「ジムを出したことでベルトへの欲が増した」と大沢 (C)Krush
2020年7月11日(土)東京・後楽園ホール『Krush.114』で、蓮實光(パラエストラ栃木)と対戦する、K-1ライト級世界最強決定トーナメント2018準優勝・大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手で、2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦するもタイトル奪取ならず。その後は2勝して2敗、さらに2勝して今回の試合に臨む。戦績は25勝(3KO)16敗3分。
カウンター1発で切り落とすようなKO
――昨年12月のK-1大阪大会を怪我で欠場し、約10カ月ぶりの試合になりました。欠場期間のことを教えてください。
「試合そのものが10カ月ぶりになって、これだけ試合間隔が空いたのは…多分初めてじゃないですかね。最初は練習どころかリハビリもできないぐらいだったので、早く治そうと思ってまずは治療をして、それから毎日リハビリに行ってました。怪我をしたのが12月の前半で、軽い練習を始めたのは2カ月後ぐらいだったと思います」
――その間には自身のジムが=Joker GYMもオープンしました。今回がジムを出して初めての試合になりますが、どんな変化がありますか?
「自分のジムで練習するのは週に2回~3回なんですけど、他のジムではできないような自分の練習、軽い確認だったりそういう練習ができるようになりましたね」
――心境の変化はいかがでしょう?
「やっぱりジムができて、ジムの代表なので背負うものはありますよね」
――対戦相手の蓮實選手の印象を聞かせてもらえますか?
「実はあんまり試合を見たことがなくて…パワーがあって筋肉マッチョっていうぐらいですかね」
――蓮實選手は倒し倒されの試合が多い激闘系です。相手のファイトスタイルには気にならないですか?
「正直言って、打ち合いって誰でも出来るんです。ぶっちゃけ格闘技をやったことがない素人でも打ち合いはできると思ってます。でも、巧い試合とか技術がある試合というのは" 上手い"選手しかできないので、相手が打ち合いが得意とかは全く気にならないです」
――逆に久しぶりの試合となる大沢選手は、どんな自分を見せたいですか?
「1Rは感覚を取り戻して…今回は僕らしくないですけど、ちょっとKOを狙っていきます。ただ、それは激しい試合でKOを狙うとかじゃなく、ストーン! とカウンター1発で切り落とすようなKO。それをもう延々と練習しています」
――改めて怪我から復帰して、何を目標に戦っていこうと思いますか?
「しっかりKrushのベルトを獲って、そこから林健太が持つK-1のベルトに一直線かなっていうイメージですね、自分では」
――なるほど。大沢選手がそこまでベルトへの想いをはっきり語ることはなかったと思います。ベルトに対する想いや意欲が増したのでしょうか?
「そうですね。やっぱりジムを出したことで、ベルトへの欲が増しました。ベルトが欲しいです。僕もジムの代表になって、選手や会員のみなさんを教えるようになって、やっぱり自分が格闘技をやってきた・生きている実感が欲しいので、それにはベルトが必要かなと思っています」