公開オファー募集に踏み切った中井。難しい現状ではあるが、応えてくれる団体は現れるか
女子MMAファイターの中井りん(修斗道場四国)が7月24日(金)に自身のブログを更新。試合に渇望していることを明かした。
中井は「ずっと、どこからも試合のオファーがありません、前の試合から9カ月が経ってしまいました。私はどことも契約していない、完全なるフリーエージェントです、御連絡は私に直接して下さい」と、試合のオファーを呼び掛ける。
さらに「私は女子フライ級で世界で1番強いつもりでいます、その私を必要としていない、むしろ強い私が邪魔なようです。実力、実績、キャリアも、人気も、これまでして来た事も、何も関係ないみたいです。私は見捨てられたようです」と嘆いた。
(写真)今回のブログに掲載されていた写真。ファンが喜んでくれる画像を貼っているという
中井は4月12日にデビューの地である大阪で開催の『DEEP CAGE IMPACT in OSAKA』で加賀谷花野(柔術&MMAアカデミーG-face)との対戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会開催は中止。2019年10月に計量オーバーで失格となったKINGレイナの代役として試合前日にオファーを受けてDEEP JEWELSに緊急参戦し、ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(タイ)に1R3分20秒、腕十字で勝利して以来、リングに上がっていない。
各団体は新型コロナウイルスの影響で外国人選手が入国規制で招聘できず、また、試合オファーを断る日本人選手もいるという。国内女子フライ級屈指の実力者である中井との対戦を受ける選手も限られていると思われ、なかなか試合が組めないのも現状だ。観客動員が半数以下に抑えられていることもあり、中井が住む四国からの交通費もプラスされることを考えると二の足を踏むのかもしれない。
とは言えプロ格闘家である中井にとって試合は仕事。長い間収入がなく「中井りんサポート基金」としてファンにサポートを呼び掛け、グッズの他に自分が使用した服やグローブなどをそのお礼で送り「ほとんど無くなってしまいました」という。
今回の悲痛な訴えに応えてくれる団体は現れるのか。