日本拳法の道衣と防具を初めて着用した朝倉は「重い、動きづらい」と戸惑う(朝倉海のKAI CHANNELより)
朝倉未来が合気道、矢地祐介がジークンドーや躰道、金太郎がボクシングとMMAファイターの中で異種格闘技とのコラボが流行している昨今、RIZINファイターの朝倉海(トライフォース赤坂)が日本拳法を体験した。
日本拳法は1932年に創始された武道で、グローブと防具(面、胴など)を着用して打撃、投げ、寝技を駆使して勝敗を競い合う。大学のサークル活動として、関西を中心に普及している。キックボクシングの元チャンピオンである猪狩元秀や長江国政、元K-1ファイターの長島☆自演乙☆雄一郎、現K-1ファイターの皇治、MMAファイターの中村優作など日本拳法をバックボーンに持つ格闘家は多数いる。
(写真)いきなりスパーリングに挑む朝倉(朝倉海のKAI CHANNELより)
今回は「僕と戦いたいとメッセージを送ってきてくれた」という2020年度西日本王者の茂木奨吾(和拳連久度山)を相手に、朝倉が日本拳法を体験してスパーリングまでやるというもの。朝倉は「日本拳法ならではの攻撃を学んで総合格闘技に活かせたらと思います」と意欲的だ。
まずは道衣に着替え、白帯を巻く朝倉。続いて防具などを着用すると「頭が重い、防具があるから動きづらい」と戸惑いも見せる。ファールカップを着けると金的への攻撃(寸止め)もあると聞いて「究極やん」と驚く場面も。
簡単なルール説明を聞き、さっそくスパーリングに挑む海。初めてにも関わらず茂木とほぼ互角にやり合っていたが、投げられたところにヒザ蹴りを入れられて一本をとられる(一本×2回先取で勝利)。それでも最後まで戦い、二本目をとられることはなかった。
(写真)朝倉(左)が驚いた日本拳法のガード(朝倉海のKAI CHANNELより)
「日本拳法ヤベェな。マジでキツい。ディフェンスが上手い」と感想を述べる朝倉。茂木は「(パンチが)めちゃくちゃ重い」と言い、「(日本拳法の)センスは抜群ですよ」と称えた。
これに気を良くしたのか朝倉は「試合とか出ても面白いかも。日本拳法面白いっすね。総合に近いですね」と、なんと大会出場にも興味を示していた。
その後は、日本拳法の代名詞ともいえる前足で踏み込むと同時に打つストレート(日拳ストレートとも呼ばれる技)を教わり、「これ総合でも使えますね」と成果のあるコラボとなった。このスパーリングなどの様子は朝倉海の公式YouTubeチャンネル『KAI CHANNEL」で見ることができる。
6月26日には現WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(ワタナベジム)とのコラボ動画もアップしている朝倉。「これからYouTubeコラボが続きます」と予告しており、朝倉がどんな挑戦&体験をするのかが楽しみだ。