様々な異種格闘家と積極的にコラボを展開している京口。現役プロボクサーとしては歴代でも珍しい 撮影/阪本勇
プロボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベジム)の破天荒ぶりが、総合格闘技ファンからも注目されている。
京口は自身の公式YouTubeチャンネルで、ボクシング以外の異種格闘技とも積極的に交流。朝倉未来、朝倉海、浅倉カンナとボクシングのマススパーで拳を交え、HIROYAのキックによるカウンターを受けたかと思えば朝倉海とはオープンフィンガーグローブを着用してのMMAスパーリングまでやってのけた。他にもK-1選手や那須川天心のボクシング技術を解説したりと、ボクシング以外の格闘技ファンも気になる内容の動画を連発している。
(写真)朝倉海に関節技を仕掛けられる京口(京口紘人の公式YouTubeチャンネルより)
現在発売中の格闘技雑誌『ゴング格闘技』ではそんな京口に初インタビュー。格闘家とコラボする理由を「ボクシング以外の格闘技、例えばK-1やRIZINはプロデュースされているじゃないですか。各団体が選手をブランディングしていますよね。そこはボクシングではあまりしていない部分なんです。各自が各々やっている感じなんですね。その中で新規のファンを獲得するにあたって、ボクシングを知らない格闘技ファンにまず見てもらうことを考えたんです。そこで人気選手とYouTubeでコラボするのが一番合理的じゃないか、ボクシング界にもそうですし、コラボ相手の業界にもプラスになるかなと。それがきっかけです」と、両方の業界に興味を持ってもらうことが目的だと話す。
ボクシング以外のことをすることにためらいはないのかと聞くと「全然ないですね。いろいろなことにチャレンジしていきたいので」と好奇心が旺盛。「お互いがお互いを高め合えるもの」と、交流に積極的なのだという。
異種格闘家と拳を交えるコラボで注意していることは「こっちの方が強かったとかそういうことじゃないんです。YouTubeというコンテンツの中でのエンタメなので、そこを理解してもらいたいです。同じリングで同じルールで戦うとなれば優劣をつけてもいいと思いますが、全く違うジャンルなので。そこをはき違えて欲しくないですね。それはやっている格闘家たちみんなが思っていることだと思います」と、あくまでもエンターテインメントなのだとファンに理解して欲しいと訴えた。
そのほか京口は海とMMAスパーリングをやった感想、朝倉兄弟の打撃の違い、格闘技でパンチが上手いと思う選手などをインタビューで語っている。