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【Krush】武尊の首を狙うレオナ・ペタス「K-1チャンピオンよりKrushチャンピオンの僕の方が強い」

2020/07/13 10:07
【Krush】武尊の首を狙うレオナ・ペタス「K-1チャンピオンよりKrushチャンピオンの僕の方が強い」

“石の拳”と称される強打をミットに打ち込むレオナ。大岩を退けてまた武尊戦へ一歩近付くか (C)K-1

2020年7月21日(火)東京・後楽園ホール『Krush.115』で、Krushスーパー・フェザー級王座2度目の防衛戦に臨む王者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)が、13日(月)東京・LARA TOKYOにて公開練習を行った。

 3月の『K'FESTA.3』では、第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者で武尊をも手こずらせた村越優汰にKO勝利を収めたレオナ。村越戦後、世の中は新型コロナウイルス感染拡大のため緊急事態宣言が発令されるなどしていたが「世界最高のトレーナー」と信頼を寄せる半沢英俊トレーナーの元で問題なく練習に集中できていたという。


 公開練習でもレオナは半沢トレーナーを相手に2Rにわたるミット打ちを披露。「自粛の影響がないと言えばウソになりますが、僕はプロファイター、プロ格闘家が仕事。練習は『不要不急』ではないので。半沢トレーナーとマンツーマンでずっと練習していました。今までの試合よりも仕上がってる感がありますね」と笑顔を見せた。

 昨年、Krush王座を獲得したレオナは、以前から対戦を熱望していた武尊との対戦を改めてアピールしていた。その武尊と同門で、海外での練習もともにしている今回の挑戦者・大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との一戦には注目が集まる。しかし2度目の防衛戦の相手となる大岩に対して、レオナの口からは辛辣な言葉が並んだ。

「いい選手だとは思います。けど、チャンピオンレベルじゃなくて、“いい選手止まり”の選手かなと思いますね。もし僕が大岩選手とやるんだったら、僕がチャンピオンになる前にもっと早くやるべき選手だったと思います。今は僕の方が全然レベルが上になったんで。(武尊戦に向けての)ストーリー性という以前に、単に僕のやる相手がいなくて、まだ僕とやってない選手をただ迎え撃つだけっていう感じに思ってますね。

 僕は昔よりも倒せるようになったと思うし、今8連勝(5KO)中なんですけど、8人みんな強くて、元チャンピオンとか名のある選手ばかりでした。大岩選手はその8人のなかに入れても『ん?』って思う選手だと思うんですよね。だからこそもっと早くやるべきだったんじゃないかなと思います」


 大岩に厳しい言葉が並ぶ一方、昨年ようやく獲得したKrush王座の防衛戦であることへの思い入れは強い。

「僕はKrushが一番大事で、Krushチャンピオンであることを誇りに思っています。だからK-1に出ることや武尊戦を見据える前にキチンとベルトを防衛しなきゃいけないと思っています。コロナの期間に大会延期などありましたけど、僕の目標はブレてないし、それに向けてやるべきことをやる時間が増えたというだけですね。このコロナの期間に自分と向き合う時間がすごく増えて、何がいいか、何がよくないかというのも分かったし、悪いところも修正できたのでよかったと思います」

 その上で、大岩戦の試合展開については「向こうが来てくれればKOできると思うし、僕はKOを狙っていきたい。自分で展開を作っていく試合にしたいですね。今の僕はインファイトもアウトボクシングもどっちもできるようになっていて、全局面で勝てるようになっています。さらに成長してる姿を見せていきたいですね。ずっと前から言ってるんですけど、僕はK-1チャンピオンよりKrushチャンピオンの僕の方が強いと思っているんで、見ている人にもそう感じてもらえる試合をしたいと思いますね」と、自信の表情で語った。

 記者から「大岩のセコンドには武尊がつくと思うが?」と問われると、「そこを意識しちゃうと足下をすくわれそうだし、大岩選手にも失礼なので」とレオナ。「リングに上がったら対戦相手のことしか考えません。セコンドのことは関係なく、大岩選手を倒してベルトを防衛するということしか考えてないです」とKrushのベルトを防衛することに全力を注ぐつもりだ。


 公開練習の前日には、弟の加藤虎於奈が8月29日(土)東京・後楽園ホール『Krush.116』での第7代Krushウェルター級王座決定トーナメントに出場することも発表された。かねてからの念願だった兄弟王者という目標にも近づいている。

「一昨日のKrush(7・11「Krush.114」後楽園大会)で、近藤拳成選手は負けましたよね。勝っていたら魁成選手と兄弟でベルトということもあったと思うんですけど、負けちゃったんで、加藤兄弟でベルトを巻こうと。まず兄として、虎於奈にしっかりと『ベルトを持ってるよ』というところを見せたいです」

 彼ら兄弟を育て、応援してくれていた母の美香さんが4月に亡くなったばかり。そこへの想いも強い。

「生前に母と交わした約束を、しっかり守りたいなと思ってます。もともとは僕がKrushとK-1の2本のベルトを巻くことを約束してたんですけど、僕が次の試合に勝って、虎於奈が8月にベルトを巻いたら、約束以上のことを実現できるので、その姿を母にも見せていきたいなと思ってます」

 思い入れの強いKrush王座の防衛戦、来たるべき武尊戦、兄弟王者への道、そして亡くなった母への思い……それら全てを胸にリングに臨むレオナは、王者らしい強さを見せて勝つことができるのか。

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