5lbs/93.21kg)
後ろ廻し蹴り、首相撲から高い打点のヒザ蹴りで勝利した“ビバリーヒルズ・ニンジャ”ライト(右)。
▼ウェルター級 5分3R○マシュー・セメルスバーガー(170.5lbs/77.34kg)[判定3-0]×カールトン・マイナス(170lbs/77.11kg)
▼キャッチウェイト 140ポンド契約 5分3R○トレビン・ジョーンズ(139.5lbs/63.28kg)[2R 1分59秒 TKO]×ティムール・バリエフ(140lbs/63.50kg)
※マーク・ストリーグルが新型コロナウィルス陽性で欠場。代わって出場のジョーンズは2019年5月のDEEP89で大塚隆史に2R リアネイキドチョークで一本勝ち。