堀井翼の負傷欠場で因縁の対決は中止、代わって金子は東本と対戦する
2020年8月29日(土)東京・後楽園ホール『Krush.116』の対戦カードに変更があった。
ライト級3分3R延長1Rで金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン)との対戦が決まっていた堀井翼(K-1ジム五反田チームキングス)が練習中に左ヒジを負傷し、左肘滑液包炎と診断されて欠場が決定。
両者は6月28日に東京・新宿FACEにて開催された『Krush.113』で対戦し、1R1分45秒、ローブローによる反則決着で堀井が勝利。因縁の決着戦として7月22日に行われた記者会見でも盛り上がりを見せていた。
(写真)堀井の奇妙なパフォーマンスで会見から盛り上がっていたが、残念ながら中止に
堀井は「今回、私のヒジの怪我でメスを入れることになり、欠場になってしまい、誠に申し訳ございません。この試合を楽しみにしていたファンの皆様、金子選手、Krushの皆様、関係者の皆様、誠に申し訳ございません。1日でも早く回復して、またリングに戻ることを皆様にお約束します」とのコメントを寄せている。
代わって、東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が金子と-63.5kg契約で対戦する。東本は2012年9月のKrush初参戦でHIROYAをKOしたことで注目され、Krush・K-1のトップ選手たちと拳を交えてきたベテラン選手。4連敗を喫したが2020年1月に川崎真一朗をKOして復活の雄叫び。しかし、3月のK-1では蓮實光の剛腕でマットに沈んだ。ハンバーガーショップも経営している“戦うハンバーガー屋さん”。戦績は12勝(6KO)15敗。
東本は「金子選手はいつかやると思っていた相手なので、それが今決まっただけだと思います。急遽出場となりましたが、やることはやっているので何も気にしていません。練習したことを出して倒します」と、スクランブル参戦でも関係ないと強気なコメント。
金子は「この度は東本選手との対戦が決まりました。急遽オファーを受けてくださった東本選手に心から感謝いたします。東本選手はキャリアも豊富でテクニックもあり、K-1ルールでの偉大な大先輩という印象です。意気込み、対策としては堀井選手との再戦に向けて練習してきたものを貫徹して闘います。急遽オファーを受けてくださった漢気あるファイターに対し、今さら小細工を弄して勝とうとは思いません。今まで練習してきたものを発揮して正々堂々闘います。よろしくお願い申し上げます」と、東本に敬意を払って戦うとしている。
また、クルーザー級3分3R延長1RでRUI(K-1ジム五反田チームキングス)との対戦が決まっていた谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)も練習中に右肩を負傷し、今大会を欠場。
(写真)RUIの相手は初参戦のイラン人選手サッタリに変更
谷川は「この度は試合を組んで下さったKrushの皆様をはじめ、関係者の皆様、対戦相手のRUI選手、試合を楽しみにして頂いたファンの皆様、大変申し訳ありませんでした。自分自身全く諦めてはいないので、必ず怪我を治して復活します。これからも応援のほどよろしくお願い致します」と、謝罪と必ず復帰するとコメント。
代わってRUIと対戦するのは、初参戦のサッタリ・ウィラサクレック(イラン/WSRフェアテックス・イラン)。WAKOアマチュアムエタイ世界ミドル級王者、ムエタイ・プレジデントカップ2012優勝、ムエタイ・アジアンビーチゲーム2014優勝、ムエタイ・アジアインドア&マーシャルアーツ2017優勝などの実績を持ち、プロ戦績は10勝(3KO)1敗の29歳。今回、ウィラサクレック・ウォンパサー会長の推薦で急遽参戦することになった。
そのサッタリは「日本で戦うことができて嬉しい。今回の試合ではイランにこれだけ強い選手がいるということを日本のファンに見せたい。私のアグレッシブなファイトスタイルを楽しみにしてほしい」と予告。迎え撃つRUIは「イランの選手はアマチュア戦績が多いので、サッタリ選手も何でもできる選手だと思います。誰が相手でもやることは変わらないので、サッタリ選手がこのタイミングで試合を受けてくれたことに感謝しつつ潰しにいきます。当日は重量級の迫力をお届けします」と意気込んでいる。
15日には「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」に出場が決まっていた加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)が練習中に右足首を負傷し、右脛骨遠位端骨折の疑いがあると診断され今大会を欠場。これで今大会の欠場者は3人目という波乱の大会となった。