2020年3月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.112』の前日計量が、27日(金)都内にて13:00より行われた。
セミファイナル(第7試合)のウェルター級3分3R・延長1Rで対戦する、K-1甲子園2017・2018 -65kg王者・近藤魁成(大成会館)はリミットちょうどの67.5kg、Bigbangウェルター級王者・山際和希(谷山ジム)は67.4kgでそれぞれ計量をパス。
その後の会見で、山際は「今回は身体も精神面も過去最高に仕上がりました。本当に調子がいいので明日はしっかり倒しに行こうと思います」と“過去最高”だと言い、近藤は「今から回復して明日はレベルの違いを見せようと思います」と静かに宣言。
改めてお互いの印象を聞かれると、山際は「少し減量がキツいのかなと思いました。だから明日はかなり身体を大きくしてくると思います。特に1Rはかなりパワーがあると思うので気を付けたい」と、近藤がリカバリーして来ることを警戒。対する近藤は「減量はキツかった」とあっさり認めたが「今から回復して。別にしんどいとかはないので大丈夫です。相手の計量しているところは見ていなかったので分からないです。あまり興味ないです」と、特に減量苦ではないと答えた。
この試合に懸ける想いが強いという山際は「去年の試合はなかなかベストコンディションでリングに上がれなかったのがあって。まずしっかり体調を整えること、普段の生活で付き合いを減らして空いている時間を身体の回復に当てたり、用事でジムを休むことなくしたりしました。あとパンチの練習に時間をかけたので、使うかどうか分からないが、できればパンチでのフィニッシュが理想です。現時点で体調もそうですし、減量自体はラクでしたが、今までリカバリーでいろいろなミスをしていたので、その理由を詳しい人に聞いたので今回は絶好調で上がれるかも。普段からコンディションには気を付けて練習していました」と、最善を尽くしてきたという。
対する近藤は「自分はアマチュアの時は蹴りが得意で、プロになってからパンチの威力が上がってどっちで攻めようかという試合をしていました。明日は自分らしくパンチでボコボコにしたいですね」と、パンチで圧倒すると言い放つ。また、目標としていた高校生の内にK-1王者になる夢がかなわなかったことについては(今春に高校を卒業)「それに向かって頑張ってきて強い選手といっぱいやれたので、今年はその経験を形にしていこうと思っています。悔しいですけれど今は前を向いて先を見ているので大丈夫です」と、悔しい気持ちはあるがすでに気持ちを切り替えていると答えた。
今大会がKrush史上初の無観客大会になることについて、山際は「試合が始まるまでは違和感を感じると思いますが、始まってしまえばいつも観客の声が聞こえなくなるくらい集中しているので変わりないと思います」と、普段と変わらないという。近藤は「自分は勝ってマイクで言いたいことがあって。みんなの前で言えないのは残念ですが、AbemaTVで試合と試合後のマイクで伝えられるように。そして勝ってマイクで喋りたいと思います」との想いを口にした。
そして、山際が「明日は見てくださるみんなに勇気を与えられるアグレッシブな試合を見せたい」と言えば、近藤も「無観客試合ですが、その分AbemaTVで見てくれていると思うので、アグレッシブに倒します」と、両者ともアグレッシブなファイトを見せると誓った。