武尊は「足が弱い」とローキックでの足殺しを予告したペッダム(左)
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、K-1スーパー・フェザー級王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦するペッダム・ペットギャットペット(タイ)が、20日(金)都内にて公開練習を行った。
当初、武尊はISKAオリエンタルルール世界ライト級王者アダム・ブアフフ(モロッコ)とお互いのタイトルを懸けてのダブルタイトルマッチを行うことになっていたが、新型コロナウイルスの影響等で来日不可能となり、ペッダムに白羽の矢が立った。
ペッダムは元BBTVスタジアム認定フェザー級王者で、激しい試合が好まれるテレビマッチを主戦場としている。24歳で戦績は92勝(15KO)46敗2分。ニックネームは“黒いダイヤモンド”。
公開練習では、パンチとローキックが得意というだけあってミドルキックよりもパンチ&ロー、相手を掴まずに至近距離から放たれるヒザ蹴り(テンカオ)をミット打ちで披露。
「日本は肌寒く感じますが、調整は上手くいっています」と、ここ数日は暖かい日が続くにも関わらずタイから来たペッダムは寒さを感じるという。緊急事態でのスクランブル出撃となったが「急遽でしたがK-1という舞台は随分前から知っていたので嬉しかったです。格闘技大会の中でも大きくてみんなが試合をしたいと思う大会だと思います」とモチベーションは高い。
「中国ではヒジなしルールで戦ったことがあります。やりづらさを感じてKO負けしましたが、自分はパンチと蹴りを多用する選手なのでそれに合わせてやっていきます」と、ヒジなしルールを経験していることが大きいという。
武尊について聞くと「パンチが強いし、怖い選手だと思う」と評しながらも、「ディフェンスもしつつ至近距離で今回も打ち合いをやります」と、タイでの試合スタイルそのままに打ち合いをすると宣言。
試合を受けたからには武尊に勝つ自信があるということかと聞かれると「もちろん自信があります。武尊とヨーキッサダー(昨年3月、武尊がKO勝ち)の試合を見ていて、ヨーキッサダーは自分より階級が下の選手で、自分の方が上なのでその点で勝てると思っています」と、ヨーキッサダーよりも自分の方が体格的に優ることがポイントだという。
さらに「ヨーキッサダーとの試合を見て、足がちょっと弱いんじゃないかなと思っています。ローキックも大事ですがパンチも使います」と武尊はローキックに弱いと指摘し、上下に攻撃を分けての武尊の“足殺し”を予告。
最後に試合への意気込みを聞かれると「もちろん全力で戦います。僕はどんな試合でも絶対に勝たないといけないって気持ちでやっています。全力で戦います」と、武尊のパンチをもらっても前へ前へと出て戦うと誓った。