キックボクシング
ニュース

“伝説の拳”ブランコ・シカティックの忘れ形見が来年プロボクサーの道へ

2020/07/26 12:07
“伝説の拳”ブランコ・シカティックの忘れ形見が来年プロボクサーの道へ

若き日のブランコ・シカティック(左)と息子のブルーノ。確かに目つきがそっくりだ(隣はハーリック会長)

2020年3月23日にクロアチア・ソリンにて亡くなった第1回K-1グランプリの優勝者ブランコ・シカティック(クロアチア)の遺児であり、「伝説の拳の忘れ形見」「石の拳2世」の長男ブルーノ・シカティック(Bruno Cikatic)が本格的なボクシングのトレーニングを今年から開始している。


 そして先日、新型コロナ禍がやや治まった状況にてドージョー・チャクリキ会長でブランコの師であるトム・ハーリック会長がブランコの墓前に参った際に、ブルーノのトレーニングを視察。細かなコーチングアドバイスを行った。ハーリック会長は「このまま伸びて行けば、ボクシングでトップが狙える才能がある」とブルーノの素質に太鼓判を押した。


 ブルーノは2003年2月23日生まれ、現在17歳の高校生。父と同じく体格に恵まれ、身長は185cm、体重は70kg。基本はオーソドックスだがサウスポーにスイッチも出来る。本年、クロアチアのボクシング・アマチュアリーグに参戦予定だったが、新型コロナ禍のためリーグ自体が中止となってしまった。しかし、昨年度のアマ王者をスパーリングで圧倒するなど、大いに将来が期待される存在だそうだ。


 クロアチアのメディアでは「目付きが父のブランコ・シカティックとそっくりだ」と話題になっているという。


 来年、高校を卒業したらブルーノ・シカティックは父がトレーニングを積んだオランダ・アムステルダムに行き、プロボクサーとしての第一歩をスタートさせる。伝説の拳の忘れ形見は、父と同じ格闘技の道を歩き始めた。彼の前途が洋々たる物となる事を大いに期待したい。

記事提供=ドージョー・チャクリキ・ジャパン

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア