【RIZIN】榊原CEOがK-1さいたまSA大会開催について見解「一概にK-1のことだけが非難されるのはおかしい」

　RIZINは4月2日（木）19時より、榊原信行CEOによる会見を公式YouTube LIVEで生配信。4月19日（日）神奈川・横浜アリーナにて開催予定だった『RIZIN.22』の横浜大会の中止、今夏に“格闘技のメガイベント”を開催したいとの希望などを話した。 　その中で榊原CEOは、3月22日（日）さいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ～K'FESTA.3～』についても言及。 「同じ格闘技界を代表するK-1さんが、3月22日の開催で主催者として批判を受けることがたくさんあったと思います。僕らにとっては他人事とは思えなくて、自分たちがその立場だったらどうしたかなと考えさせられた社会的な現象になりました。やるべきタイミングではないではないと個人的には思います。ただ、プロモーター、主催者としては僕もやっていた可能性があると正直思います。 　なぜなら、あのタイミングでやめることは経済的負担が本当に大きいんです。どこの保障も負担もない中で、主催者が億単位のお金のマイナスを、会場費が無料になるということ以外に、プロダクションのコストとか選手の移動交通費やそこまでかかった広告宣伝費を考えると億単位だったと思いますが、それを全部引き受けてやめる決断は民間企業の中だけではジャッジできないと思うんですね。 入場口では体温測定用のサーモグラフィーが設置され、マスクと水が配布されるなどの予防対策が講じられたK-1さいたま大会　そこはやはり国の支援ですとか、やめることを要請するならそれに基づくバックアップを提案してもらわないと。お金が払われなくて困るのはファンの皆さんだけではなくて、プロモーター・主催者は責任がありますから、その分の経済的な損失を補えるだけの何か穴埋めがなければ、なかなかやめるという決断はできない。そういう側面があったので、一概にK-1のことだけが非難されるのはおかしい」と、ビッグイベントを主催するプロモーターとしての見解を話した。 　加えて「考えさせられる、我々の中でもアンチテーゼと言うかひとつのきっかけになって、そういうことが起きた時の対処の仕方をしっかり考えるべき課題かなと思っています。逆にRIZINだったらどれだけマイナスになったとしても、それでRIZINがぶっ潰れてもやれなかったかなと。自分自身の判断だけではなく、放送局やスポンサーさん、いろいろな社会的な意見を聞いてやめざるをえなかった、僕らだったらそういう決断になったかなと思います」と、対処の仕方を考えるきっかけになったと語る。 　そしてファンへ向けて「そこは苦しい判断がこれからも格闘技界だけじゃなく、皆さんの日々の仕事や生活の中でも本当に大変だと思います。国がしっかり支援して欲しいと思いますが、お互い助け合ってこの苦難を乗り越えて次の未来に進めたらと思います。ここはみんなで頑張りましょう。明けない夜はない。必ず夜明けは来る。今が耐える時、耐えることを共に出来たらなと思います」とのメッセージを送った。