2020年9月12日(土)東京・大田区総合体育館『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2』の対戦カード第2弾が、7月13日(月)都内で行われた記者会見で発表された。
2月の「無法島GRANDPRIX 64kgトーナメント」に続き、今大会では「創世のタイガGRANDPRIX KNOCK OUT 61.5kg RED初代王座決定トーナメント」(ワンデートーナメント)が行われる。今回は8名ではなく4名となり、REDルール(ヒジ打ちあり)でトーナメントが争われることに。
その出場選手は、WBCムエタイ日本ライト級王座、HOOST CUP日本スーパーライト級王座、蹴拳ムエタイスーパーライト級王座、REBELS-MUAYTHAIライト級王座など“四冠”に輝いた小川翔(OISHI GYM)。
WKBA世界ライト級王座、第9代日本フェザー級王座、第10代日本バンタム級王座の“三冠”に輝いた重森陽太(伊原道場稲城支部)。第4代REBELSーREDスーパーライト級王座、REBELS-REDライト級暫定王座の“二冠”に輝いたスアレック・ルークカムイ(タイ/スタージス新宿)。そして第15代NKBライト級王者・高橋一眞(真門ジム)の4名。
会見ではまずトーナメント組み合わせの抽選会が行われ、じゃんけんに勝った順番で抽選箱のボールを引き、1番と2番、3番と4番がそれぞれ1回戦で対戦することに。小川、重森、スアレック、高橋の順でボールを引き、奇しくもその順番通りとなり、1回戦は小川vs重森、スアレックvs高橋の組み合わせとなった。
『創世のタイガ』作者である森恒二氏は「創世のタイガが協賛スポンサーで協力することになったのは、タニマチ的なものではなく無法島GPをやった時に作品のプロモーションに効果が表れたからです。数字が出ているので引き続き協賛することになりました。キックボクシングと漫画はおそらく相性がいい。非日常を味わいたいというのがあるのだと思います。効果が高かったので今回もトーナメントに協力させていただきました」と、協賛となった理由を説明。
続いての選手コメントでは、小川が「2月のKNOCK OUTでは64kgトーナメントで西岡選手に負けてしまいましたが、またREDルールの61.5kgで挑戦出来るので感謝しています。1回戦は重森選手。強い選手なのでしっかり勝って、決勝も勝って優勝したい」と、2月の無法島GPの雪辱を晴らしたいとした。
重森は「KNOCK OUTのワンデートーナメントといえば55.5kgで伊原道場本部の先輩の江幡塁さんが優勝しました。伊原一門でおめでとうと声を懸けていたんですが、私は『次は自分が獲ります』と唐突に意気込んで塁さんも『頑張れ』と言ってくださいました。だから伊原道場に2本目のベルトを持って帰ります」と、2019年8月の「KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定1DAYトーナメント」で江幡塁が優勝したのに続き、自分が制すると宣言。
スアレックは「今回のトーナメントはあまり選手が分からないですが、KOで両方勝ったら優勝します」と2試合ともKOで勝って優勝と言い放つ。高橋は「久しぶりのKNOCK OUTでトーナメントなので、めっちゃワクワクしています。小川選手と重森選手とはやったことがあって、重森選手には負けているので決勝でリベンジしたい。だから1回戦でボロボロになって欲しい。ボロボロの状態で来てください」と、小川のアシストに期待して笑いをとった。
<質疑応答>
小川 翔
――昨日試合を終えたばかりですが、怪我は大丈夫ですか?
「スネが痛いくらいですが、心が一番怪我しています」
――2月に続いて参戦することについては?
「自分的には呼んでいただいてありがたいですが 勝ってないので。本当は全部勝って臨みたい試合でした。次こそは優勝したいです」
――タップロン、西岡蓮太、白鳥大珠と3連敗ですがその反省点は?
「手数が少ないかと思います。最後に手数を出せたらもっと変わっていたかなと思います」
――重森選手の印象は?
「重森選手はムエタイスタイルで、背が高くてリーチがある。白鳥選手もデカかったのでデカさは問題ないですね。組みの対策もして臨みたい」
重森陽太
――昨日の小川選手の試合は見ていましたか?
「昨日の試合を見て、今日会場に来た時に見ましたって話をしていました。試合することになって驚いています。長身の選手に対する対策が出来ている気がしました。そこに苦手意識はなさそう、そこはリーチで誤魔化さずに駆け引きをしていきたいです。
――昨年の翔・センチャイジム戦がベストバウトだったと思いますが、反響はありましたか?
「反響は凄くありました。僕は40戦くらいやっていて倒されたことはほとんどないんですが、僕が倒されたシーンがいっぱい流れたので倒されやすいイメージが付いてしまいました(笑)」
――自粛期間中はどんな練習を?
「時間があったので、僕は試合前と試合がない時で練習内容を変えていて、ない時はテクニック重視の練習をしています。今回はフォームや立ち方を意識してガラッと変わる時期になりました。そこをしっかり落とし込めるようにしたい。白鳥選手も倒すと言って倒せず、小川選手が頑丈だったという感想があるんですが、そこはトーナメントというのもあるので勝つには上手さを見せていればと思います。ただ、(小川をKOした)第一号になれたらいいかなとは思います」
スアレック
――組み合わせが決まったことについて。
「自信はいっぱいです。相手のことは何も分からない。ヒジもあるのでしっかり練習して優勝を狙いたいです」
高橋一眞
――ジムをオープンしましたね。会長になるのですか?
「ジムを5月にオープンしました。会長ではなく代表トレーナーですね。本当は4月からやりたかったんですが、5月はパーソナルのみ、6月からは通常営業しています。会員さんの前でめっちゃえらそうにしているので、何としても優勝します」
――1回戦の対戦相手の印象を。
「スアレックはめちゃくちゃ攻撃的で、めちゃ面白い試合になると思います。負けにならないよう頑張ります。キャッチフレーズを怒突き合いお兄ちゃんと付けてもらったので、そろそろそれを見せましょうか」
(写真)4人には講談社より「創生のタイガ」全巻セットがプレゼントされた――決勝では誰と戦いたいですか?
小川「ホーストカップで高橋選手とやっていてヒジで切られているので、その借りは返したいです」
重森「どっちとやりたいか。どっちもいい選手なので答えにくいですね。おそらくスアレックが上がってくると思いますので、決勝でしたいと思います」
スアレック「どっちが出てきても僕は勝つので大丈夫です」
高橋「重森選手には負けていて、小川選手にはヒジでKO勝ちしているのでもうやりたくない(笑)。だから重森選手に上がってきてもらわないと困る。ヘロヘロの重森選手とやらせてもらいたい。小川選手、頑張ってください!」