2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)にて開催される『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の記者会見が7月17日(月)都内で行われ、対戦カード第一弾が発表された。
K-1ライト級タイトルマッチ(3分3R延長1R)で、王者・林健太(FLYSKY GYM)がKrushライト級王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)の挑戦を受けて初防衛戦を行う。
林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後はデニス・デミルカプと金子大輝にKO勝ちと順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、今年3月に朝久泰央に不覚を取った。
ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代王座に就き、同年9月には大沢文也の挑戦を退けて初防衛に成功。今年1月に横山巧、6月には篠原悠人の挑戦を退け3度の防衛に成功。林との対戦を執拗にアピールしていた。
両者2017年11月の『Krush.82』で対戦し、ゴンナパーが林をKOするという結果に終わっている。王者・林にとっては防衛戦であると同時にリベンジマッチとなった。
林は「ライト級だったらゴンナパー選手が一番結果を出して強い選手だから戦いたい」と言いいつつ、この試合がタイトルマッチになり、俄然この試合に対してのモチベーションが高まった様子。「K-1のベルトを獲って人生が変わったので、死んでもこのベルトを渡すわけにはいかない」と、相手がゴンナパーであること関係なく、ベルト死守に燃えている。前回の対戦から約3年が経ち、その間にたくさんの技術を吸収し「落ち着いて戦えば絶対勝てる」と自信を見せる。
また、自粛期間中は家族と過ごす時間が多かったようで、「家族みんなタイトルマッチに気持ちが向いています」と、気持ちの面でも充電できた。地元・関西でのタイトルマッチに、「舞台も対戦相手も全て条件はばっちしなんで、意地でもベルトは守ります」と、防衛を誓っていた。
一方のゴンナパーは、一度勝っている林に対して、「9月にあのベルトが誰の物かわかると思う。ベルトを獲ればこの階級で自分が一番ということを証明できる」と自信満々。「自分の中の目標として、このベルトをずっと欲しいと思っていて、今年中には手に入れたい」と、Krushのベルトとの2本獲りに向けて準備万端の様子だった。
会見に同席した中村拓己プロデューサーも「KO決着必至のタイトルマッチになる」と、内容に太鼓判を押した。
●林 健太のコメント「ゴンナパー選手とずっとやりたいと言っていたのは、ライト級だったらゴンナパー選手が一番を結果出して強い選手だからです。それでゴンナパー選手と戦いたいとずっと言ってたんですけど、今回タイトルマッチになって、相手がゴンナパー選手というのもありますけど、そんなん関係なく、僕はK-1のベルトを獲って人生が変わったので、これは死んでも渡すわけにはいかないので、全力でがんばります。
(今回の試合が決まった時の心境は?)さっきも言ったんですけど、ホンマにベルトを獲って人生が変わったんで、このベルトは何があっても渡すわけにはいかないです。(対戦相手の印象は?)蹴りも強いですけど、気持ちも強いかなって。で、ガードも堅い。ただ気持ちやったら絶対負けへんし、ガードがどんだけ堅かろうが、ガードの上から効かせてやろうと思っています。
(前回の対戦から約3年経って、ここが違うぞというところは?)あの頃はそんなに技術は少なくて、気持ちだけでいっていた部分があるんですけど、あの頃に比べるとたくさん技を吸収してきた部分もありますし、落ち着いて戦えば絶対勝てると思います。(トーナメントで優勝してから快進撃が続いていたのに前回負けて、負けてオフに入るのは久しぶりだったと思うが、この間はどのように過ごしていた?)負けてオフに入ったというのもありますけど、コロナ的な感じで世間もみんなゆっくりじゃないですけど、自粛みたいになって、家族と接する時間が増えました。
いつもだと家族と接する時間もなかったし、練習もなかったので、ずっと家にいて、結構家族といたのでしっかり充電もできて、家族も『タイトルマッチに向けてがんばってくれよ』という感じなので、家族みんなタイトルマッチに気持ちが向いています。(林家全体で守りにいく?)林家全体だけじゃないですけど、応援してくださる人もサポートも、トレーナーもチームみんなで意地でも勝ちにいきます。
(地元でタイトルマッチ、リベンジマッチ。最高の舞台は整ったと思うが?)舞台も対戦相手も全て条件はばっちしなんで、あとはホンマに何回も言いますけど、意地でもベルトは守ります」
●ゴンナパー・ウィラサクレックのコメント「今少し緊張しているが、まずK-1に戻って来れてうれしい。今回新たにスタートするという気持ちで心も身体も準備万端でいる。(今回の試合が決まった時の心境は?)9月に大阪であの(K-1)ベルトが誰のものか分かるだろう。K-1のベルトを獲ればこの階級で自分が一番ということを証明できる。
(対戦相手の印象は?)林は強い選手だと思うし、K-1ルールにおいては私よりも歴が長いと思う。ただ自分もK-1ルールでは強い選手だと思っている。(前回の対戦から約3年経って、ここが違うぞというところは?)あの時はあまりK-1での経験はなかったが、あの時から比べて経験の面で良くなっていると思う。(K-1のベルトに対する想いは?)自分の中の目標として、このベルトをずっと欲しいと思っていて、今年中には手に入れたい」