MMA
コラム

【2000年4月の格闘技】若き日の五味隆典が大阪で大暴れ! 大ピンチを切り抜けて乱打戦に持ち込む

2020/04/22 11:04
 1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去4月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。44回目は2000年4月2日に大阪・なみはやドームサブアリーナで開催された『R.E.A.D.~SHOOTO 2000~』より、21歳の若き日の五味隆典(K'zFACTORY)の試合。 「止めんなよ!」 (写真)フロントチョークを極められて大ピンチとなった五味だが、脱出に成功 対戦相手のファンデウソン・パヴァオン(ブラジル=プロ戦績1勝2敗)に第4代修斗世界ライト級王者アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ直伝のフロントチョークで絞めあげられていた五味が、レフェリーに向かって叫んだ。すぐに「止めないでね」と言い直したところが五味らしい。  本当は「落ちかけていた」そうだが、「そう何度もシューターがやられる訳には…研究しましたよ」という言葉通り、何とか首を抜いて大ピンチを切り抜けた。 (写真)終盤はパヴァオンの堅いディフェンスに阻まれ、KOを逃した 最大のピンチをしのいだ後は、五味の独壇場となった。スタンドに戻るや、右ストレートでダウンを奪取。さらに乱打戦で倒したパヴァオンをパウンド連打で上から打ちのめす。1Rに早くも2度のダウンを奪い、喧嘩屋・五味の本領発揮だ。  1R終了後、慌てるパヴァオン陣営に対し、五味はふてぶてしく金髪鬼の様相で仁王立ち。どんなフィニッシュを見せてくれるのかとの期待が高まったが、以後はパヴァオンが守りに徹して、下になっても五味に抱き着いてガードも堅く、五味は思うように攻められず。結局、最後までのらりくらり付き合わされてしまった。 (写真)勝利にも苦い顔の五味。引き上げる際には観客が差し伸ばした手を蹴り飛ばしながら控室へ戻った 5分3Rを戦い、判定勝ちを収めた五味は最後に「すいません!」と観客に頭を下げた。五味はこの勝利でデビュー以来の戦績を7戦無敗とした。
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