「日本中が元気になる、まだまだ頑張ろうと思える試合をします」とのテーマを掲げた那須川
2020年4月12日(日)エディオンアリーナ大阪『RISE WORLD SERIES 2020 1st Round』の追加対戦カードが3月13日(金)都内で行われた記者会見で発表され、RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント優勝者・那須川天心(TARGT/Cygames)の相手が"ザ・ロケッティア"アンドレイ・メゼンツェフ(ウクライナ/ムエタイスピリットジム)に決まった。
メゼンツェフはウクライナ出身の20歳。プロ戦績23戦21勝(13KO)2分と無敗のファイターで、ISKAムエタイ世界フライ級とWMF世界55kg級王座を持つ。今回は-57kg契約で那須川と対戦。
那須川は2019年大晦日の『RIZIN』で江幡塁と対戦して以来の試合となる。会見では「今年に入って初の試合となるんですけど、なかなか相手が決まらなかった。候補はたくさんいたんですけど、“その中で一番強い選手をお願いします”とRISEの関係者の皆さんにお願いして決まった結果です。いろいろな選手に断られたりしているんですが、受けてくれたアンドレイ選手には感謝しかない」と、対戦相手選びが難航したことを明かした。
2019年は58kgで試合を行い世界の強豪たちと戦ってきた那須川だが、大晦日のRIZINでは56.0kg契約で実力者・江幡と戦い、圧倒的なスピードで1R2分46秒、KO勝ちを収めて周囲をあっと言わせた。
「久しぶりに適性階級に近い体重で試合が出来て凄く調子が良かったのでいい結果になってよかったです」とも試合後に語っており、今回RISEでワンマッチを行うにあたって伊藤隆RISE代表は「実際は5~6人に断られた。かといって、天心の体重を上げることは考えていなくて、ベストの体重でベストのパフォーマンスをしてもらいたいと思っているので、今回この選手に決めました」と、より適正階級に近い体重での那須川の試合をファンに提供したいと話した。
23戦無敗でキックボクシングの世界王座を2つ持つメゼンツェフだが、名の知られている強豪ではなく、那須川自身も「試合を見た感じでは、無敗の選手なんですが、今の僕の相手ではないという感覚はあります」とやや物足りなさそう。
しかし会見終了後、那須川は自身のSNSを更新し、「4月12日の対戦相手が決まりました。相手どうこう じゃない。俺は俺の試合をするよ。日本中が元気になる、まだまだ頑張ろうと思える試合をします。期待しまくってください。やるぞ」と、新型コロナウイルスの感染拡大で暗い世相となっている日本を試合で元気づけたいと投稿。
会見でも「今は新型コロナウイルスで選手が来られなかったり、日本が元気がないと思う。僕の試合には元気を与える力があると思うので、しっかりとみんなに勇気や感動、元気を与えたいと思っている」とコメントしており、今回の試合テーマはそこにあると表明している。
4月12日の 対戦相手が 決まりました
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) March 13, 2020
相手どうこう じゃない
俺は 俺の試合を するよ
日本中が 元気になる まだまだ頑張ろう と思える試合をします
期待しまくって ください
やるぞ🔥#RISEWS#Cygames pic.twitter.com/Lo9kHOTU6C