2020年7月12日(日)にABEMAにて独占生中継される、RISE初のテレビマッチ(無観客試合)『Cygames presents RISE on ABEMA』で、ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ・闘英館)と対戦するRISEライト級王者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が、7月5日(日)にオンライン合同取材を行った。
ミット打ちをライブ映像で披露し、サウスポーからのワンツー&右フック、左ミドル、ヒザ蹴りと鋭い技をミットに叩き込んだ。
「調子は普通です。今回は67kg契約(ライト級は-63kg)なのでアンダー過ぎんように頑張ろうかなって。疲労もいい感じで抜けているので特に変わったことはないですね」と、体重の減りすぎが逆に心配だと原口。ミット打ちではミドルを蹴った後に、蹴り足をすぐ降ろさずスネブロックするような体勢をとってから降ろす独特のモーションをしていたが「あれは体幹を意識しているんです。蹴った後でフラつく人が多いので。片足でバランスを保てるか」と、蹴った後もバランスが崩れていないかを確認するためだったと説明した。
(写真)同じ関西勢の鈴木真彦(左)、山口裕人(右)と合同オンライン公開練習に臨んだ原口 対戦相手のトファネリはMMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月のRISEで直樹に判定負けしているが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。
「昔からアクセル(神戸の格闘技イベント)に出ていたので知っています。階級が上なのでやると思って見ていなかったんですが、麻原戦がヤバかった。その時は僕もアクセルのタイトルを獲った時くらいでそんなに強くなかったから、まあ問題ないかなと思います。体重差は正直関係ない。70kgくらいでも大丈夫なので問題ないです」
トファネリの蹴りに関しては「あれは全然見えます。回転蹴りに回転蹴りを合わせてやろうかなと思っていますし、回転蹴り出す前に倒してやろうかなとも思っています。回転する前に初期動作があるので、それに合わせられたら。それか蹴り終わりに。空手時代は胴廻し回転蹴りに胴廻し回転蹴りを合わせたことがあります。自分は左で蹴るので空中で重なるかもしれない」と、空手で回転系の蹴りには慣れているので問題なしと言い切る。
RISE初の無観客試合になることについては「お客さん欲しいです。モチベーションをどう保てばいいか分からない。試合をやれば関係ないけれど、入場とかはどうしようかなって思っています。KOしても歓声が飛ばないし」と、やや不満そう。
(写真)1月大会で秀樹(右)を一撃KOしてRISEライト級王座に就いた 本来なら4月に開幕の『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg』世界トーナメントへの出場が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会が開催中止となり、延期となった6月の横浜大会も中止。秋からの開幕が予定されているが先が見えない状況となっている。原口は1回戦で世界的強豪チャド・コリンズ(オーストラリア)との対戦が決定している。
「やりたくないんです、ほんまは。心のどこかになくなってくれんかと思っていた」と本音かジョークか分からないことを言う原口だが、「打倒チャド。正直、白鳥君よりもチャドを目標にやっています。目標は切れていないので大丈夫です」と、この期間もチャドを倒すことに集中して練習を続けてきた。
その一環として「チャドは大きいので筋肉も体幹も負けていると思うので肉体改造して、体重は負けているけれど筋肉の質で勝ってやろうかなと思っていますね」と肉体改造に着手していたという。
「67kg契約になってからいっそうフィジカルトレーニングに力が入りました。今は週7日やっています。ベンチプレスばかりやっていますね。“エブリーベンチ”です。練習前にジム行ってベンチやって練習やってからベンチしています。動きが悪くなったらやめようと思っているけれど今のところはないです。秀樹さんとの試合も意味わからんので倒したけれど、多分ベンチのおかげ。それが出た。0から100で上げる力が必要なのでそれが無意識に出ていたと思う。効果が出ていると思ってエブリーベンチやるようになった。必要かなって」と、1月大会の第6代ライト級王座決定戦で秀樹を1R2分23秒、一発で倒した右フックはベンチプレスの効果が表れた一発だったとする。
チャドとやるまでには「今が65.5~66.0kgくらいなので68kgは欲しいですね」と身体を大きくしたいとし、「ベンチは最大130kgを上げます。筋持久力を上げるためにエブリーベンチです」と、とにかくベンチプレスにハマっているようだ。
同じ大会には対戦を意識して挑発を続けている白鳥大珠の出場も決まっており、小川翔と対戦する。この一戦について聞かれると「僕の中ではメインです。ファンとして見たい試合です。でも王子(白鳥のこと)には負けて欲しくない。きっちり倒してほしい。今回はいい相手なので王子を応援しています。予想は勝つと思うけれど倒せるかは分からない。もしかしたら逃げるか手数で勝つか。倒したらすげえなって思います」と、今回ばかりは白鳥に勝ってほしいとした。
(写真)必殺の威力を誇る三日月蹴りの精度をさらに高めたという 自粛期間中は「三日月蹴りの精度を上げてきました。あと体幹を鍛えていましたね。三日月をどんな体勢からでも蹴れるようにしました」と、必殺の威力を誇る三日月蹴りを強化していたと言い、「ガードを固めさせて腹で倒してもいいし、腹を効かせて二段蹴りかパンチで行ってもいいし、いろいろな展開があります。ボッコボコにします。それか、三日月で一撃で終わらせるかですね。はよう倒そうと思っています。決める用意はしています」と、殺傷能力の高い技で必ず仕留めるつもりだという。
そして「皆コロナでうずうずしていると思うので試合をして、今からコロナがまだ続くと思うのでみんなで負けないで頑張っていきたい。試合を見て元気を出してほしいです」とメッセージを送った。