AbemaTVAbemaTV
MMA
インタビュー

【RIZIN】朝倉海に聞く、未来の勝利、マネル・ケイプ戦、バンタム級戦線「金太郎選手はまだRIZINで1勝。勢いはあるけど穴も多い」

2020/03/05 21:03
2020年2月22日(土)静岡・浜松アリーナにて『RIZIN.21』が開催され、メインイベントで朝倉未来(トライフォース赤坂)がダニエル・サラス(メキシコ)を2R2分34秒、左ハイキックからのパウンドでKOに下した。 そのコーナーについた朝倉海は、兄の勝利と自身と同じバンタム級の3試合をどう見たか。金原正徳vsビクター・ヘンリー、井上直樹vsトレント・ガーダム、金太郎vs加藤ケンジ、そして前戦で敗れたマネル・ケイプについて聞くと、意外な選手の名前も飛び出した。 兄貴のフィニッシュは作戦どおり ――RIZIN浜松大会で、お兄さんの朝倉未来選手とダニエル・サラス選手の試合をコーナーマンとして、間近でご覧になったと思います。あの試合、最後は、未来選手が左ハイからのパウンドで勝負を決めました。あのフィニッシュをどのように見ましたか。 「フィニッシュのハイキックは、試合直前に兄貴と『ハイキックが入りそうだ、これは絶対に狙えるね』という話をしていて、試合展開で兄貴がボディを効かせて、相手が下に意識がいっているところ、ガードが下がってきたところを、ハイキックでフィニッシュという形でした。最終的には、フィニッシュは作戦どおりだったのかなと思います」 ――そこのプロセスに至るまで、未来選手はオーソドックス構えを試してサウスポーに戻すなど、試合中に作戦を変えていたようですね。 「そうですね。試合前はもうちょっとあっさり勝つのかな、と思っていたんですけど、けっこう相手の選手もボクシングが上手でした。スイッチしたり、何より気持ちが強かった。異常な打たれ強さがありましたね。思っていたより良い選手だったなと感じました」 ――それでも予告どおり2Rに、未来選手がきっちりフィニッシュしたことについては、刺激を受けましたか。 「刺激を受けましたし、やっぱり試合の中で、相手の動きに応じて作戦を変えたりして、巧いなと思いました」 ヘンリーはトータル的に完成されている選手、戦うなら…… ――そして、浜松大会では、海選手と同じ階級の注目のバンタム級で、3試合が行われました。まず、金原正徳選手vsビクター・ヘンリー選手について。金原選手と練習経験もある海選手はその強さを知っています。その上で、金原選手が2R TKO負けした、あの試合をどのように見ましたか。 「金原さんの強さは知っていたんですけど、ビクター・ヘンリーも強いのは前から分かっていたので、そんなに楽に勝てる相手ではないな、というのは思っていました。でも、練習で金原さんの実力も知っているので、あの結果は驚きだったんですけど……試合が始まって、1ラウンドが終わって金原さんの調子がおかしいな、というのは感じました。なんかちょっと硬いなというか。もっと自分から圧力をかける選手なのに、ビクターに圧力をかけられていて」 ――それでも1Rは完全バックを奪った金原選手の攻勢だったとは思います。『レンジ(距離)が重要だった』と言うヘンリーは、巧みに近づいていきましたが、あの詰めをどう感じましたか。 「上手でしたね。顔をズラしたり、パンチを振りながら入ってきたりとか。圧力をかけながら、いろいろ、上下に打ち分けたりもして。技術的に上手かったと思います」 ――対ヘンリーを海選手自身も想像しながら見ていましたか。 「もちろんです」 ――トータルで戦えて、フィニッシュ力も防御力もある。 「そうですね。あらためて強い選手だなと。簡単にはいかないなと思いました。打撃でも寝技でも勝負できるし、対戦相手に応じた戦い方ができる。しかも、今回のように決める一撃も持っているし、厳しい戦いの中でも競り勝つ、腰の強さも持っています。トータル的に完成されている選手なので、戦うとなったらキツい戦いにはなるだろうな、というのは思いましたけど、全然、自信はありますね」 [nextpage] 井上選手はダメージを与える一発の重さが無い ――ヘンリー相手にも戦ったら自信があると。では、井上直樹選手vsトレント・ガーダム選手の試合について。接戦のなかで、井上選手が序盤からシャープな打撃とバックテイクで攻め込み、後半にはガーダム選手が打撃で盛り返しました。両者の試合をどう見ましたか。 「井上選手の打撃がけっこうコンパクトで上手でしたね。でも、ガーダム選手のほうが一発一発の威力があって。井上選手のほうが当てている数とか、打撃数でいったら多かったと思うんですけど、たぶんあまり効いていなかったと思うんです。ダメージを与える一発の重さが無いなと感じました。なので、判定結果もガーダムが認めていなかったじゃないですか。それは自分の中でダメージが全然無かったと思うんです。自分が効かせていて、相手の攻撃は効いていないのに、なんで俺の負けなんだと。でも、ジャッジから見たら、手数とポイントで井上選手の判定勝ちだった。いずれにしても接戦の試合でしたね」 ――井上選手は階級を上げてきたこともあって、海選手にとってもパワー不足を感じましたか。 「そうですね。スピードとか、テクニカルな部分は持っているんですけど、パワーは全然感じなかったですね。でも、まだ若い選手(22歳)ですし絶対強くなるので、それを考えると、井上選手もガーダムも注意しておかないといけない選手なのかなと思います。ただ、これから強くなってくる選手なので、別にいま僕がやりたいとは思わないですけど」 金太郎選手? RIZINで1勝したくらいで名前を出すのは違うんじゃないかと思うけど…… ――ほかにもバンタム級では、海選手と同じTHE OUTSIDER出身の金太郎選手が加藤ケンジ選手に1R、一本勝ちしました。 「金太郎選手は爆発力があって、一発一発の威力もあるので、打撃で勝つのかなと思っていたんですけども、結果的にああいうフィニッシュだったのは、勝ち方自体はちょっと意外でしたね」 ――金太郎選手は今回、レスリングシューズを履いてきて、ダブルレッグでテイクダウンを決めましたが、足首を怪我していたということもあったようです。これまでの金太郎選手のPANCRASEでの試合等はご覧になったことはありますか。 「見ている試合と見ていない試合がありますね。ハファエル・シウバとの試合は見ました。やっぱり勝負どころの勢いはある選手で、パワーもあるんだけど、穴も多いのかなというイメージはありますね」 ――試合後に金太郎選手は、「7月の大阪大会で海選手と戦いたい」と希望していました。名指しで対戦要求を受けたことについてはどのように感じていますか。 「目標にしてもらえるのは嬉しいですけど、言ってもRIZINで1勝したくらいで名前を出すのは違うんじゃないかなと。僕はRIZINで6勝してきているので、強い選手に勝って、勝ち上がってきて、周りの声が大きくなったら面白いんじゃないかなとは思います」 ――堀口恭司選手との再戦が怪我で延期になり、マネル・ケイプ選手との王座戦に敗れた海選手としても、王座を目指すために誰と戦うべきかということになってきます。浜松大会の3試合をご覧になったうえで、次の試合をどんな選手とやっていきたいと考えますか。 「バンタム級は本当に盛り上がってきて、レベルが高い選手が集まってきているので、誰かというのはまだ分からないですけど、その中でも強い選手と戦いたいです。みんなが求める声の多い選手だったり、タイトルに近づくための選手と戦いたい。やっぱりマネル・ケイプへのリベンジが今年のテーマなので、それに近づけるような試合をやりたいです。あとはやっぱり戦って盛り上がる選手と」 [nextpage] ケイプには「俺がやり返すから待ってろ」と ――浜松大会にはマネル・ケイプ選手も来場していました。前日計量でバンタム級のことを聞いたら、ケイプは階級を越えて未来選手との試合を熱望していました。海選手としては、あの発言をどう感じましたか。 「その試合をしたら名前が売れるから、というのがあるんじゃないですか。兄弟二人とも倒すという、そういう考えになる気持ちは分からないでもないですけど、俺がやり返すから待ってろ、という感じです」 ――本誌の取材でも言っていましたが、ケイプ戦を30回以上も見返したそうですね。 「ケイプには、絶対やり返してベルトを獲らなきゃいけない、それはずっと思っています」 ――ケイプにリヴェンジする、そのために試合で見せると。ところで、浜松大会でここまで上がった試合以外で印象に残った試合もありますか。 「主には解説をやった試合と金原さんの試合しか見てなくて、全部は見てないんですけど……あっ、3試合目のヴガール・ケラモフですね。あの選手が強いなと思いました。ムサエフと同門で、まずフィジカルが凄い。パワフルな上に一つひとつのテクニックがしっかりしている。あれは強い選手ですね」 ――序盤の打撃の強さも脅威でしたが、3R通して実力者カイル・アグォンに競り勝ったのには驚きました。フェザー級GPが行われるのなら、未来選手の強敵になりそうです。ところで、海選手はケイプ戦以降、ボクシングのほかにも、新たに強化をしている部分などもありますか。 「たくさんあってやっているんですけど……あまり出せません(笑)。ただ、試合で見せるので、そこを楽しみにしていてほしいです」 ――なるほど。肉体的な疲労はあったものの、今回の浜松大会も気持ち的には出場を望んでいましたね。となると、次戦はやはり4月19日の横浜大会になるでしょうか。 「そうですね。2月も出たかったです。でも、相手もいなかったし、ずっと連戦が続いていたので、今回しっかり間を空けて準備をして、4月に万全の状態を作って勝負をしたいなと思います」 ――最後にファンにメッセージをお願いします。 「前回、負けて終わっているんですけど、そこからいろいろ改善して今、強くなっているので、4月には最高の状態で見せられると思います。期待していてください!」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 2020年7月号
2020年5月23日発売
表紙&巻頭は「復活」を期す朝倉海×内山高志のスパーリング対談! 特集「伝説を越えろ」では、木村“フィリップ”ミノル×魔裟斗、武尊、那須川天心らが「レジェンド7」と仮想対決も。朝倉未来をめぐる世界のファイターたち、「日本発世界へ」女子ファイターも多数登場!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント

関連する記事