5月修斗から緊急参戦する大島沙緒里(左から2人目)とAACC女子部。AACCからは同大会に3選手が出場。本野美樹(左)は赤林檎と「DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦」に臨み、浜崎朱加(中央)はグラップリングタッグマッチに出場。永尾音波(右から2人目)がKAIと対戦する。杉本恵(右)は、8.1「修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント決勝戦」で黒部三奈と対戦!
2020年7月23日(木・祝)に新宿FACEで開催される『skyticket Presents DEEP JEWELS 29』にて、注目のカードが行われる。
当初、女子高生ファイターのさくら(フリー)と対戦予定だった川西茉夕(総合格闘技道場BURST)が欠場(※新型コロナウイルスの警戒レベルが上がった事で、勤務先の病院から出場を取り止めるよう要請があり欠場)。代わりに、修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメントベスト4の大島沙緒里(AACC)がさくらと対戦することが急遽、決定した。
▼DEEP JEWELS 49kg以下 5分2R
さくら(フリー)
大島沙緒里(AACC)
DEEP JEWELSにスクランブル参戦する大島は、3歳から始めた柔道で21年のキャリアを誇り、名門・東海大柔道部出身で、2014年9月の全日本ジュニア柔道体重別選手権女子44kg級で優勝(旧姓・安達)。夫は2018年の「講道館杯全日本体重別選手権」男子60kg級優勝の大島優磨で現在、大島沙緒里は双子の娘を育てる母親でもある。
MMAでは、2019年の全日本アマチュア修斗で圧倒的な強さで優勝。2020年1月には修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメントに抜擢され、一回戦で小生由紀をKOし、5月の準決勝では元DEEP JEWELSアトム級王者の黒部三奈相手に敗れはしたが、新人離れした才能を発揮している。
アマ修斗を経てプロMMAでは1勝1敗なものの、AACCで浜崎朱加や杉本恵、本野美樹ら、柔道・レスリング出身MMAファイターたちと鎬を削る大島は、戦績以上の力を急速に身につけている。また、2020年2月にさくらを苦しめた永尾音波も練習仲間で、その試合からもフィードバックを得ての参戦となるだろう。柔術出身のさくらを相手に緊急参戦の大島は、どんな試合を見せるか。
この試合を越えたら、ミクロ級で勝負したい
──川西茉夕選手の欠場により、急遽DEEP JEWELS参戦が決定しました。5月修斗から2カ月の試合でオファーを受けた気持ちを教えてください。
「前回、黒部選手に負けてしまっていたので、負けたままで終わりたくないという気持ちがありました。もっと試合数をこなしていきたいと考えていたところにお話を頂けたので、急遽ではありますが、減量も無いので受けることにしました」
──対戦相手のさくら選手は柔術の強豪でプロキャリアは2戦(2勝)と同じです。どのような印象を持っていますか。
「同じようなタイプの戦い方かなとは思いますが、柔術で強いというのは知っていたので、技術ではさくら選手の方が上だと思います」
──AACCの同門の永尾音波選手が前戦でさくら選手に接戦の末に敗れた試合をどう感じましたか。
「音波も強いので正直負けると思わなかったです。アドバイスはたくさん貰いましたが、『やってきたものが違いますよ。自信を持って戦ってください』と言ってくれました」
──前戦のベテラン黒部三奈選手との試合では、相手の苦手な序盤にダブルレッグでテイクダウンを奪うも、立たれてからの首相撲ヒザ、長い打撃で後手に回り、際でポジションを失ったように感じました。ご自身としては、あの試合で出来たこと・出来なかったこと、をどのように感じていますか。
「出来ないことばかりでした。唯一、出来た事は練習でもあそこまでタックルに行った事が無かったので、タックルに行けたことは良かったと思います。しかし、テイクダウンからの細かい技術もそうですし、試合運びについても色んなことを想定していなかったのが事実です。他にも課題はたくさんありますが、黒部選手との試合は私にとって本当に大きいものでした。今回の試合、これからの試合に生かしていきます」
──実戦を通してあらためて課題が浮き彫りとなり、気づきがあったと。これまで修斗を主戦場にしていましたが、今回の試合後はどのような目標を描いていますか?
「修斗では本当にみなさん優しくて有り難かったです。ただ、階級の部分で私はJEWELSのミクロ級(44.5kg)の中でも身長は低い方です。今回は-49kg契約ですが、減量をちゃんとして出たいという部分もあるので、今後はミクロ級で勝負したいと考えています」
──最後に試合への意気込みをお願いします。
「前回の試合を通して学ぶことが多くありました。それを生かして今回戦います。身体は小さいですが、しっかり相手に立ち向かって戦います。応援よろしくお願いします」